ヨーグルトは固形タイプとドリンクタイプの二種類だと思ってたけど…
実は、5種類もあるって本当かな?
ヨーグルトは、乳酸菌による違いもあるらしいわ。
今回は、ヨーグルトの種類や基本、歴史など紹介するわね!
ヨーグルトには、善玉菌の一種である乳酸菌が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果があるとされています。
そのため、食事に取り入れている人も多いでしょう。
ヨーグルトは5種類ある?
農林水産省は、ヨーグルトの種類や特徴について、公式Xアカウントや公式サイトで紹介しています。
農水省は「ヨーグルトは乳等省令で『発酵乳』と定義される乳製品で、5つのタイプに分類されます」とXで説明し、次のようにそれぞれのタイプを紹介しています。
ヨーグルトのタイプ
- プレーンヨーグルト
生乳や脱脂粉乳を乳酸菌で発酵させたシンプルなヨーグルト。味付けはしていない。後発酵タイプが多い。 - ハードヨーグルト
寒天やゼラチンで固め、果肉や果汁、甘味料などを加えたもの。個別容器に充填して後発酵させるタイプが主流。 - ソフトヨーグルト
前発酵で凝固した後に攪拌して滑らかにしたもので、攪拌時に果肉や果汁、甘味料などを加えることが多い。 - ドリンクヨーグルト
前発酵のヨーグルトを攪拌して液状にしたもの。いわゆる「飲むヨーグルト」。水で薄めてはいない。 - フローズンヨーグルト
前発酵のヨーグルトを凍らせたもの。乳酸菌は冬眠状態になっており、アイスではなく発酵乳として販売されている。
また、ヨーグルトの製造工程は種類によって異なり、発酵温度も乳酸菌の種類によって変わります。
ヨーグルトの基本
ヨーグルトは発酵乳製品の代表格であり、ミルクを乳酸菌や酵母で発酵させたものです。
牛、ヤギ、羊、水牛、馬などの乳を原料にした様々な種類があり、世界中で親しまれています。
発酵の過程でこれらの栄養素が分解され、消化吸収が良くなり、効率的に摂取できます。
さらに、乳酸菌により乳糖が分解されるため、牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人でも安心して食べられます。
ヨーグルトの歴史
ヨーグルトの起源は諸説ありますが、約6000~8000年前の中央アジアで始まったとされています。
遊牧民がヤギや羊の乳を使うようになり、容器に入れておいた乳が偶然乳酸菌により発酵し、ヨーグルト状になったのが始まりです。
中央アジアの乾燥した気候下で乳が腐敗せず発酵したと考えられています。
ヨーグルトが健康に良いと注目されるようになったのは20世紀初頭のことです。
これにより、ヨーグルトの製法が世界中に広まりました。
日本でヨーグルトが一般的に食べられるようになったのは、明治時代に乳牛が輸入されてからです。
当初は「凝乳」として整腸剤として販売されていましたが、1970年の大阪万博で紹介されてから一般家庭でも普及しました。
ヨーグルトの製法
ヨーグルトの基本的な材料は原料乳と乳酸菌のみです。
「前発酵」はドリンクタイプ、「後発酵」は食べるタイプのヨーグルトになります。
発酵過程で乳酸菌は乳糖を分解し、乳酸を生成します。
乳に含まれるカゼインというたんぱく質が乳酸により凝固し、ヨーグルトができます。
ヨーグルトの酸味も乳酸によるものです。
透明な上澄み液(乳清)は栄養素が豊富です。
乳酸菌の種類
乳酸菌は糖類を分解して乳酸を生成する細菌の総称で、数百種類あります。
「サーモフィラス菌」と「ブルガリア菌」はおいしいヨーグルトを作るための代表的な乳酸菌です。
このように、両者は共生関係にあります。
他にも、腸内環境を整える「ビフィズス菌」、免疫力を高める「アシドフィルス菌」や「ガセリ菌」などがヨーグルトに使われています。
世界のヨーグルト
ヨーグルトは世界中で食べられており、地域によって原料乳や乳酸菌の種類が異なります。
- ダヒ
インドの発酵乳で、素焼の容器で発酵させたもの。ラッシーやカレーに使われる。 - ケフィール
ロシアの発酵乳で、乳酸菌と酵母が共生発酵している。砂糖やジャムを加えたり、料理に使われる。 - アイラン
トルコのドリンクで、ヨーグルトに食塩水を混ぜたもの。肉料理のソースやサラダに使われる。 - サコーラス
ギリシャの濃縮ヨーグルト。水切りヨーグルトで、料理のソースやデザートに使われる。
ヨーグルトの種類や特徴をご紹介! まとめ
ヨーグルトの種類や特徴を紹介しました。
店でヨーグルトを購入する際の参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!