最近寝ても寝ても眠いんだけど、過眠症かな？
持病の薬の影響もあるかもだけど。
過眠症かどうかは受診して確かめるのがおすすめよ？
今回は、寝ても寝ても眠い理由など紹介するわ！
「十分に睡眠を取ったはずなのに、なぜか常に疲れている」「朝が辛い」「やる気が湧かない」—こんな感覚に見覚えはありませんか？
睡眠の量が足りない、または質が悪いという明らかな理由の他に、実は隠れた過眠症や睡眠障害の可能性があります。
今回は、日中の過剰な眠気や持続する疲れの根底にある意外な理由と、快適な睡眠を得るための日常的な対策についてお話します。
寝ても寝ても眠い理由は？
日中の過度な眠気には様々な原因があります。
過眠の背後には、過眠症自体だけではなく、他の疾患が関連していることもあります。
さらに、季節変動や周囲の環境因子も影響することがあります。
過眠の原因を特定するためには、眠気の程度、発生頻度、継続時間、睡眠の質と長さ、睡眠時間帯のパターン、日常摂取する物質、身体や心の健康状態、眠気に付随するその他の症状などを検討する必要があります。
過眠の背後にある可能性のある要因には以下のようなものがあります。
- 日常生活の問題：不足している睡眠、環境因子による睡眠の質の低下、摂取物質の影響など。
- 病気が原因である場合：身体の疾患、心理的ストレスや精神疾患、睡眠の質を低下させる疾患（睡眠障害）、概日リズム睡眠覚醒障害など。
日常生活での改善が可能な範囲のものから、医師の相談が必要な病気に至るまで、原因は多岐にわたります。
特に、危険な作業や運転中に強い眠気を感じる場合は、重大な事故に繋がる恐れがあるため、専門の医療機関での相談を推奨します。
春の訪れと共に過眠が増加する？
季節の変わり目、特に春には、過度な眠気を訴える人が増えるという報告がありますが、これを統計的に裏付けるだけの証拠は限定的です。
それでも、春に眠気が強まる人がいることは事実です。
よくある原因としては、年度の変わり目に伴う生活環境の変化が挙げられます。
忙しさや心理的ストレスからくる睡眠不足や不眠が、日常生活における集中力の低下やイライラ、疲れといった影響を及ぼします。
カフェインの過剰摂取に注意
過度な眠気や集中力の低下を抑えるために、カフェインを含む飲料を過剰に摂取すると、神経過敏や胃腸障害、頻脈などの副作用が生じることもあります。
また、睡眠不足が長期にわたると、肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病や、心臓病や脳血管疾患のリスクが高まることが指摘されています。
花粉症の薬でも眠くなる？
さらに、「抗アレルギー薬による眠気」も春の過眠の一因となることがあります。
花粉症の治療薬が引き起こす眠気についての研究では、花粉症患者の約四分の一に日中の眠気が見られ、症状が重いほど眠気が増す傾向があることが報告されています。
疾患としての「過眠」
疾患の一症状として見られる「過眠」には、冬季うつ病（季節性感情障害）、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、不眠症などがあります。
これは健康な人でも一時的に経験することがありますが、場合によっては疲労や食欲不振などの身体症状を引き起こすこともあります。
概日リズムの乱れに要注意
特に、概日リズムの乱れには注意が必要です。
私たちの体内時計は自然と24時間よりもやや長い周期を持っており、日々の環境刺激によって調整されています。
朝日を浴びることや朝食をとることが、体内時計の調整には非常に重要です。
過眠症の種類
日中の強い眠気が問題になる場合、「過眠症」という診断が考慮されます。
これは、通常眠くなるような状況でなくても、急に眠りに落ちてしまう病態です。
特に、以下のような状況が当てはまらない場合、中枢性過眠症という特定の病気が疑われます。
ナルコレプシー
日常生活の中で、予期せずに眠りについてしまう「睡眠発作」が特徴。
感情の変動時に筋肉が弛緩する「情動脱力発作」も見られる場合があります。
日本における一般人口での有病率は0.16～0.59%で、多くは10代で発症します。
特発性過眠症
日中の強い眠気が主症状で、ナルコレプシーに比べて眠気の程度は比較的軽いです。
発症原因は不明で、ナルコレプシーの約1/3～3/4の頻度で発生し、主に10代から20代で見られます。
反復性過眠症（クライネ-レビン症候群）
極端な眠気が日にちを追って続き、ほとんど一日中眠って過ごすことがあり、これが年に1回以上繰り返されます。
非常に稀で、100万人に1～2人の割合で見られます。
これらの病態を正しく理解し、適切な対処を行うことが重要です。
快眠を促す日常生活の工夫
良質な睡眠を確保するためには、日々の生活習慣を見直し、睡眠環境を整えることが大切です。
また、就寝前のカフェインやアルコールの摂取は避け、リラックスできる環境を作り出すことが推奨されます。
さらに、適度な運動やバランスの取れた食事も、良質な睡眠を得るためには不可欠です。
体内時計の調整も快眠には欠かせません。
朝日を浴びることや、朝食を摂ることで体内時計をリセットし、睡眠と覚醒のリズムを整えることが大切です。
睡眠障害の兆候が見られたら？
睡眠障害の兆候が見られる場合、または日常生活での改善策を試しても症状が改善されない場合は、専門医に相談することをおすすめします。
適切な診断と治療を受けることで、日中の眠気や疲労を軽減し、日常生活の質を向上させることが可能になります。
寝ても寝ても眠い時には医院を受診するのもおすすめ まとめ
より良い睡眠を実現するためには、適切な栄養素を積極的に取り入れることが効果的です。
特に、糖質、脂質、タンパク質といった基本的な栄養素をエネルギー源に変換するのに必要なビタミンB群を、食事を通じて意識して摂取することが推奨されます。
最後までお読みいただきありがとうございました！
