玉突き事故って、次から次にぶつかるよね。
でもそうなると、一番悪いのは前の車かな?後ろの車かな?
玉突き事故は、状況に応じて過失割合が違うわ。
今回は、玉突き事故は誰が一番悪くなるのかなど紹介するわね!
玉突き事故は、車両が連鎖的に追突することが特徴です。
責任の所在は、「追突の順番」によって大きく異なります。
玉突き事故の実態
2024年のゴールデンウィークにも、多くの場所で連鎖的な玉突き事故が発生しました。
この種の事故では、責任の所在がどこにあるのかが問題となります。
玉突き事故は、一般的に3台以上の車両が関与する事故です。
保険会社によると、これらの違いが責任割合を決定し、名称も異なるといいます。
前者の事故は「玉突き事故」と呼ばれ、後者は「連続追突」と呼ばれます。
玉突き事故で賠償責任を追うのは誰?
「玉突き事故」では、最初に追突したA車のドライバーが責任を負い、B車とC車には賠償責任が基本的に生じません。
一方、「連続追突」では、B車はC車に、A車はB車とC車に対して賠償責任を負います。
これは、高速道路が原則的に駐停車禁止であるなど、一般道とは異なる特徴があるためです。
他にも、B車が急ブレーキをかけてA車がB車に追突し、その結果B車がC車に追突する(〈A→B〉→C)ケースもあります。
この場合、B車に急ブレーキの正当な理由がなければ、A車とB車が共同でC車に賠償責任を負います。
保険会社の責任割合の決定方法
保険会社はまず事故の状況から玉突き事故か連続追突かを判断し、前者の場合は最後部車両の保険で対応します。
後者の場合、後続2台(A車とB車)の責任割合を決定し、それぞれの保険で対応するのが一般的です。
責任の所在
追突事故の場合、後続車の運転手には、脇見運転や車間距離不足などの過失があることが多いため、一般的に後続車の運転手が責任を負います。
玉突き事故も基本的に追突事故の一種なので、同様に後続車の責任が問われることが多いです。
責任割合の変動
事故発生時の状況次第で、過失割合は変動します。
通常、事故の原因を作った車両の過失割合が大きくなり、前方車両に追突した後続車には一定の過失割合が認められます。
後方車が前方車に追突した場合
通常、後方車が前方車に追突した場合、過失割合は後方車が100%です。
ただし、追突の原因が中間車の急ブレーキや急停止などによるものであれば、中間車にも過失が生じることがあります。
前方車が急ブレーキを踏んだ場合
前方車の急ブレーキが原因で中間車が前方車に衝突し、その後方の車が中間車に追突した場合、前方車と後方車の両方に過失が認められます。
通常、前方車の過失割合は30%です。
中間車が前方車に追突した場合(順次追突)
中間車が最初に前方車に追突し、次に後方車が中間車に追突した場合、事故は2つに分けて扱われます。
前方車と中間車の関係では、中間車の過失が100%、後方車と中間車の関係では、後方車の過失が100%となります。
高速道路での多重追突事故
高速道路では、原則として駐停車が禁止されているため、過失の認定方法が一般道とは異なります。
法令違反をした車両の過失割合は一般道よりも厳しく評価されます。
特に、前方車や中間車が正当な理由なく駐停車したり、急ブレーキをかけたりした場合、過失割合が大きくなります。
過失割合に影響する要素
玉突き事故の過失割合は、事故状況により大きく異なります。
以下のような要素が過失割合に影響します。
- 速度超過
- 前方不注視
- 車間距離保持義務違反
- 故障・事故による停止時の安全措置
- 車両整備状況
- 急ブレーキ・急減速の有無
- 事故現場(一般道路か高速道路か)
多重追突事故での賠償責任
通常、追突事故の場合、被害者側には過失がなく、過失割合はゼロです。
多重追突事故でも、先頭車両と、追突されて前方車にぶつかった車両は無過失とされます。
ただし、追突された側に落ち度(無意味な停止・徐行、前方車両との異常接近など)がある場合は、追突された側にも過失が生じることになります。
玉突き事故は状況に応じて責任が変化する まとめ
追突事故は交通事故全体の約3割を占め、最も多く発生する事故の一つです。
前方の車両に注意し、適切な車間距離を保つことが自己防衛の一つといえます。
最後までお読みいただきありがとうございました!