2月22日は温泉マークの日だね!
温泉だとわかる、あの三本線誰が考えたんだろ?
確かに、考え抜かれたピクトグラムよね。
今回は、2月22日が温泉マークの日になった意味や由来など紹介するわ!
温泉マーク、湯けむりをあしらったその3つの線には、ただのデザイン以上の意味が込められています。
ここでは、この伝統的なマークの背景とその起源、さらには温泉にまつわる興味深い歴史や推奨される入浴方法について触れていきます。
また、温泉好きなら是非知っておきたいISOにおける温泉マークの取り組みについても紹介します。
2月22日は何の日?「温泉マークの日」
群馬県安中市にある磯部温泉組合がこの日を制定しました。
この温泉は江戸時代より、中山道を往来する多くの人々で賑わう歴史のある名湯地です。
この磯部温泉で、江戸時代の文献にそのシンボルである温泉マークが記載されていたことから、「日本最古の温泉マークの地」としての認知を目的にこの記念日が設けられました。
温泉マークの歴史的背景
3つ線の湯けむりを象徴的に描いたこのマークは江戸時代に遡ります。
3本の湯けむりは、昭和23年に定められた温泉法によって正式なマークとして認められ、その一本が他よりも長い特有のデザインになりました。
効果的な温泉入浴方法
- 入浴前のかけ湯で徐々に体を慣らし、10回程度静かに体全体にかけましょう。
- 最初は半分だけ浸かる半身浴から始め、ゆっくりと全身を浸かりましょう。ただし、ぬるま湯程度の適度な温度での入浴がおすすめです。
- 入浴後はシャワーで体を流さず、温泉成分をお肌に残しましょう。水気は優しくぬぐう程度に。
- 入浴の後は、30分ほどゆっくり休憩をとりましょう。
温泉マークの起源と認識の普及
温泉マークの起源は江戸時代に遡りますが、温泉地としての価値とともに、健康や美容に資する温泉の入浴方法、それをアイコニックに伝えるマークへの理解を深めることは、古くからの日本文化の一側として、今なお多くの人々に大切にされています。
ISOの温泉マークとJISの温泉マークの違い
ISOの温泉マークとは、国際的な基準を満たし、外国人観光客にも理解しやすいデザインです。
2014年、世界中の人々が利用しやすい地図上の表示方法を模索するため「外国人に分かりやすい地図表現検討会」が国土地理院によって設置され、2017年7月からはこれらの新たなマークが採用されました。
このISOによる温泉マークは、湯船につかる3人の人物と、その上に従来どおり3本の湯気をあしらったデザインです。
JISの温泉マークはどうなった?
従来使用されていたJISの温泉マークは、その視覚表現が「温かい料理」や「レストラン」を想起させるとの声もあり、2020年の東京オリンピックを控えての変更が議論されていました。
しかし、日本人と外国人での認識のズレにより、実際には東京オリンピックに向けた変更は選択肢の一つとして残り、その使用有無は事業者側での意思決定に任される選択制を採ることになりました。
さらに、日本温泉協会は従来の三つ線の湯気マークを維持すべきだと主張し、新たな変更案には否定的な意見を発表しています。
彼らは、説明を加えることで、世界でも理解されるシンボルになるとの見解を持っています。
ISOの温泉マークとJISの伝統的なマークの共存
このISOの温泉マークとJISの伝統的なマークの共存は、グローバル化の波に対応しつつ、日本の温泉文化の独自性と普遍性を世界にアピールする取り組みと言えるでしょう。
明治時代から使用されているこの地図上のシンボルは、温泉が日本国民にとって、いかに特別な存在であるかを物語っています。
このようにして、長い伝統を有する温泉マークは、日本文化の重要なシンボルとして、これからも多くの人に愛され続けることでしょう。
温泉マークは歴史あるピクトグラムだった まとめ
温泉マークは、そのデザインの背後にあるユニークな物語を持っています。
3つ描かれた湯気の線は、それそのものが湯気を視覚的に象徴しているだけでなく、異なる長さの線が、温泉に浸かることを勧める所要時間を意味しているとも解釈されています。
さらに、温泉マークの起源は、万治4年に遡り、当時の幕府が定めた評決文の添付地図に描かれていた、磯部温泉を指し示す記号にさかのぼります。
この出来事が磯部温泉を、温泉マークのルーツであるとともに、歴史上重要な地として名立たせました。
最後までお読みいただきありがとうございました!