4月8日は花祭りだけど、お釈迦様の誕生日なんだってね。
でも、なぜ甘茶をかけるのか不思議なんだよね。
花祭りに甘茶をかけるのは甘露の代わりらしいわ。
今回は、花祭りに甘茶をかける理由やかける時の作法など紹介するわね!
4月8日は花祭りがあり、お釈迦様の誕生日として各地の花祭りに出かける方も多いんじゃないでしょうか?
でも、ふと疑問に思うのがなぜお釈迦様に甘茶をかけるのかです。
今回は、花祭りのときお釈迦様に甘茶をかける理由やかける時の作法などご紹介します!
お釈迦様に甘茶をかけるのはなぜ?
花祭りはお釈迦様の誕生日ですが、なぜ甘茶をかけるのか疑問に思ったことはありませんか?
甘茶は、一度飲むと不老不死になれるといわれる「甘露」の代わりで、かけるとお釈迦様が霊力を保ち続けることができ、お釈迦様からずっと助けてもらえるからという理由でかけられています。
また、甘茶=甘露に関する故事として、お釈迦様が生まれたときに、八大竜王が甘露を降らせてお祝いをしたからとの理由もあります。
八大竜王は、以下の名前を持つ竜王なので、ぜひ名前を覚えてみてください。
八代竜王は、昔から雨乞いの神様として崇拝されていますが、雨の代わりに甘茶を降らせたとの故事から、花祭りでは同じようにお釈迦様に甘茶をかけてお祝いするようになったんですね。
甘茶には他の効能もある?
甘茶をお釈迦様にかける理由をご紹介してきましたが、実は甘茶の効能はかけるだけではありません。
甘茶ですった墨を使って習字をすると、字を書く力がアップするなども言われています。
ちなみに、甘茶を使った墨で文字を書く時には、以下のように書くと良いそうです。
この文章を書いてドアなどに逆さに貼り付けると、虫よけにもなるというから不思議ですよね。
甘茶は神社によっては参拝客に振舞われることもありますが、ショ糖の数百倍の甘さがあるので、慣れないと飲みづらいかもしれません。
ただ、甘茶は生薬のひとつとしても優秀なので、アレルギーの症状を和らげたり、歯周病にも効果ありとされます。
元々は甘露の代わりですが、ぜひ花祭りでは、お釈迦様に甘茶をかけてご利益が長続きするようにお参りしてみましょう!
甘茶をかける時の作法は?
では、花祭り会場でお釈迦様に甘茶をかける作法を見ていきましょう。
花祭りが行われるお寺のお堂などには、花御堂と呼ばれる小さな台があるのでまずそれを見つけましょう。
その中にたらい(灌仏盤・浴盤・水盤などと呼ばれる)がありますが、このたらいの中央にお釈迦様が祀られています。
左右どちらの手を使ってもいいですし、何度注ぐなどの決まりはないので安心してください。
ただ、お寺によっては「3度注ぐようにしてください」などの案内があるので、それに従いましょう。
まず、お釈迦様の誕生を祝うこと、先祖や両親への感謝の気持ち、自らの健康などを思い描きながら、失礼のないようにゆっくりと注ぐのがポイントです。
全てのお寺に誕生仏があるとは限らないので、まず花祭りの会場を調べてから行き、甘茶をかけてご利益を得てみてください。
花祭りがあるお寺3選!
花祭りが開催されているお寺はいくつかありますが、その中でもおすすめのお寺を3選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①奈良の東大寺
奈良の東大寺の花祭りは有名ですが、2022年も開催されるようです。
「仏生会」とも呼ばれる全国的な花祭りが開催されるので、ぜひ候補に入れてみてください。
花祭りの開催日 | 2022年4月8日 |
法要の時間 | 8時~9時 |
甘茶かけの時間 | 8時~15時頃まで |
大仏殿入堂料 | 大人(中学生以上)600円 小学生300円 |
住所 | 〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406-1 |
②京都・滋賀の龍谷大学
もし堅苦しい花祭りが苦手と言う場合は、もっとフェスティバル感がある大学の花祭りもおすすめです。
小さな子どもさんでも楽しめるイベントが満載なので、ラフな花祭りを楽しみたいならぜひ候補に入れてみてください。
花祭りの開催日 | 2022年4月8日 |
法要の時間 | – |
甘茶かけの時間 | – |
住所 | 〒612-8577 京都府京都市伏見区深草塚本町67 |
東京の浅草寺
観光名所としてもお馴染みの浅草寺でも、毎年花祭りが開催されています。
本堂内陣では「仏誕図」が掛けられて法要が執り行なわれるなど、ちょっと本格的な花祭りが体験できます。
花祭りの開催日 | 2022年4月8日 |
法要の時間 | 午前10時(本堂) |
甘茶かけの時間 | 午前10時すぎ~午後3時頃まで(境内) |
住所 | 〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目3-1 |
甘茶をかけてお釈迦様のご利益を得よう! まとめ
それでは、花祭りでお釈迦様に甘茶をかける理由や甘茶をかける作法、おすすめの花祭りなどご紹介してみました。
甘茶をかける理由は、お釈迦様が元気になることで、ご利益を得るためでもあります。
堅苦しい作法は必要ないので、失礼のないようにだけ注意してゆっくりと甘茶を注ぎ、家族や自分の幸を祈ってみてくださいね。