酒気帯び運転と酒酔い運転の違いは何だろ？
どっちもお酒を飲んだ状態の運転だよね？
確かに違いがちょっとわかりにくいわよね。
今回は、酒気帯び運転と酒酔い運転の違いを詳しく紹介するわ！
運転中にアルコールの影響を受けることは、道路交通法で厳しく禁じられており、違反した場合は重い罰金やその他の罰則が課されます。
少量のアルコールでも、脳の機能への影響は無視できず、運転する際の集中力や判断力が低下します。
本記事では、運転中のアルコール影響に関する種類と、それに伴う罰金や規制について解説します。
酒気帯び運転と酒酔い運転の違いは？
アルコールの影響を受けながらの運転には、具体的にどのような罰則があるのか、また違反した際にどれほどの罰金が科されるのかについても触れます。
アルコール検出の運転とその区分
運転中のアルコール検出には、「アルコールが検出される運転」と「明らかな酔い状態での運転」という二つのカテゴリがあります。
アルコールが検出される運転
これは、運転者の呼気中に一定量以上のアルコールが確認された状態を指します。
明らかな酔い状態での運転
この状態は、運転者が客観的に見て酔っていると判断される場合です。
例えば、直立できない、話が通じないなどの症状が含まれます。
警察は、アルコール検知器を用いて運転者の呼気を調べ、アルコールの有無を確認します。
アルコールが検出された場合、アルコールの影響を受けて運転していたとみなされ、罰則の対象になります。
また、アルコールの影響で運転に支障が出ている場合も、アルコール濃度の高低に関わらず罰則が課されます。
【運転者と同乗者への厳格な罰則】
運転中のアルコール摂取による事故が増加したため、罰則は以前よりも強化されています。
運転者への罰則
- アルコールが検出される運転：最大3年の懲役または50万円以下の罰金
- 明らかな酔い状態での運転：最大5年の懲役または100万円以下の罰金
行政処分についても、アルコール濃度や状態に応じて、免許停止や免許取消しの処分があります。
運転者だけでなく、知っていてアルコールを摂取した人に車を提供した人や、その車に同乗した人にも同様の罰則が適用される場合があります。
アルコールによる運転事故の場合、自動車保険からの補償は受けられないことが多いですが、被害者やその財産に対する補償は行われることがあります。
アルコール摂取後の運転リスクと法律について
わずかな量の飲酒後でも運転は安全ではないのでしょうか？
少量ならば、体からアルコールが早く消え去ると思い込む方もいるかもしれません。
実際には、飲酒してから仮眠を取ったとしても、目覚めた時に体内のアルコールが完全になくなっているわけではありません。
さらに、睡眠時には覚醒時と比べてアルコールの分解速度が遅くなることが研究で示されています。
過去には、飲酒後に仮眠を取ってから運転し、飲酒運転で摘発された例や、前夜に大量に飲酒した後、翌朝運転して摘発された事例も報告されています。
アルコールの分解速度には個人差があるため、「何時間経てば安全」と一概に言えるものではありません。
特に翌日運転する予定がある場合は、適量の飲酒に留めるべきです。
「飲酒後の運転は避ける」が基本原則
道路交通法では、アルコールを摂取してからの運転を禁じています。
具体的には、呼気1リットルあたりのアルコール濃度が0.15mgを超える場合に罰則の対象となりますが、アルコール濃度が基準値を下回っていても、運転に支障が出ることがあり得ます。
例えば、危険を感知しての反応速度が遅れたり、ステアリング操作やアクセル操作が不適切になる傾向があることが知られています。
罰則の存在だけでなく、自分や他者の命を守るためにも、運転者自身や周囲の人々が「飲んだら乗らない」を徹底することが重要です。
「酒酔い運転」が「酒気帯び運転」よりも重罰になる理由
酒酔い運転は、具体的に運転能力が損なわれている状態を指し、人や財産に対する損害の可能性が高いため、より厳しい刑罰が設けられています。
- Q飲酒運転が原因で事故を起こした場合、罪が重くなるか？
- A
はい、「自動車運転死傷処罰法」に基づき、危険運転致死傷罪に該当する可能性があります。
これは、飲酒運転による事故が重大な結果を招いた場合、より重い罰が科されることを意味します。
飲んだら乗るなを徹底しよう！ まとめ
飲酒運転について、例えば「奈良漬を食べれば大丈夫」といった迷信が広まっていますが、これは根拠のない話に過ぎません。
このような言い訳は受け入れられず、運転能力に対する微量のアルコールの影響を否定できるわけではありません。
したがって、運転を控える際はアルコールを含む食品の摂取も避けるべきです。
最後までお読みいただきありがとうございました！
