
7月14日はひまわりの日だね!
でも花のひまわりじゃなく、気象衛星のことなの?

私も花のひまわりだと思ってたわ!
今回は、7月14日がひまわりの日になった由来など紹介するわね!
「ひまわりの日」は毎年7月14日に祝われます。
この日は日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が1977年にアメリカのフロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターから打ち上げられた日です。
7月14日はひまわりの日

「ひまわり1号」は打ち上げ時の質量が約670kg、運用時には約315kgになり、全長は約2.7m、円筒部の直径は約2.2mです。
この衛星はアメリカのデルタ2914ロケット132号機によって打ち上げられました。
8号からは「Himawari」が正式名称となりました。
「ひまわり」という名前は、常に太陽を向いている植物のヒマワリから来ており、気象衛星が常に地球を向いて観測していることに由来しています。
ひまわり1号の運用終了と後継機
「ひまわり1号」は1989年6月30日に運用を終えました。
以降の衛星は鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられています。
2023年7月の段階では、最新の運用中の衛星は2016年11月2日に打ち上げられた「ひまわり9号」です。
また、「ひまわり10号」の計画も進行中です。
なぜ「ひまわり」という名前なのか?
気象衛星「ひまわり」の名前は植物のヒマワリに由来しています。
ヒマワリが太陽の方向を常に向いているように、気象衛星も常に地球を見続けているという共通点があります。
ひまわりの花言葉
「ひまわりの日」にちなみ、ひまわりの花言葉も紹介します。
日本語の花言葉
- あなただけを見つめる
- 情熱
- 憧れ
- 光輝
- 尊敬
これらの花言葉は、ヒマワリが太陽に向かって咲く姿に由来しています。
英語の花言葉
- Adoration(愛慕、崇拝)
- False riches(偽りの富)
「False riches(偽りの富)」は、インカ帝国を征服したスペイン人がひまわりをかたどった財宝を奪い取ったことに由来しています。
気象衛星「ひまわり」の観測機能と運用

「ひまわり」の観測装置
気象衛星「ひまわり」は約36,000kmの静止軌道から地球を観測しています。
この衛星には3種類の観測装置が搭載されています。
- 可視センサ: 雲の形や明るさを観測。
- 熱赤外センサ: 雲や海、陸の温度を観測。
- 中間赤外センサ: 大気中の水蒸気の分布を観測。
可視センサで観測した雲の明るさから雲の厚さが分かり、熱赤外センサで観測した雲の温度から雲の高さが分かります。
これらのデータにより、雲の種類を推定できます。
また、雲の形の変化を追うことで上層の風向・風速も推定可能です。
これらのデータを地上の観測情報と組み合わせることで、天気予報に活用しています。
ひまわり8号・9号の運用
ひまわり8号と9号は、運輸多目的衛星ひまわり7号(MTSAT-2)の後継衛星です。
- ひまわり8号: 2014年10月7日に打ち上げられ、2015年7月7日に観測を開始。
- ひまわり9号: 2016年11月2日に打ち上げられ、2017年3月に待機運用を開始。
これらの衛星は令和11年度までの約15年間運用され、前半はひまわり8号が主に観測を行い、後半はひまわり9号が主に観測を行います。
ひまわり8号・9号には、最先端の観測技術を持つ可視赤外放射計(AHI)が搭載されています。
ひまわり8号・9号の観測機能
ひまわり8号・9号に搭載された可視赤外放射計は、計16バンドのセンサーを持ち、地球全体を10分ごとに、日本域や特定の領域を2.5分ごとに観測します。
空間分解能は、可視域で0.5km〜1km、近赤外および赤外域で1km〜2kmです。
データ収集システム
「ひまわり」は地球観測や雲画像の配信に加え、船舶や離島で観測された気象データや潮位データを中継します。
ひまわりの通信範囲内には約650局のDCPがあり、この数は年々増加しています。
このシステムを利用して、日本国内の震度データも収集しています。
PFIによる運用
ひまわり8号・9号の運用は、民間のPFI(Private Finance Initiative)事業者が担当しています。
これには、アンテナなどの必要な施設の整備、観測データの受信や衛星管制が含まれます。
PFIとは、公共施設の建設や運営を民間の資金や技術力を活用して行う手法です。
ひまわり8号・9号の運用にPFI手法を選択した経緯については、「ひまわり運用等事業について」(測候時報79号)に詳細が記載されています。
ひまわりの日は気象衛星の日 まとめ
それでは、ひまわりの日についての由来などご紹介してみました。
気象衛星ひまわりのお陰で、天気がわかるようになったと言っても過言ではないと思います。
夏の花のひまわりもありますが、記念日には空を見上げて、気象衛星に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました!