おなかがすくとイライラしやすい人の特徴は？実は〇〇が原因！

「お腹が空くとイライラしやすくなる」と感じる人、もしくは身近にそういった人がいるでしょうか。

自覚のある人もいるかもしれませんが、空腹が原因でイライラする理由を正しく理解している人は少ないかもしれません。

イライラの原因は低血糖

人間の胃は、食事中や空腹時に異なる状態になります。

食事を摂ると、胃は「胃酸」を分泌して食べ物を消化し、収縮して腸に送り込みます。

イライラしやすくなるのは本当

空腹時にイライラしやすくなるのは事実です。

空腹が続くと、通常は血糖値が下がらないようにホルモンが調整しますが、体質によって空腹時に血糖値が下がりすぎて「低血糖」を引き起こす人がいます。

低血糖の症状としてイライラややる気の低下が現れることがあります。

特に食後数時間後に低血糖を起こす「反応性低血糖」は、インスリンが過剰に分泌されることが原因で、境界型糖尿病や糖尿病の初期段階で見られます。

次の項目に当てはまる人は糖尿病のリスクが高いため、注意が必要です。

食事でイライラは解消できる？

低血糖が原因であれば、食事を摂ることで血糖値が上がり、イライラは改善します。

食事が難しい場合は、少量の甘いお菓子やジュースを摂ると10分程度で改善することがあります。

イライラは心身に影響を及ぼす

誰でもイライラすることはありますが、過度なイライラは体と心に悪影響を及ぼします。

ストレス状態が続くと自律神経失調症やうつ病のリスクが高まります。

イライラすると、無意識にストレスを発散しようとして、食欲にムラが出たり暴飲暴食に走ったりします。

イライラすると交感神経が優位になり、副腎からストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、脈拍が上がり緊張が続き、食欲が増進します。

体が活動モードになり、エネルギー源として糖を欲するため、暴飲暴食や甘いものの過剰摂取につながります。

イライラの原因を知ろう

自分がイライラする原因を理解することが大切です。

人は、自分の許容範囲を超えた状況や人に対してストレスを感じます。

例えば、友人との待ち合わせで10分以上待たされるとイライラする場合、自分が許容できる遅刻の範囲が10分だからです。

仕事や家事が忙しいと許容範囲が狭まり、少しの遅刻でもイライラしやすくなります。

イライラしているときには、以下のような身体症状が現れることがあります。

これらの症状は自律神経の働きによるものです。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動モード、副交感神経はリラックスモードで優位になります。

イライラすると交感神経が優位になり、体が活動モードに切り替わるため、息遣いが荒くなったり、心臓がドキドキしたりするのです。

イライラしやすい人としにくい人の違い

人によってイライラしやすい人と、そうでない人がいます。

イライラしやすい人は、自分の基準が明確で「こうあるべき」「こうでなければならない」と考えがちです。

そして、その基準を他人にも求めるため、相手がその基準から外れるとイライラするのです。

例えば、スーパーのレジで長く待たされると、自分の基準を当てはめて「普通はこんなに待たない」「これだけ待たされたのだから謝るべき」と思い込むことがあります。

このようなイライラは、物事を自分中心に考えるために生じます。

イライラしにくい人の特徴

一方、イライラしにくい人は、自分の基準を他人に押し付けないので、相手がその基準から外れてもイライラしません。

相手が自分とは違った基準を持っていると理解しているからです。

例えば、レジで待たされても、「こういうこともある」と受け入れられるのです。

ただし、イライラしにくい人でも、仕事や家事で自分の許容範囲を超えるとイライラしやすくなります。

また、女性はホルモンの影響で月経、妊娠・出産、更年期などでストレスを感じやすくなります。

これもストレスの原因になります。

イライラを抑える方法

イライラしやすい人は、自分の考え方を見直すことが大切です。

人それぞれ違った価値観を持っていることを理解しましょう。

自分の基準と異なることが起きても、「こういう考えの人もいるんだ」と冷静に受け止めることができます。

以下に、イライラを抑える方法とイライラしにくい心を作る方法を紹介します。

深呼吸をする

イライラすると交感神経が優位になります。

これを副交感神経優位にコントロールするのが呼吸です。

イライラしていると呼吸が浅くなるので、意図的に深呼吸を取り入れましょう。

息を吸う時間より吐く時間を長くすると、体に酸素がたっぷり取り込まれて落ち着きます。

睡眠を見直す

体が疲れていると心も疲れてイライラしやすくなります。

最近イライラしやすいと感じたら、睡眠を見直しましょう。

十分な睡眠時間が取れない人は、30分でも早く寝る努力をしましょう。

また、日中に30分の仮眠を取るのも効果的です。

睡眠時間が十分でも疲労が取れない場合は、睡眠の質を見直しましょう。

枕や寝具を変えるだけでも睡眠の質が向上します。

栄養バランスを整える

偏った栄養摂取は気分の浮き沈みを引き起こします。

特に糖質中心の食生活は血糖値の乱高下を招き、イライラしやすくなります。

食事は脂質、糖質、タンパク質をバランスよく摂ることが大事です。

ビタミン・ミネラルを含む野菜やフルーツも積極的に摂りましょう。

鉄は精神を安定させるセロトニンや睡眠を促すメラトニンの分泌に欠かせません。

鉄不足によってイライラや抑うつが起こりやすくなるので、しっかり補給しましょう。

メンタルヘルスのケア

「こうあるべき」と考える人は、自分に厳しくなりがちです。

時には他人に任せることも必要です。

自分の許容範囲以上のものを抱え込まないようにしましょう。

休日には自分の時間を作り、自分を癒す時間を持ちましょう。

漢方の活用

漢方は心と体の両方にアプローチします。

例えば、怒りっぽくなったり、夜も眠れない場合は「柴胡加竜骨牡蛎湯」がおすすめです。

ストレスで食生活が乱れ肥満や便秘で悩む場合は「大柴胡湯」が良いでしょう。

自分に合った漢方薬を選ぶためには、専門家に相談することが大切です。

イライラするのは性格の問題だけじゃない！ まとめ

空腹時にイライラしやすい場合、食事ができる状況であれば、ゆっくりと炭水化物を摂りましょう。

また、軽い間食は空腹を防ぎ、イライラの予防にもなります。

糖質を含むものを少しだけ摂取するよう心がけてください。

最後までお読みいただきありがとうございました！