禁煙してから、半年が経つけど、まだ喘息は回復しないなぁ。
でも、月の費用が抑えられたのはメリットだったよ。
禁煙の効果はお金以外にもたくさんあるわ。
今回は、禁煙の効果はいつまで続くのかなど紹介するわね！
「たばこをやめると、食べ物がおいしく感じられるようになる」という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
喫煙をやめることで得られるのは、金銭的なメリットだけではありません。
禁煙してから48時間後には味覚や嗅覚が改善
禁煙を始めると、体には多くのポジティブな変化が起こります。
その一例として、食べ物がよりおいしく感じられるようになることが挙げられます。
喫煙時には、ニコチンが脳の受容体に結びつき、ドーパミンの放出を促すことで快感を得ますが、ニコチンが減少すると離脱症状が現れます。
この段階で、味覚や嗅覚が改善し、胃腸の調子も良くなり、食事がよりおいしく感じられるようになります。
禁煙による他のポジティブな変化
喫煙によって血管が収縮し、血圧や脈拍が上がりますが、禁煙後の時間経過とともに以下のような改善が見られます。
- 20分後：血圧や脈拍が正常化
- 8時間後：血中の一酸化炭素濃度が下がり、酸素濃度が上昇
- 24時間後：心臓発作のリスクが低下
- 48時間後：体内のニコチンが消失し、味覚や嗅覚が改善。この頃から、食事が美味しく感じられる、朝の目覚めが良くなる、肌の調子が良くなるなどの変化が見られる
- 2週間～3カ月後：心臓や全身の血管の循環が改善
- 1～9カ月後：咳や喘鳴が改善し、疲れにくくなる
- 1年後：肺の機能が向上
- 2～4年後：虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが低下
- 5～9年後：肺がんのリスクが低下
- 10～15年後：喫煙によるさまざまな病気のリスクが非喫煙者と同レベルに
これらの変化は、喫煙年数が長いほど顕著に感じられると言われています。
禁煙によるネガティブな変化は？
禁煙のデメリットとして挙げられるのは、食事がおいしく感じられることで過食傾向になり、体重が増える可能性があることです。
しかし、喫煙のリスクに比べれば、体重増加のリスクは軽微です。
禁煙後の生活に慣れれば体重をコントロールすることも可能ですので、体重増加を恐れて禁煙しないのは賢明ではありません。
また、ニコチンは腸を刺激するため、禁煙すると便秘になることがありますが、これも喫煙のリスクに比べれば小さな問題です。
さらに、2型糖尿病の発症率も上がります。
禁煙の意義
長年たばこを吸っていたとしても、禁煙するのに遅すぎることはありません。
1990年に出版されたアメリカの公衆衛生長官の報告書では、禁煙は年齢や性別に関係なく、迅速かつ大きな健康改善をもたらすと報告されています。
45歳まで、特に35歳までに禁煙すると、総死亡リスクが非喫煙者と同様のレベルに改善されることがわかっています。
また、禁煙は病気の有無に関わらず健康改善効果が期待できるため、病気を持った方が禁煙することも重要です。
病気の予防だけでなく、重症化予防（二次予防）においても禁煙は重要な課題となっています。
禁煙による健康改善のおさらい
禁煙すると24時間で心臓発作のリスクが低下します。
その後早期に見られる健康改善には、咳やたんなどの呼吸器症状の改善や、インフルエンザなどの呼吸器感染症のリスク低下が挙げられます。
さらに、禁煙後1年で肺機能が改善し、禁煙2～4年後には虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが約1/3減少します。
肺がんのリスク低下は5年後以降と時間がかかりますが、禁煙10～15年で非喫煙者と同レベルになります。
日常生活の中でも、禁煙すると顔色や胃の調子が良くなり、目覚めがさわやかになるなどの効果があります。
家族から喜ばれ、自信がつくことも禁煙成功者の体験からわかっています。
今すぐ禁煙を始めよう まとめ
禁煙することで、これらの病気にかかるリスクが減少します。
このような違いを知ることで、禁煙のきっかけになるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました！
