小さい頃、じゃがいもは緑だと毒があるって聞かされたんだけど…
皮を厚くむけばOKって本当?
私もそれが長いこと謎だったわ~。
今回は、緑色のじゃがいもを食べちゃいけない理由など紹介するわね!
じゃがいもの保管方法が悪いと、皮がうっすら緑色になることありませんか?
一説では毒だから食べちゃいけないとも言われますが、今回はなぜ食べてはいけないのか理由などご紹介します!
じゃがいもが緑色になる理由
じゃがいもは長期保存ができるので便利な野菜なんですが、保管方法が悪かったり、保存期間が長かったりするとうっすらと緑色になることがあります。
じゃがいもの変色は緑色だけでなく、ピンクや赤、紫色などがあり、このうち危険なのは緑色になったときです。
この「ソラニン」は、緑色に変色したじゃがいもに多く含まれるため、食べると吐き気、腹痛などの症状が現れることもあります。
加熱しても毒素の量は減らないので、うっすらと緑がかっている場合は厚く皮をむくなどで対処できますが、全体が緑色の場合はもったいなくても捨ててしまいましょう。
緑色のじゃがいもを食べちゃった…これって大丈夫?
緑色になったじゃがいもは食中毒の可能性があり危険ですが、健康な成人がうっすらと緑づく程度のじゃがいもを食べてもさほど問題はありません。
毒素のソラニンは皮を厚めにむけば対処できることも多いですし、水に溶けやすい性質があるので、水にさらしてから料理をすれば、ある程度毒素も減ります。
ただし、家庭菜園などで栽培した小さなじゃがいもなどが緑色になると多くの毒素が含まれる可能性大です。
また、小さな子どもやペットなどはソラニンへの耐性が低いので、少量でも体調を崩したり、最悪の場合は亡くなることもあり得るので注意が必要です。
緑色のじゃがいもに解毒剤はない?
もし誤って緑色のじゃがいもを食べてしまったときには、すぐに水や牛乳などを飲ませた後、食べたものを吐かせましょう。
逆に、食べて25分を経過しても吐き気や腹痛などの症状が現れない場合は問題ありません。
緑色のじゃがいもは食べても美味しくないですし、もったいないと思っても捨てるのが一番安全です。
皮を厚めにむいて対処
緑色のじゃがいもだとしても、色の部分が薄ければ厚めに皮をむけば対処できますし、もし毒素がそこまで強いなら殺人事件にだって使われるはずです。
それがないということは、調理の段階でほとんどの方が緑色の部分を厚めにむいて対処している証拠でもあります。
どうしても気になる場合は捨てても良いですし、皮を厚めにむけば心配ありません。
事実、我が家の家庭菜園でも緑色のじゃがいもが収穫できたとき、皮を厚めにむいているため、食中毒が起きたことはありません。
ただ、小さい子供やペットに食べさせるときには、毒素の影響を受けやすいので、通常よりも皮は気持ち厚めにむいてください。
じゃがいもの変色はOKの色もある?
緑色のじゃがいもは危険だと書きましたが、変色はほかの色もあり得ますよね?
以下に、緑色以外の変色は食べてもOKなのかなど解説します!
ピンク・赤・紫は問題なし
じゃがいもを切って調理しようとしたとき、切断面に既に赤やピンクの斑点が見える場合があります。
これは毒素とかではなく、単に低温障害が原因ですので食べてもOKです。
もし切断してしばらく経ってからピンクなどに変色した場合は、「剥皮褐変」という酸化反応が原因で、空気に触れて酸化している状態です。
チロシンが酸化してメラニンに変化することで、ピンク→赤→褐色→紫→黒のように変色をします。
ゆでて黒くなった場合も問題なし
じゃがいもをゆでた後や調理中に黒く変色することもありますよね?
ただ、黒く変色するかどうかは見分けが難しく、実際に調理してみないとわかりません。
毒性はないので食べてもOKなのですが、見た目が悪くなるので、気になるならその部分を包丁などで取り除いてしまいましょう。
また、酢水にさらしたり、水に漬け込んでさらすなどすると変色もある程度防げるので、調理時間に余裕があるなら、そちらの方法を使ってみるのもおすすめです。
緑色のじゃがいもは危険性が高い場合も まとめ
それでは、緑色のじゃがいもを食べてしまったときの対処法やなぜ緑色になるのか、また毒素があるのは本当なのかなどご紹介してみました。
緑色のじゃがいもは子どもやペットには危険なので、もし緑色部分が多かったら、もったいないと思っても捨ててください。
ただ、うっすらと緑色なら皮を厚めにむけば問題なく食べられます。
ぜひ、緑色のじゃがいもがなぜダメなのか理由を知っておいてくださいね。