来月はお彼岸があるよね。
でも秋にもある彼岸とどこが違うんだろ?
確かに秋との違いは気になるわー。
今回は、春と秋の彼岸の違いをお供え物などから紹介するわね!
お彼岸って春と秋にありますが、春のお彼岸って秋よりも地味なイメージがありませんか?
今回は、春と秋のお彼岸はどこが違うのか、お供え物との違いなどご紹介します!
春のお彼岸と秋のお彼岸の違いは?
春のお彼岸と秋のお彼岸の違いは、時期とお供え物だけです。
違いを詳しく紹介しますと、このような違いがあります。
種類 | 時期 | お供え物 |
春のお彼岸 | 春分の日前後の7日間 ※2022年の春分の日は3月21日 | ぼたもち |
秋のお彼岸 | 秋分の日前後の7日間 ※2022年の春分の日は9月23日 | おはぎ |
春は春分の日が中日とされ、その日を挟んで前後3日間を合わせた期間が春のお彼岸となります。
秋分の日も秋分の日が中日で、同じように前後3日間を合わせた期間が秋のお彼岸です。
春分の日も秋分の日もその年によって変動するので、当然彼岸が始まる時期も終わる時期も違います。
また、春の彼岸にはぼたもちが、秋の彼岸にはおはぎがお供えものになるとの違いもありますが、こちらは基本的には呼び方が違うだけで、同じ種類のお供え物です。
彼岸ってそもそも何のこと?
では、そもそも彼岸って何のことを指すかですが、彼岸は仏教用語のひとつで、簡単に言えば「あの世」とか「仏の住む世界」のことです。
なので、彼岸(あの世)と此岸(現世)が一番通じやすくなる時期で、その影響もあり、あの世に思いも届きやすいとされる期間でもあります。
だからこそ、お彼岸にはお参りをするなどして、あの世とのつながりを大切にするんですね。
春の彼岸の詳細
春のお彼岸は春分の日前後3日間を合わせた(7日間)時期と書きましたが、秋の彼岸との違いはお供えものだけでなく、季語も違います。
お供え物はぼたもちが一般的ですが、こちらは漢字で書くと「牡丹餅」となり、花のイメージがそのままお供え物にも反映されている感じです。
ちなみに、おはぎは「お萩」となり、こちらも秋のイメージが漂います。
また、牡丹餅とおはぎはどちらも似ていますが、厳密には違いはないものの、ぼたもちの多くはこしあんを利用し、おはぎは粒あんを利用するとの違いもあります。
なぜ春のお彼岸のぼたもちがこしあんなのかと言うと、春にとれる小豆は皮が固いので粒あんには向かないからです。
よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、春のお彼岸も秋のお彼岸も季節の変わり目であり、暑すぎず寒すぎず気持ちのいい季節でもあります。
ほかにも、春のお彼岸は季語に違いがあると書きましたが、春の彼岸の季語は以下のようになります。
春の彼岸の季語一覧
春の彼岸の季語を一覧でご紹介しますので、ぜひ俳句など詠んで伝統行事を楽しんでみてください。
- 彼岸中日
- 彼岸太郎
- 入り彼岸
- さき彼岸
- 初手(そて)彼岸
- 終ひ(しまい)彼岸
- 彼岸ばらい
- 彼岸前
- 彼岸過
- 彼岸講
- 万灯日(まんどうび)
春の彼岸には何をしたらいいの?
お彼岸は春も秋も違いはなく、先祖の供養をする日です。
また、日頃の行いを省みて「六波羅密(この世に生かされたまま、仏様の境地に到るための六つの修行)」が実践できているかを確認する日でもあります。
普段から仏壇の手入れや掃除をしていないのであれば、彼岸の時期にはご先祖様への感謝の気持ちを込めて掃除などをするのも良いですね。
お彼岸の時期には、お寺によっては「彼岸会」などが開かれることもあるので、そちらに参加してみてもいいと思います。
お彼岸は春も秋も善行と功徳を積む期間でもあるので、仏教では大事な時期でもあります。
宗派によって、彼岸に関連する行事は違いますが、ぜひ、春のお彼岸には仏壇やお墓の掃除、お供え物を供えるなどして、ご先祖様のことを忘れないように心がけてみてください。
春も秋も彼岸の意味自体は同じ まとめ
それでは、春の彼岸と秋の彼岸の違いや彼岸の意味、彼岸の時期にやりたいことなどご紹介してみました。
春の彼岸は花が咲く時期でもあり、新しいスタートを切るのにも絶好の機会です。
今まで見守ってくれているご先祖様のことを思い出し、感謝の気持ちと共にお供えをしたり、お墓や仏壇の掃除をしたりなど、供養の気持ちを忘れないようにしてください。