七草粥にぺんぺん草を入れることがよくあるけど。
このぺんぺん草ってどんな野菜なのかな?
どうやら、ナズナの俗称らしいわ。
今回は、七草粥に入れるぺんぺん草はどんな野菜なのかなど紹介するわね!
七草粥には、七種類の野草などを入れますが、その中でもぺんぺん草と聞くと、何の野菜だろう?と疑問に思うことがありませんか?
今回は、七草粥のレギュラーでもあるぺんぺん草とはどんな野菜なのかなどご紹介します!
七草粥に入れるぺんぺん草の正体
七草粥に入れるぺんぺん草ですが、正式名称は「ナズナ」で、ぺんぺん草というのは俗称になります。
では、ナズナはどんな野草かといえば、アブラナ科ナズナ属に属している東ヨーロッパ原産の越年草を指します。
主に北半球の温帯に広く分布しますが、日本では全土の畑地や荒地、空き地、道端などに自生する雑草としての扱いです。
ただ、七草粥に入れることも多く、本来は雑草的扱いではあるものの、その中でもどちらかというと山菜に近い扱いも受けています。
ナズナは、秋に発芽してから、ロゼットの状態(放射状の状態)で越冬し、春になると花を咲かせながら茎がのびて果実の穂を作り、梅雨入り前に種を落として枯れるライフサイクルになっており、例えるならタンポポが近いかもしれません。
ぺんぺん草と呼ばれる理由
ナズナがぺんぺん草と呼ばれる理由は、諸説ありますが、花の下にできるハート型の果実が「三味線のばち」に似ていることから、三味線の擬音である「ぺんぺん」という音を文字に充てたとの説が有力です。
三味線草との別名もありますが、どちらにしても、ハート形の果実が名前の由来となっています。
ぺんぺん草はどこに生えてるの?
ちなみに、ぺんぺん草は、日当たりが良く、少しだけ人の気配のある所に生えやすい野草とされているので、春の七草粥の材料を探すときには、少しコツが必要です。
もし、ぺんぺん草を探すなら、山奥よりも日当たりの良い公園の片隅、もしくは河川敷や道端、畑のわきなどを探すと見つかると思います。
七草粥に入れる食材を現地調達してみたいなら、ぜひぺんぺん草の生えている場所も知っておいてください。
ただし、野草探しは専門知識がないと毒性のある野草と間違う可能性もあるため、もし自分で探すなら自己責任でお願いします。
ぺんぺん草も生えないってどんな意味?
慣用句に「ぺんぺん草も生えない」という言葉がありますが、これの意味は「ナズナも生えないくらいに荒れ果てた土地」です。
なぜ、ナズナが対象になるかといえば、ナズナは非常に丈夫な植物で、荒れ地や環境があまり良くない場所でも生長する野草だからです。
また、こちらの慣用句の使い方として「あいつが通った後は、ぺんぺん草も生えない。」などのように使われ、こちらの意味は何も残らないという言葉を揶揄したものとされています。
春に白い可愛らしい花を咲かせるナズナは、七草粥にも欠かせない食材ですが、ぺんぺん草と同じ意味なので、気になった方は春にぺんぺん草を探してみるのもおすすめです。
ぺんぺん草を使った七草粥のレシピ
画像&レシピ引用元:Kurashiru
【材料:2人分】
- ごはん …150g
- 水 …500ml
- 七草
- すずな…1株
- すずしろ …1本
- せり…2g
- なずな…2g
- ごぎょう…2g
- はこべら…2g
- ほとけのざ…2g
- お湯 (ゆで用)… 適量
- 塩…少々
非常にシンプルな作り方ですが、春の七草でもあるぺんぺん草も使った七草粥として、毎年楽しめるレシピです。
味付けもシンプルで塩のみと、七草を味わうおかゆとしても人気があります。
ぜひ、1月7日は七草をスーパーなどで買っておかゆを作り、無病息災を祈ってみてください。
七草粥のナズナとぺんぺん草は同じもの まとめ
それでは、七草粥に入れる食材として有名なぺんぺん草とはどんな植物なのかや、ナズナとの違い、ぺんぺん草にまつわる慣用句などご紹介してみました。
結論から言えば、ナズナとぺんぺん草は同じもので、ナズナの俗称がぺんぺん草と呼ばれるものです。
ぺんぺん草は野草の一種なので、自分でも探せますが、野草には似たタイプもあり、毒性があるものを誤って食べる危険性もあるため、スーパーの七草を買った方が安心して食べられます。
ぜひ、七草粥を作って食べ、一年の無病息災を祈ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!