ご承知おきくださいって割と使う言葉だよね。
でも、使い方によっては失礼に当たるの？
大丈夫！ビジネスシーンでも使える言葉よ？
今回は、ご承知おきくださいの正しい使い方など紹介するわ！
多くの人が、他人に何かを頼む際に「ご承知おきください」という表現を用いたことがあるでしょう。
この表現を知っているだけでなく、その意味を正確に理解することは、誤用を避けるためにも重要です。
ここでは、「ご承知おきください」の意味、適切な使い方、及び他の表現方法を、実例を交えて説明します。
ご承知おきくださいは失礼にあたる？
「ご承知おきください」とは、「事前に知っておくこと」や「了解しておくこと」を求める際に使用する言葉です。
正確な使い方について不明な点があるかもしれませんので、改めて確認してみましょう。
「ご承知おきください」の使用例としては、以下の二つの状況が挙げられます。
- すでに相手が理解していることを再確認する場合
- 相手に特定の事項を理解してもらいたい場合
ご承知おきくださいを使う場面
以下に、「ご承知おきください」を異なる文脈で使う具体例を示します。
「既にお伝えした事項ですが」のように伝えたい場合
「ご承知おきください」は、相手が既に知っている可能性がある情報を改めて伝える際に役立ちます。
- 恐らく既にご存じかと思いますが、次の会合は×月×日に設定されています。
- 既にお伝えしているかもしれませんが、明日から3日間不在にします。
- 皆さんが知っている通り、毎年恒例の社内イベントは今年は中止になりました。
「理解していただきたい事項」について伝える場合
この表現は、相手に特定の状況を理解してもらう必要がある時や、同意を求める際にも適しています。
- 明日のミーティングでは全員から意見を聞きます。事前に了承ください。
- 明日、10時にお客様が訪問されますので、予めご留意ください。
- 工事開始前に支払いが必要となりますので、ご理解ください。
ご承知おきくださいの注意点
「ご承知おきください」という表現を用いる際にはいくつか留意すべき点があります。
この表現は敬語であり、ビジネスの場面などで上司や取引先に対しても適切に使用できます。
しかし、このフレーズが時には上からの指示と受け取られたり、謙譲の意を含むと解釈されることもあるため、使う相手や文脈によっては慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、「ご承知おきください」を用いる際の留意点とその応用について解説します。
対象とする相手への配慮
「ご承知おきください」は敬意を表す言葉ながら、受け手によっては指示的、あるいは下に見ていると感じられる場合があります。
特に、相手がこの言葉の「承知」を謙譲語として捉え、自己の立場を低く見せる意図と受け取ることがあり得ます。
そのため、相手の立場や関係性を考慮し、適切な表現を選択することが大切です。
表現の柔軟性
取引先や上司など、特に正式な文脈で「ご承知おきください」を使用する際は、印象を和らげるための工夫が有効です。
例えば、「どうぞ」や「ませ」を付け加えたり、「お願い申し上げます」といった丁寧な言葉遣いを添えることで、より柔らかい印象を与えることが可能です。
- 「どうぞご承知おきください。」
- 「ご承知おきくださいませ。」
- 「ご承知おきいただけますよう、お願い申し上げます。」
代替表現の活用と類義語
ビジネスシーンでは、状況や相手に応じて様々な表現を使い分けることが求められます。
「ご承知おきください」の他にも、以下のような類似の表現がありますので、適宜選択して使用しましょう。
- 「ご了承ください」: 相手の了解を求める際に使用します。
- 「お含みおきください」: 相手に特定の情報を心に留めておいてもらいたい場合に適します。
- 「ご容赦ください」: 不手際や欠点を許してもらいたいときに用いる表現です。
- 「ご認識ください」: 相手に特定の情報を正しく理解してもらいたい場合に使いますが、よりフォーマルな状況では別の表現を選ぶことを推奨します。
これらの留意点や代替表現を駆使することで、より洗練されたコミュニケーションが可能になります。
ご承知おきくださいを正しく使えば失礼にはならない まとめ
締めくくりとして、「ご承知おきください」は、特定の情報を相手に伝えたいときに非常に便利なフレーズです。
この表現は、口頭や書面を問わず様々なシーンで用いることができますが、一方で、相手の立場や文脈を考慮せずに使用すると、不快感を与えかねない場合があることも認識しておく必要があります。
そのため、相手やその時々の状況をよく考え、同様の意味を持つ他の表現を使い分けることが、より良いコミュニケーションにつながります。
最後までお読みいただきありがとうございました！
