医師に処方された薬って、他人に渡すと違法なの？
家族に渡すのもNGなのかな？
基本的には本人以外は全てNGね。
今回は、処方薬を他人に譲渡するリスクなど紹介するわ！
医療機関を受診した後、症状に応じて処方薬が薬局から渡されます。
処方薬の袋には、本人以外の人が服用しないように注意書きがありますが、症状が似ているからと家族や知人に薬を渡すと、どんなリスクがあるのでしょうか？
処方薬を他人に譲渡するリスク
他人に処方薬を譲ると「薬機法」や「医師法」に違反する可能性があるそうです。
そのため、譲渡が判明した場合、法的処罰を受けるリスクがあることを認識しておくべきです。
また、精神薬などを譲ると「麻薬及び向精神薬取締法」に抵触する可能性もあります。
処方薬は、患者の症状や体質に合わせて処方されるものです。
市販薬でも家族や知人に渡すのは避けるべき？
市販薬でも薬剤師の説明を受けて購入する「第一類医薬品」には、副作用や他の薬との併用に注意が必要だと言っています。
薬剤師は、服用者が安全に薬を使えるか確認した上で販売しているため、家族であっても薬剤師の説明を受けていない人に渡すのは避けるべきです。
体質によって副作用が起きやすい場合や、他の薬と併用できないこともあるため、健康に害を与える可能性があります。
処方薬を渡すことの違法性
処方薬は、家族や友人であっても譲渡するのは控えましょう。
薬機法だけでなく、医師法や麻薬および向精神薬取締法に違反する可能性があるからです。
薬剤師は処方薬の服薬指導とともに、他の人に譲渡しないよう説明します。
医師が処方した薬は、患者の症状や体質に合わせて医師が適切に指示し、薬剤師が調剤する患者専用の医薬品です。
特定患者専用の医薬品を他の人に渡すと、治療効果がないだけでなく、重大な健康被害をもたらす可能性があります。
医師が処方した薬を他人に渡すと？
- 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
- 麻薬および向精神薬取締法
に違反し、最大で3年の懲役や300万円の罰金、もしくはその併科、または5年の懲役や100万円の罰金などの罰則が課せられる可能性があります。
処方薬を譲るべきでない理由
- 症状に合わせた処方ではない 医師は患者一人ひとりの症状を見て最適な薬を処方します。似たような症状であっても、その薬はその人専用のものです。別の人に薬を譲ると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また、親に処方された薬を子供に渡すことも違法です。
- 健康被害への補償がない 処方薬を正しく服用して健康被害が生じた場合、医療費や生活費の補償が受けられる制度があります。しかし、他人からもらった薬で健康被害が生じた場合は、この救済制度の対象外となります。
処方薬の譲渡に対する刑罰
自分に処方された薬を他人に譲る行為は「犯罪」と見なされることもあり、刑罰を受ける可能性があります。
医薬品医療機器法違反
処方薬の無許可販売は「医薬品医療機器法第24条」に違反し、「3年以下の懲役または300万円以下の罰金、もしくはその併科」とされています。
併科とは、懲役と罰金の両方を科すことです。
無許可販売を繰り返していた場合、悪質性が高いと見なされ、懲役と罰金が両方科される危険性が高まります。
麻薬および向精神薬取締法違反
向精神薬を安易に譲ると、「麻薬および向精神薬取締法第66条の4」に違反し、「3年以下の懲役」が科されます。
また、営利目的で譲渡した場合は「5年以下の懲役、または5年以下の懲役および100万円以下の罰金」が科される可能性があります。
処方薬は絶対に渡さない！ まとめ
薬は症状を改善するために作られていますが、副作用が出る場合もあります。
医師が専門知識に基づいて処方することで安全性が保たれていますが、家族や親しい人であっても薬を渡したり服用させたりするのは大変危険です。
処方薬は、例え家族であっても、絶対に譲らないように気をつけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました！
