野菜や果物の種は、食べられるものとそうでないものがあるらしいね。
じゃぁ、どれがNGでどれがOKなのかな?
そうね。間違って食べると大変だし、覚えておきたいわ。
今回は、種を食べてもいい食材とNG食材を紹介するわね!
野菜や果物を調理する際に、皮と一緒に捨ててしまいがちなのが種です。
しかし、種に多くの栄養が含まれていることもあります。
食べられる種と食べられない種
野菜や果物には、種が食べられるものとそうでないものがあります。
食べても良い種
食べてはいけない種
食用可能な種を美味しく食べる方法
- ヨーグルトやスムージーに加える
- サラダに入れて食感を楽しむ
- パンやお菓子の生地に混ぜ込む
ピーマンの種とわた
ピーマンの種とわたには、栄養価が高い成分が多く含まれています。
種には血行促進効果のあるピラジンが、わたにはむくみ解消に効果的なカリウムが豊富です。
これらを摂取することで、美容や健康に良い影響を期待できます。
調理のポイント
ピーマンを種・わたごと調理することで栄養を逃さず摂ることができますが、苦みが強い点に注意が必要です。
加熱することで甘みが増すため、しっかり火を通すと良いでしょう。
気になる場合は、丸ごと煮付けにするのもおすすめです。
調理前には新鮮なピーマンを使い、虫食いや傷がないかを確認しましょう。
カボチャの種とわた
カボチャの種とわたには、多くの栄養素が含まれており、美容やアンチエイジングに効果的です。
種はカロチン、ビタミンB1、B2、ナイアシン、亜鉛、鉄分などを豊富に含みます。
わたには果実部分の約5倍のベータカロテンとビタミンAが含まれています。
調理の方法
- 種: 水洗いして天日干しし、殻を剥いてフライパンで煎ります。お好みで塩やカレー粉で味付けすると、自家製パンプキンシードが完成します。
- わた: 包丁で叩いて繊維を断ち切り、パンやお菓子の生地に混ぜ込んだり、スープに使うと良いでしょう。
野菜の種は絶滅の危機にある?
私たちが日常的に口にしている米や野菜、果物などは、すべて種から育ちます。
人類は種なしでは生きられません。
しかし、20世紀に野菜の種の94%が失われたという事実を聞いたら、どう感じるでしょうか?
「そんなことはない!ホームセンターや農家に種はたくさんある」と思うかもしれませんが、これは事実です。
それも、人間の手によってです。
キャベツはかつて544品種ありましたが、現在は28品種、アスパラガスに至っては46品種が1品種にまで減少しています。
なぜこんなことが起こったのでしょうか?
種が採れる野菜と、採れない野菜
この原因を探る前に、まずは種の種類について見てみましょう。
種と一口に言っても、野菜の場合は他の植物とは異なります。
なぜなら、人間の介入があるからです。
収穫量が多くて美味しいもの、形が良くて病気に強いものが求められ、野菜の種の歴史は品種改良の歴史といえます。
種が消えた理由もこの辺りにありそうです。
多様性に富む“固定種”
種が採れる、つまり自家採種できるのが“固定種”と呼ばれるものです。
昔からある普通の野菜の種のことです。
種を播いて野菜を収穫すると、同じ品種でも性質にばらつきが出ます。
これにより、性質のぶれが少なくなり、親と同じ性質を持つ野菜ができるようになります。
安定供給に向く“F1種”
種が採れない、正確には自家採種では同じ性質を持つ種が採れないのが“F1種”です。
普段スーパーで見かける野菜の9割がこのタイプです。
雑種第一代やハイブリッドとも呼ばれ、異なる性質を持つ品種を人工的に掛け合わせて作ります。
これは、メンデルの法則に基づき、一代目に親の優性な特徴だけが現れるからです。
しかし、二代目には劣性の特徴も出てしまい、性質や見た目がばらばらになります。
つまり、F1種を栽培するためには、種苗メーカーから毎年新しい種を購入し続ける必要があります。
野菜や果物の種は食べられないものもある まとめ
「食品ロス」を減らすため、野菜や果物を余すことなく利用する取り組みが広がっています。
野菜や果物の種も、その一環として摂取を試みる価値があります。
栄養を余すことなく取り入れ、健康に役立てましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!