僕はねこまんまと言えば、味噌汁をご飯にかけたものだと思ってたけど…。
関西と関東では内容が違うみたいだね。
どちらかが鰹節でどちらかが味噌汁だったはずよ。
今回は、関西と関東でねこまんまの内容はどう変わるのかなど紹介するわ!
ねこまんまと言えば、その名前の通り猫にあげる餌を指していた言葉ですが、関東と関西では内容が違うみたいですね。
今回は、ねこまんまの関東と関西の違い、由来などご紹介します!
ねこまんまの関西と関東での違い
ねこまんまは、関西のバージョンでは、味噌汁をかけたご飯を指すので「汁かけご飯」がねこまんまになりますが、関東や東北バージョンでは、鰹節をかけて醤油を加えたご飯を指し「おかかご飯」や「鰹節ご飯」がねこまんまとなります。
また、北海道のねこまんまは、関東と途中まで同じですが、鰹節をかけた後に、醤油とバターを加えるなどの独自性が見られ、地域によってねこまんまにも差があります。
このように家庭によっても違いがあるので、ねこまんまの内容だけでは関東圏の方か関西圏の方かの判別は難しいようです。
いぬまんまもある?
関東と関西の文化が混じっている地域では、ねこまんま以外にもいぬまんまと呼ばれるご飯もあります。
ちなみに、我が家ではペットを飼っていませんが、母が小さい頃犬を飼っていた時に、味噌汁をかけたご飯、いわゆるいぬまんまを餌として与えていたそうで、その影響か、ご飯に味噌汁をかけると「犬のご飯だよ。」と叱られた思い出があります。
「犬のご飯だからダメだよ。」と言われたので、行儀の悪さよりも犬のご飯を人間が食べるものじゃないとの考えが母にはあったのかもしれません。
ねこまんまの由来は?
ねこまんまの由来は、猫のご飯から来ていますが「まんま」とは、ご飯や飯の意味がある幼児語です。
ねこめしやにゃんこめしとも言われることがありますが、基本的にはねこまんまと言えば、猫のご飯を指します。
なぜ、ねこまんまが生まれたかと言えば、現在では健康上の理由から、猫には専用のキャットフードを食べさせますが、昔の猫のご飯と言えば、人間の残飯でした。
昔の日本では宗教上の理由で殺生や肉食が禁じられていた背景もあり、おかずのメインと言えば魚でした。
そのためか、猫のご飯にも魚が多く、ご飯に、鰹節や出汁を取った後の煮干し、焼き魚の骨を乗せた餌を与えていて、それが転じてご飯に鰹節や味噌汁をかけたものがねこまんまと呼ばれるようになります。
ねこまんまが行儀が悪いとされる理由
ねこまんまを人間が食べようとすると、必ずと言っていいほど「行儀が悪い」と叱られますよね。
子ども心に「雑炊やおかゆがあるのに、なぜ逆はいけないんだろう?」と思っていました。
実は、行儀が悪いとされるねこまんまは、鰹節を乗せるタイプではなく、味噌汁をかけるタイプのねこまんまに限られます。
昔の日本の食事様式を見てみると、汁物に箸をつけた後、ご飯とおかずを交互に食べるようにと決められていたこともあり、味噌汁とご飯が一緒になっているものや箸を使ってすすって食べるのはマナー違反とされてきました。
現代でねこまんまを与えない理由
昔はねこまんまは人間の残飯でしたが、最近の猫にねこまんまを与える家庭は少なくなっています。
これは、猫が家族の一員として見られていることも関係し、とくに味噌汁をかけるねこまんまは、味噌汁は塩分が多いため、猫にとって必要な量を大幅に超えるので良くないとされています。
それなら、ねぎを取り除いて与えればいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、ねぎなどに含まれている「アリルプロピルジスルファイド」は水溶性なので、取り除いても成分は残ったままです。
なので、猫の健康を考える意味でも、現代では猫にねこまんまを与えず、キャットフードを与えるようになったんですね。
ねこまんまの内容は家庭によっても違う まとめ
それでは、ねこまんまが関西と関東で内容が違う理由やねこまんまの由来、現代の猫にねこまんまを与えてはいけない理由などご紹介してみました。
ねこまんまは、大別して二種類がありますが、実は地域だけではなく、家庭によっても違うので、同じ地域に住んでいても内容が同じとは限りません。
また、ねこまんまで味噌汁をかけるタイプは猫の健康にも良くないので、現在ではキャットフードを与えるのが一般的です。
最後までお読みいただきありがとうございました!