この前の健康診断でピロリ菌陽性って出たんだけど…
これって放置しても平気なのかな？
放置はリスクが高いかもしれないわ。
今回は、ピロリ菌陽性のまま放置する危険性など紹介するわね！
ピロリ菌（ヘリコバクター・ピロリ）は、胃の粘膜に生息する細菌で、日本人の多くが感染しているといわれています。
この菌は幼少期に感染することが多く、親子間での感染や、不衛生な水や食べ物からの感染が主な経路とされています。
ピロリ菌とは？その感染経路と原因を知ろう
ピロリ菌は酸性の強い胃の中でも生き延びることができる特殊な菌です。
特に戦前や戦後の衛生環境が整っていなかった時代に生まれ育った世代は、感染率が高い傾向にあります。
放置することで進行する病状とは
ピロリ菌に感染したまま放置すると、まず慢性胃炎が進行し、それが萎縮性胃炎、さらには胃がんへとつながるリスクが高まります。
また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫といった疾患も引き起こす可能性があります。
ピロリ菌陽性の診断とその重要性
ピロリ菌の感染は、胃カメラや血液検査、尿素呼気試験などで確認できます。
検査によって陽性と診断された場合は、すぐに医師の指示に従って除菌治療を受けることが推奨されます。
早期に対応することで、将来的なリスクを大きく減らすことができます。
放置による胃がんリスクの増加
ピロリ菌と胃がんの関係
ピロリ菌は胃がんの最大の原因ともいわれており、世界保健機関（WHO）からも明確に「発がん性がある」と指定されています。
長期間の感染は胃の粘膜を破壊し、がん化しやすい環境を作ってしまいます。
早期発見と治療の必要性
胃がんは初期の段階では自覚症状が少なく、発見が遅れることが多い病気です。
そのため、ピロリ菌の感染が確認された時点で除菌治療を行い、定期的な内視鏡検査を受けることが重要です。
胃がんを招く可能性のある症状
食欲不振や吐き気、胃の痛み、黒い便などの症状がある場合は、胃がんが進行しているサインかもしれません。
こうした症状が出る前の段階でピロリ菌の存在を知り、対処しておくことが何よりも大切です。
慢性胃炎と萎縮性胃炎のリスク
ピロリ菌が引き起こす慢性疾患
ピロリ菌は胃の粘膜に慢性的な炎症を起こし、長期間にわたってダメージを与えます。
この炎症が慢性胃炎と呼ばれる状態で、進行すると胃の粘膜が薄くなっていきます。
萎縮性胃炎のメカニズムと影響
萎縮性胃炎は、慢性胃炎が進行して胃の粘膜が萎縮し、胃酸の分泌が減少する状態です。
この状態が長く続くと、胃の粘膜ががん化しやすくなり、発がんリスクが高まります。
症状から考える健康状態のチェック
胃の不快感、食後の膨満感、消化不良などが続くようであれば、ピロリ菌感染や胃の疾患が関係している可能性があります。
一度、内科や消化器内科を受診し、検査を受けることをおすすめします。
ピロリ菌の除菌治療とその影響
除菌治療の方法と成功率
ピロリ菌の除菌は、複数の薬（抗生物質と胃酸を抑える薬）を1週間服用する治療が一般的です。
成功率は非常に高く、1回の治療で約70〜90％の人が除菌に成功しています。
副作用とその対策について
治療中は、下痢や腹痛、味覚異常などの副作用が出ることがありますが、ほとんどは一時的なものです。
副作用が強い場合は、医師に相談することで対処可能です。
治療費用と保険適用のポイント
ピロリ菌の検査と除菌治療は、保険が適用される場合が多く、自己負担額も比較的少なく済みます。
ただし、保険適用には一定の条件があるため、事前に医療機関で確認しておくと安心です。
検査方法とその有効性
胃カメラと内視鏡検査の利点
胃カメラや内視鏡検査は、胃の状態を直接確認できるため、ピロリ菌による炎症や病変を正確に把握できます。
がんの早期発見にも非常に有効です。
抗原検査や血液検査の比較
便中抗原検査や血液検査もピロリ菌の有無を確認する方法として有効です。
内視鏡に比べて簡便で、体への負担が少ないのが特徴です。
ただし、偽陰性の可能性があるため、複数の方法を組み合わせるとより確実です。
定期的な検査の勧め
ピロリ菌の除菌後も、再感染や除菌の失敗がある場合があります。
年に一度の定期検査を受けることで、健康を維持することが可能です。
ストレスとピロリ菌の関係
ストレスが胃に与える影響
精神的なストレスは胃酸の分泌を乱し、胃の粘膜を傷つける原因になります。
ピロリ菌感染がある場合、ストレスが加わることで症状が悪化することがあります。
ストレス管理による健康維持
睡眠、適度な運動、趣味の時間などを取り入れることで、ストレスを軽減し、胃の健康を保つことができます。
メンタルケアもまた、胃の健康維持には重要です。
メンタルヘルスと身体の健康の相互作用
心の健康と体の健康は密接に関係しています。
ストレスを放置せず、早めに対処することで、ピロリ菌による胃の不調を抑える手助けになります。
無症状の状態で放置するリスク
ピロリ菌陽性の無症状の危険性
自覚症状がないからといって、ピロリ菌の感染を軽視するのは危険です。
無症状のままでも胃の内部では病変が進行している可能性があります。
症状が出てからの後悔とは
「もっと早く検査しておけばよかった」と後悔する前に、無症状のうちに検査と治療を受けることが大切です。
特に家族に胃がんの既往歴がある方は注意が必要です。
早期検査の重要性と費用対効果
検査や除菌治療の費用は数千円〜数万円程度で済むことが多く、それによって将来的な大きな医療費や命のリスクを回避できると考えれば、非常に費用対効果の高い健康投資といえます。
ピロリ菌陽性になったら放置しないこと！まとめ
ピロリ菌陽性であっても無症状であることが多く、「大丈夫だろう」と放置されがちですが、長期間の感染は慢性胃炎や胃がんなど深刻な病気につながる可能性があります。
早期発見と除菌治療、定期的な検査を受けることで、将来的なリスクを大幅に減らすことができます。
自身の健康を守るためにも、今こそピロリ菌への対策を見直してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました！
