重曹とベーキングパウダーの違いを知ってますか?
あれ?ベーキングパウダーを切らしちゃったよ。あるのは、重曹か…。ねぇ、これでもお菓子は作れるかな?
そうねぇ。作るの自体は問題ないんだけど…ベーキングパウダーよりも重曹の方が膨らむ力が強いから…。作るお菓子によるわ。
今回はBPと重曹の違いとお菓子作りに向くのはどちらかを紹介するわ。
こんにちは。トレトレです。
ケーキなどを膨らませるのに良く使うベーキングパウダーですが、似た食材に重曹がありますよね?
どちらも膨らませるのに使いますが、スイーツによっては向かないことも。
今回は、重曹とベーキングパウダーの違いと、どちらがスイーツ作りに向いているのかをご紹介しますね!
重曹とベーキングパウダーってどう違うの?
重曹とベーキングパウダーは膨らませる点では似ているんですが、実は全く違う食材なんです!
なので、お菓子作りに使う時には、例えば、ベーキングパウダーが小さじ1と書かれていたら、重曹も同じく小さじ1に…なんてしたら、まず間違いなく失敗します!
私は重曹を一緒の量なら大丈夫だよねと使ってみましたが、やはり大きな失敗にはならなかったものの、思う通りのスイーツになりませんでした。(-_-;)
では、重曹とベーキングパウダーの違いですが、まず成分的な違いから見ていきます。
- 重曹(ベーキングソーダ)= 炭酸水素ナトリウムで構成
- ベーキングパウダー=重曹+助剤(複数の酸性剤)+分散剤で構成
との違いがあります。
ここで、え?ベーキングパウダーにも重曹が含まれてるの?と思いませんでしたか?
そうなんです!
両者は違うものと書きましたが、厳密にはどちらも炭酸水素ナトリウム=重曹が含まれているんですね。
ちなみに、ベーキングパウダーに含まれている重曹の比率は、25%程度と言われています。
重曹にある欠点(黄色くなる、臭いがやや強い、苦みが強い)を克服するために生まれたのがベーキングパウダーで、改良の段階で色々な助剤が含まれるようになりました。
若い方は多分ご存知ないと思いますが、昔はベーキングパウダーを買うと、A剤とB剤に分かれていて、それぞれ計量が必要な時代がありました。
重曹は昔からそのままなので、お菓子の種類によっては重曹がむいている場合もあります。
例えば、仕上がりの色を濃い目にしたいなら重曹は向いていますし、他にも、重い生地(蒸しパンやまんじゅうなどの和菓子)を仕上げるなら、こちらも重曹が向いています。
また、重曹は混ぜた後加熱する必要がありますが、ベーキングパウダーはそのまま加えて焼くだけでOKと手軽さで言えば、ベーキングパウダーが向いている場合もありますよー。
お菓子作りに向くのはどっち?
重曹もベーキングパウダーも膨らし粉なので、ある程度の代用はできますが、では、お菓子作りに向くのはどちらかと言えば、作るお菓子によるというのが正直な所です。
例えば、重曹が向くお菓子には、以下のようなものがあります。
重曹を使うと、ほんのりと黄色くなるので、それが気にならないお菓子に向いています。
また、ヨーグルトなどの酸味があるお菓子には、余りベーキングパウダーは向いていないので、酸性度の強いお菓子や、焼き時間が短いお菓子などに重曹が使われることも多いです。
重曹を使うと良いお菓子
- かすてら
- 黒糖蒸しパン
- たまごぼうろ
- マフィン
- キャラメル
逆に、ベーキングパウダーを使うと良いお菓子には、以下のようなものがあります。
色や味に変化がない分、繊細なお菓子作りに向いているんですね。
ベーキングパウダーが向いているスイーツには、上記の逆で焼き時間が長いお菓子や、酸性度が低いお菓子によく使われます。
厳密にいうと、ベーキングパウダーにもいくつか種類のがあるので、プロは何種類もある中から厳選して使っているそうですよー。
ベーキングパウダーを使うと良いお菓子
- カップケーキ
- マドレーヌ
- スコーン
- シフォンケーキ
- ワッフル
どちらも得意分野があるので、まず生地自体の質(酸性度など)から考えて、どちらを使うかを決めるのがポイントです。
ちなみに、ベーキングパウダーで重曹の代用をするなら、分量がおよそ2倍必要になります。
違いを知って使い分けよう!
それでは、重曹(ベーキングソーダ)とベーキングパウダーの違いをご紹介してみました。
代用は不可ではありませんが、そもそもの構成が違うので、もしどうしても重曹をベーキングパウダーで代用したいなら、重曹の2倍の分量で。
そして、お菓子の種類によっては、重曹が向いているものとベーキングパウダーが向いているものがありますので、上手に使い分けてみてくださいね。^^