
一級河川とか二級河川とか、なぜ等級があるんだろ?
それぞれの違いも良くわからないんだよね。

河川の等級は確かに不思議よね。
今回は、一級河川、二級河川、普通河川の違いなど紹介するわ!
クルマで橋を渡る際に、「一級河川」や「二級河川」と書かれた看板を目にすることがありますが、これらの等級は何を意味しているのでしょうか。
1級河川、2級河川、準用河川、普通河川とは

1級河川とは、国土保全や経済的な観点から特に重要とされる水系(主流と支流を含む全体)で、国土交通大臣が指定した河川です。
一方、2級河川は1級河川以外の水系で、公共の利害に重要な関係があるものとして都道府県知事が指定した河川です。
準用河川は、1級および2級河川以外の河川で、市町村長が指定したものです。
これも河川法に準じて管理されます。
一級河川と二級河川の違い
橋を渡るときに「一級河川」や「二級河川」の標識を見ることがありますが、これらの違いは何でしょうか。
普通に「一級」「二級」と聞くと、川の水質のランク付けのように思われがちですが、実際には災害のリスクレベルを示しています。
国土交通省によると、洪水や高潮などの災害が発生した場合に想定される被害が大きく、国土の保全や国民経済上特に重要な水系を「一級水系」と呼びます。
その中でも、国土交通大臣が指定した河川が「一級河川」となります。
一級河川は産業の発展に重要な役割を果たすため、国が管理します。
例えば、関東地方の利根川水系や荒川水系の河川は多くが一級河川です。
これらは都道府県が管理します。
同じ水系内で一級河川と二級河川が併存することはありません。
例えば、埼玉県や滋賀県には二級河川がありません。
一級河川の方が一般的に規模が大きく、洪水などによる被害も大きいとされています。
河川の分類
河川は上流から複数の支流が合流しながら海に向かう過程で大きくなっていきます。
これらの河川の集合体を「水系」と呼びます。
1965年施行の河川法に基づき、特に重要な水系が「一級水系」として指定されます。
さらに、市町村長が指定する「準用河川」や、それ以外の「普通河川」も存在します。
普通河川は河川法の対象外です。
一級水系は、洪水や高潮などの災害時に大きな被害が予想されるため、国家的な見地から管理が重要とされています。
また、水の利用が地域経済に大きな影響を与えるため、国家的に見て重要です。
二級河川は、公共の利害に基づいて指定され、その影響は主に地域レベルです。
河川は上流から小さな支流が合流し、大きな河川となって海へ流れていきます。
日本の河川数
平成17年4月30日現在、一級水系は109水系が指定されており、一級河川は13,994河川あります。
また、二級河川は7,090河川、準用河川は14,314河川が指定されています。
ちなみに、一級河川を含む水系全体を「一級水系」と呼びますが、これは全国で109水系あります。
一方で、二級河川の数は一級河川よりも少なく、約7,000本です。
しかし、二級水系は2,713も存在します。
一級河川などの等級は災害リスクで決まる まとめ
かつては国道も重要な都市を通るかどうかで一級と二級に分かれていましたが、1965年4月1日の道路法改正により、すべて一般国道に統合されました。
最後までお読みいただきありがとうございました!