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高校野球で審判の判定に監督が抗議しない理由は?規則など解説!

高校野球で審判の判定に監督が抗議しない理由は?規則など解説! 8月

野球で審判の判定に抗議するシーンがプロではよくあるけど。

高校野球では見かけないのはなぜだろ?

どうやら、ルール上の問題らしいわ。

今回は、高校野球で監督が抗議しない理由など紹介するわね!

高校野球の試合で審判の判定に不満がある場合、監督が選手を通じて審判に抗議することがありますが、監督が直接審判に抗議しないのはなぜでしょうか。

監督が審判に直接抗議をしない理由

高校野球では、『試合中に監督はグラウンドに出てはいけない』『審判への疑義は主将、伝令、または当該選手が申し出ることができる』という規則が定められています。

そのため、監督がピッチャーやバッターに指示を伝えたり、審判に抗議をする場合は、タイムを要求し、ベンチ入りしている選手が『伝令』として監督の意図を伝えることになります。

伝令を行う回数にも規定があり、守備時と攻撃時それぞれで『1試合に3回まで』とされています。

延長戦に入った場合は、それ以前の回数に関係なく、1イニングにつき1回だけ伝令が認められています。

この規定は、頻繁にタイムを取って伝令が選手のもとに行くことで試合の進行が妨げられることを防ぎ、公平な試合運営を目指すためです。

ただし、投手交代時に伝令がマウンドに向かう場合は、その回数としてカウントされません。

これは、1イニングに投手交代を複数回行う可能性があるため、戦術を妨げないための措置です。

伝令とは、監督の指示を伝えるために選手がファウルラインを越えることを指し、伝令には時間制限があり、審判が『タイム』を宣告してから30秒以内に指示を伝え終える必要があります。

1イニングに複数回伝令を出すことが許された理由

7月27日に行われた千葉大会決勝では、木更津総合の捕手のけん制球が三塁走者に当たり、走者が本塁に帰ったものの、その後守備妨害と判定され得点が認められませんでした。

市立船橋が何度も伝令を出して審判に抗議しましたが、複数回許された理由ですが、以下が考えられます。

このケースでは、伝令役の選手が『ファウルライン』を越えずに審判に抗議していたため、『伝令』としてカウントされず、回数や時間の制限が適用されなかったのです。

審判がたまたまファウルラインの外側にいたことで、この状況が発生しました。

『高校野球特別規則』にも、監督が選手に指示を伝えることは記載されていますが、審判への抗議を伝えるケースは含まれていません。

また、この時の試合停止は審判によるものであり、チームによるものではなかったため、伝令の回数としてカウントされず、時間制限も適用されませんでした。

市立船橋の監督がグラウンドに出てしまえば、ルール違反となり抗議の信頼性が失われると判断したため、伝令を利用したのでしょう。

この判断は正しかったと考えられます。

判断が難しい場面もある?

このように、キャッチャーからのけん制球が走者に当たる場面では、判定が難しくなります。

もし走者が故意にボールに当たったと判断されればアウト、キャッチャーが故意に当てたと判断されれば試合続行となります。

この場面では、市立船橋の走者が振り返ってボールの軌道を確認していたため、審判は走者が故意に当たったと判断し、守備妨害の判定を下しました。

監督の抗議で判定が覆ることは、現実的ではなかったでしょう。

監督が審判に直接抗議した場合

監督は試合中にベンチから出ることが禁止されています。

そのため、監督が直接抗議を行うと、注意を受ける可能性があり、場合によっては退場処分となることも考えられます。

監督や選手が審判に抗議することは、フェアプレー精神から外れます。

審判は正確な判定を行い、選手たちがプレーに集中できる環境を作ることが重要です。

高校野球は教育の一環と捉えられるため、監督が審判に抗議する必要がないような仕組みを作ることが理想です。

例えば、予選からビデオ判定を導入したり、審判の育成を強化するなどの取り組みが求められています。

高校野球では監督はベンチから出られない まとめ

審判の役割は、公正な判定を行い、試合がスムーズに進行するように管理することです。

一方のチームが抗議を必要とする場合には、審判が監督に歩み寄って意見を聞く姿勢が求められるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!