僕は紅茶と言えば、アールグレイが好きなんだけど…。
実はアールグレイって紅茶の名前じゃないんだって?
正確には茶葉の名前じゃないってことね。
今回は、アールグレイに使われる香料のベルガモットについて紹介するわ!
アールグレイは、フレーバーティーの一種であり、紅茶にベルガモットの香りが加えられたものを指します。
この名前は茶葉自体の名称ではなく、特定の人物に由来しています。
ここではアールグレイの背景と、その香りの源であるベルガモットについて詳しく見ていきましょう。
アールグレイの由来とは?
アールグレイという名前は、1830年代にイギリスのグレイ伯爵が、中国から贈られた特別な香り付けされた紅茶を気に入り、その紅茶に自分の名を冠したことに始まります。
この紅茶には、ベルガモットの香りが特徴として加えられていました。
アールグレイとは、英語で「伯爵」を意味する「Earl」と、伯爵の姓「Grey」から成る名前です。
ベルガモットとは何か?
ベルガモットは、アールグレイ紅茶の独特な香りを生み出す果実です。
この果実は、春に白い花を咲かせ、冬には果実が成熟します。
特に、イタリアのカラブリア州で高品質なベルガモットが栽培されており、この地域で生産されるベルガモットは世界供給の大部分を占めています。
ベルガモットの主な用途
ベルガモットの主な用途は、その精油を抽出し、アールグレイ紅茶の香り付けに使用することです。
約200kgのベルガモットからわずか1kgの精油が得られるため、その価値は非常に高いとされています。
ベルガモット精油は、アールグレイの他にも香料として様々な製品に使用されています。
アールグレイのベースとなる紅茶には、中国のキーマン、セイロン、ダージリン、アッサムなど多様な種類があり、それぞれ異なる風味をベルガモットの香りが引き立てています。
ベルガモットは紅茶だけじゃない!
ベルガモットは紅茶だけでなく、アロマオイルや香水、その他の化粧品にも広く利用される香りの源です。
特に、この柑橘類の皮からは、果肉以上に強い香りが放たれます。
市場に出回っているベルガモットオイルの中には、香水や化粧品用として特化したもの、さらにはアールグレイ紅茶の香り付けに使用される純粋なオイルもあります。
これらのオイルは、ベルガモットの魅力的な香りを様々な製品に加えるために用途に応じて使い分けられています。
ただし、食用として適さないオイルが多いため、自家製のアールグレイを作成する際には専門知識が必要です。
ハーブにも使用されている?
また、「ベルガモット」という名前は、香りが類似するハーブにも使用されています。
このハーブ、ベルガモット(Monarda didyma)は、北米原産で、ハーブティー、ドライフラワー、ポプリ、さらにはサラダにも使用される多用途の植物です。
美しいピンクや赤の花を咲かせ、ハチが好むためにビーバームとも呼ばれます。
ベルガモットの皮は食用ではない
ベルガモットの皮は食用には不向きですが、果実自体は食べることができます。
ただし、その味は苦く、一般的には美味しいとはされていません。
だが、この苦い実には、健康に有益な効果があるとされ、特にコレステロールや血圧の低下、肝機能の向上に役立つと言われています。
化粧品や香水などの香り付けに用いる際は、ベルガモットの光毒性に注意が必要です。
アールグレイはベルガモット入りの紅茶のこと! まとめ
ベルガモットアールグレイの魅力は、その独特の香りと味わいが世界中の紅茶愛好家を魅了し続ける点にあります。
その背景には豊かな歴史と繊細な調合技術があり、これを知ることで、一杯の紅茶から更なる満足と癒しを得ることができます。
最後までお読みいただきありがとうございました!