ジビエって人気の食材だけど生食はNGらしいね。
新鮮で大丈夫って意見は嘘なの?
ジビエであっても、肉には変わりないから生食はNGよ。
今回は、ジビエの生食がNGとされる理由など紹介するわ!
ジビエ、すなわち野生の鳥や獣から得られる肉は、徐々に日常の食生活に取り入れられるようになっています。
特に専門店での提供も見られるようになりましたが、新鮮であっても生での消費は推奨されていません。
ここでは、その理由と安全に楽しむための方法を、厚生労働省の指針に沿ってご紹介します。
ジビエの生食は絶対にNG
どんなに新鮮なジビエも、適切に加熱調理することが求められます。
その理由は、主に食中毒のリスクが関わっているためです。
主な病原体には以下のようなものがあります。
■ E型肝炎ウイルス
急性肝炎を引き起こす可能性があり、発症すると発熱や肝機能障害などの症状が現れることがあります。
■ 腸管出血性大腸菌
O157など複数の種類が存在し、感染すると重篤な食中毒を引き起こす可能性があります。
■ 寄生虫
旋毛虫などの寄生虫が原因でトリヒナ症が発生することがあり、重症化すると命にかかわる症状を引き起こすこともあります。
これらのリスクを考慮すると、ジビエは生またはレアの状態での消費は避け、中心部までしっかり加熱することが推奨されています。
肝炎についての理解
SNS上には、ジビエの生肉摂取によるE型肝炎の発症リスクに関する情報が流れていますが、これは事実です。
肝炎は肝臓の炎症を引き起こす疾患で、ウイルス感染が主な原因です。
感染した場合の主な症状には、全身の倦怠感や食欲不振などがありますが、肝臓は自覚症状が少ない臓器のため、定期的な健康診断が重要です。
放置すると肝硬変や肝がんのリスクが高まり、感染拡大の危険性もあります。
したがって、ジビエを含む全ての肉類を安全に楽しむためには、適切な加熱調理と衛生管理が不可欠であるといえます。
ジビエの安全な摂取方法
ジビエの生食や半生消費は避けるべき理由を理解した上で、適切な加熱方法について考えましょう。
ジビエに潜む食中毒のリスクを回避するためには、肉の中心部まで充分に加熱することが不可欠です。
この際、調理器具の清潔な管理も忘れずに行いましょう。
肝炎の影響と対処法
肝炎に罹患した場合、生活上の注意点がいくつかあります。
摂取カロリーの制限、GI値が高い食品の摂取避け、肝臓に負担をかける食材の避けることが推奨されています。
バランスの取れた食事を心がけ、アルコールや鉄分の過剰摂取を避けましょう。
治療方法は患者の状態に応じて選択され、慢性肝炎の場合は長期にわたる治療が必要になる場合もあります。
肝炎の予防策
肝炎を予防するためにはワクチン接種、感染経路の予防、安全な性行為、衛生習慣の徹底、感染者との接触回避が重要です。
特に、B型肝炎にはワクチンが存在し、適切な接種により感染リスクを低下させることができます。
また、ジビエを含むすべての肉類は適切に加熱して摂取し、日常的な衛生管理に努めることが肝炎予防につながります。
ジビエは生で食べるのはダメ!絶対! まとめ
ジビエ、野生の獣や鳥から得られる肉類が食文化の中で注目を集めています。
その鮮度にかかわらず、ジビエを安全に味わうためには適切な加熱が必須です。
適切な衛生管理のもと、しっかりとした加熱処理を行えば、自宅でジビエ料理の豊かな風味を堪能することができます。
鹿肉や猪肉などのジビエが手に入った際には、この機会に家庭で美味しいジビエ料理に挑戦してみるのも良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!