あるレシピ本にふすま粉ってあったんだけど…。
これって小麦粉でも代用できるのかな?
少量なら薄力粉で代用できるみたいね。
今回は、ふすま粉は小麦粉で代用可能かや、両者の違いを紹介するわ!
小麦を原料とするふすま粉と小麦粉は、似ているようでいて、使用される小麦の部分によって異なる特性を持っています。
ここでは、それぞれの粉の特徴と違いについて説明します。
ふすま粉は何で代用できる?
ふすま粉と小麦粉は、用途において大きな違いはありません。
パンやクッキーなどの焼き菓子作りや揚げ物の衣に使用することができます。
ふすま粉は、小麦粉と比較してカロリーが低く、糖質も少なく、栄養価が高いとされています。
そのため、健康志向の高い食品やダイエット食品の材料として、小麦粉の代わりに使われることがあります。
ふすま粉と小麦粉は使われる小麦の部位が違う?
ふすま粉で作られたパンは独特の香ばしさがあり、グルテン含量が少ないため、小麦粉で作るときのように軽やかに膨らむことは少なく、噛み応えがあります。
そのため、ふすま粉のみでパンを作るのは技術が必要であり、小麦粉の一部をふすま粉に置き換えることが一般的です。
ふすま粉と小麦粉はどちらも小麦を原料としていますが、使用される部位に違いがあります。
表皮には繊維質、タンパク質、カルシウムなどが含まれ、胚乳には脂質やタンパク質、ミネラル、ビタミンが含まれています。
ふすま粉は小麦の表皮が原料
ふすま粉は、小麦の表皮を原料としています。
栄養豊富なため、食用としても利用されています。
小麦から表皮と胚芽を分離し、残った部分がふすま粉になります。
小麦粉の原料は胚乳部分
小麦粉の原料は胚乳部分です。
軟質小麦は粒が柔らかく、胚乳が薄力粉の原料になります。
中間質小麦はやや硬く、胚乳が中力粉の原料に。
硬質小麦は粒が硬く、胚乳が強力粉の原料です。
製造方法による違い
小麦粉の製造は、ロール製粉機とふるいを使用して胚乳を砕き、分離しています。
最終的には数種類の粉に仕分けされ、それぞれの特性に応じて等級が決められます。
灰分含有量によって特等粉、1等粉、2等粉、3等粉、末粉に分類されます。
灰分は外皮や胚芽に含まれるミネラルや食物繊維で、含有量が少ないほど上級粉となります。
見た目や食感による違い
見た目や感触、風味にも違いがあります。
ふすま粉は茶色く粒子が粗く、独特の香りと風味があります。
一方、小麦粉は白く、感触が薄力粉、中力粉、強力粉で異なります。
栄養素やカロリーの違い
栄養素やカロリーにも違いがあります。
ふすま粉はタンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、ミネラル、ビタミンが豊富です。
一方、小麦粉は水分、タンパク質、脂質、炭水化物、灰分を含み、ビタミンB群やビタミンEもわずかに含まれますが、栄養価はふすま粉に劣ります。
グルテンの含有量の違い
グルテンの含有量にも違いがあります。
ふすま粉はグルテンが少なく、生地がふんわりと膨らむことはありません。
一方、小麦粉はたんぱく質が豊富で、グルテンを多く含みます。
強力粉が最もグルテンを多く含み、薄力粉が最も少なく、中力粉はその中間です。
小麦ふすま粉の特徴
「小麦ふすま粉」は、小麦の最外層である皮から作られる粉で、「小麦ブラン」とも呼ばれています。
栄養価が高く、低糖質であるため、健康に関心のある人々に特に推奨されています。
加えて、食物繊維も多く含まれているため、便秘の解消にも役立ちます。
ふすま粉と全粒粉の違い
小麦ふすま粉と全粒粉は、見た目は似ていますが異なるものです。
小麦ふすま粉は小麦の皮だけから作られるのに対し、全粒粉は小麦全体から作られます。
また、ふすまと胚芽を除いて作られるのが通常の小麦粉です。
ふすま粉でパンを作る時のコツ
ふすまパンを作る場合、ふすまの割合や他の材料によって、製造のしやすさや味わいが異なります。
小麦粉を使わずに大豆粉や小麦たんぱくとふすまで作ると、低糖質の本格的なふすまパンが作れ、「糖質制限パン」や「低糖質パン」と呼ばれます。
一方で、小麦粉の一部をふすまで置き換えると、作りやすく食べやすいふすまパンができます。
これは、ふすまパンを初めて作る人に特におすすめです。
美味しいふすまパンを作るには?
美味しいふすまパンを作るポイントは次の通りです。
また、ふすまは水分をよく吸収するため、通常の小麦粉レシピより水分量を増やすことが重要です。
ベーカーズパーセントで70~85%程度を目安に調整してみましょう。
ふすま粉は厳密には小麦粉で代用はできない まとめ
小麦ふすま粉は、健康志向の方にとって魅力的な選択肢です。
特に、糖質制限を考慮している場合、自家製のふすまパンは取り組みやすい選択かもしれません。
その独特の淡い茶色とシンプルな外観は、ふすまパンの魅力の一つです。
手作りのふすまパンをぜひ一度試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!