2月10日はニットの日だね!
編み物の歴史はかなり長いけど、心を込めて編んでたんだろうね。
元々は語呂合わせから生まれた記念日だけど、編み物があるのは素敵ね。
今回は、2月10日がニットの日になった意味や由来など紹介するわ!
ニットの日(2月10日)は、「ニ(2)ト(10)」という語呂合わせから生まれました。
この記念日は、神奈川県の編み物教室や学校が集まっている横浜手作りニット友の会が、1988年に編み物の魅力を広める目的で制定しました。
後に、1994年には日本ニット工業組合連合会によって全国的な記念日として認定されました。
ニット、その起源と変遷
ニット、または編み物は、毛糸だけでなく様々な糸や綿で作られた衣類や布を指し、その歴史は古くから人類の生活と深く結びついています。
最初に編み物が始まったのはアラブ地域の遊牧民によるものとされ、最古のレース編みは古代エジプトのピラミッドで発見されました。
汗をかくためのものだった?
セーターという言葉は、「汗」を意味する「sweat」から来ており、19世紀のアメリカの大学アメフトチームが選手に着用させたことが始まりとされています。
一方、カーディガンはクリミア戦争時、兵士の治療を容易にするために第7代カーディガン伯爵が考案したものです。
日本に伝わったのは江戸時代から
日本にニットが伝来したのは江戸時代で、スペイン語の「メディアス」がなまって「メリヤス」と呼ばれ、「莫大小」という漢字が当てられました。
この新しい素材は、伸縮性があり、日本の伝統的な織物とは異なる快適さをもたらしました。
水戸黄門が最初にメリヤス靴下を履いたとされ、その革新性は当時の人々に大きな影響を与えました。
ココ・シャネルの功績
ココ・シャネルは、ジャージー素材を使用したウールジャージードレスでファッション界に革命を起こし、女性たちを窮屈なコルセットから解放しました。
この着心地の良さと機能性は、働く女性たちにとって新たな選択肢となり、ファッションの自由度を大きく広げました。
ニットの贈り物は、いつの時代も人々の心を温め続けてきました。
バラクラバの起源
「バラクラバ」というアイテムは、過酷な戦地での兵士たちを思う心から生まれた特別な贈り物です。
今年冬の流行アイテムとして急浮上したバラクラバは、目出し帽の一種で、クリミア戦争時のイギリス軍兵士たちが着用していたことに由来しています。
クリミア半島のバラクラバ地域で、兵士たちが冬の寒さから身を守るために親しい人たちから贈られた暖かいニット帽で、名前はその地域にちなんでいます。
アラン諸島のフィッシャーマン・セーター
アイルランドのアラン諸島発祥のアランニットやフィッシャーマン・ニットは、厳しい自然条件の中で生きる漁師たちへの愛情が込められたセーターです。
重厚なデザインは、漁師の生活に密接に関わる網やロープなどをモチーフにしており、家族によって異なる編み模様は、海での識別や豊漁を願う思いが込められています。
マリー・アントワネットと編み物
フランス革命で悲劇の結末を迎えたマリー・アントワネットですが、彼女は編み物を愛し、不安な日々を家族と過ごし、編み物に没頭することで心の安らぎを見つけていました。
監獄での孤独な時間も、愛する家族への思いを編み物に込めることで乗り越えようとしました。
これらの物語は、ニットが単なる衣類ではなく、愛と思いやりを表現する手段として長い間使用されてきたことを示しています。
ニット一つ一つには、贈る人の温かい心と受け取る人への深い愛情が込められています。
ニットの日には手編みにチャレンジしてみよう! まとめ
古来より、人間は生活のために魚を捕獲する網や食品を保存する籠を編む技術を用いてきました。
編むという行為は、日々の喧騒から離れ、心を落ち着かせ、内省の時間を提供してきたのかもしれません。
手作りのニット製品には、作り手の温もりと愛情が込められています。
この冬、愛する誰かの心を温めるようなニットのプレゼントを選んでみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました!