我が家では、鍋で「おじやで締めよう!」なんて言うけど、あれって雑炊なんじゃ…。
でも、そもそもおじやと雑炊ってどこが違うのかな?
どうやら米の扱いに違いがあるらしいわ。
今回は、おじやと雑炊の米の炊き方の違いや使い分け方法など紹介するわね!
おじやと雑炊ってどこが違うのかわからないというくらい似ていますが、実は米に大きな違いがあるらしいです。
今回は、おじやと雑炊はどこが違うのかや使い分け方などご紹介します!
おじやと雑炊は米の炊き方に違いがある?
おじやと雑炊の一番の違いは、米を洗うかどうかにあります。
そもそもは、雑炊とおじやは同じものだったようですが、おじやは元々宮中で使われていた女房言葉で、その影響か雑炊よりも煮込む時間が長く、どちらかというとお粥に近いのがおじやというわけです。
おじやの語源と特徴
おじやは、元々宮中に仕える女房たちが使っていた「雑炊」の呼称との説が有力ですが、米を煮る時の「ジャジャ」という音に、接頭語の「お」を付けたのが語源とされています。
どちらかというと、おじやの方が食感が柔らかく、とろとろになるまで煮込むことから、消化がしやすいのが一番の特徴でもあります。
味つけもおじやは濃い味とのイメージが強いですが、こちらは地域によって差があるので、大きな違いとは言えません。
つまり、おじやの最大の特徴は雑炊よりも米が柔らかいことであり、どちらかというとお粥に近いイメージです。
雑炊の語源と特徴
雑炊が生まれた背景には、米作が豊かだった当時の日本でも、お腹いっぱいにご飯が食べられたのは一部の人だけで、多くの人が味噌汁と混ぜたり、水を足して食べたりしていたことから、「増水」して食べたことが語源とされます。
ただ、その後米だけでなく、雑穀なども加えるようになり「増水」が「増吸」となり、今の雑炊にと変化していったそうです。
当時はご飯の再加熱などが難しいこともあり、今では鍋の〆として使われるようになっています。
ご飯を洗ってぬめりを取るため、米粒もどろどろではなくしっかりとしています。
また、中には鍋に入れるご飯料理を「雑炊」と呼ぶ地域もあるそうなので、おじやと雑炊ははっきりとは区別されていないようです。
お粥やリゾットとも違う?
おじやと雑炊の違いをご紹介してきましたが、煮た料理に和風ならお粥、洋風ならリゾットがありますよね。
以下に、お粥の特徴とリゾットの特徴もご紹介しますので、おじやと雑炊の違いも合わせてチェックしてみてください。
お粥の特徴とは
お粥は、おじやよりももっとトロトロにご飯を煮込んだ料理で、中華粥など朝食に食べることもありますが、日本人は風邪の時に食べるのがなじみ深いかもしれません。
ただ、おじやとは違い、炊いたお米から作るのではなく、生米から作るのが一番の違いです。
トッピングによってさまざまなお粥がありますが、基本的には米から作るのがお粥であり、中華粥もスープで煮るとの違いはあるものの、お米から作る点では似ています。
リゾットの特徴とは
雑炊が和食なら、洋風の雑炊ならリゾットいうイメージが強いですが、実はリゾットは雑炊とはそもそも作り方が違います。
作り方としては、オリーブオイルなどで米を炒め、水やスープを加えて柔らかく煮込みます。
パスタにアルデンテがあるように、リゾットもまた米の食感を残すのがポイントで、米の柔らかさを順にあげていくとすれば、一番やわらかい順に、お粥→おじや→雑炊→リゾットとなります。
ただ、お粥に似ているとはいえ、リゾットはやや消化が悪く、風邪の時には避けた方がいいかもしれません。
おじやと雑炊は似て非なるもの まとめ
それでは、おじやと雑炊の違いはどこにあるのかや、それぞれの語源や特徴、お粥やリゾットの違いなどご紹介してみました。
我が家では、お鍋の〆をよくおじやと呼びますが、特徴や語源から考えると、雑炊の方が正しいのかもしれません。
おじやは米をとろとろになるまで煮ますが、雑炊は水分が多く、消化の良さでいくなら、お粥に軍配が上がります。
どのタイプを選ぶかは個人の自由に任されると思いますが、ぜひ違いを知って、風邪を引いた時などは消化の良いお粥を食べるなどして、使い分けてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!