覚えると憶えるってどう使い分けたらいいのかな?
やっぱり、意味にも違いってあるの?
意味も似てるけど、迷った時には覚えるを使っておくと便利よ?
今回は、覚えると憶えるの意味の違いなど紹介するわ!
「覚える」と「憶える」、どちらを使っても適切な場合、どのように使い分ければ良いのでしょうか?
実は、この疑問に対する答えは意外とシンプルです。
迷ったときには「覚える」を選ぶのが無難です。
「覚える」と「憶える」の意味の違い
「覚える」と「憶える」は、基本的には記憶に関連する意味ですが、細かいニュアンスに違いがあります。
「覚える」は、「記憶する」の意味に加えて、「身につける・習得する」と「感じる」という意味も持っています。
例えば「新しい技を覚える」「恐怖を覚える」といった表現がこれにあたります。
一方で「憶える」は、単に「記憶する」という意味に限定され、他の意味合いは含みません。
辞書での「覚える」と「憶える」の意味
辞書を見ても、「覚える」は「記憶する」「身につける・習得する」「感じる」という3つの意味が記載されています。
しかし、「憶える」という表記は単独の見出し語としては存在せず、「覚える」の中に「憶えるとも書く」と注記されているのみです。
「覚える」と「憶える」の使い分け
総合的に考えると、どちらの漢字を使っても間違いではありませんが、意味合いやニュアンスの幅を考慮すると「覚える」の方が多様な表現に対応しています。
そのため、迷った際には「覚える」を選ぶと良いでしょう。
特に、「身につける・習得する」「感じる」という意味で使用する場合は「覚える」が適切です。
「覚える」と「憶える」の使い分けの例文
「覚える」と「憶える」の使い分けに関する具体的な例を紹介します。
①「覚える」の使い方例
- 「そのタイヤをいつ購入したか記憶していますか?」(記憶する)
- 「町の理髪店の主人は当時の出来事を覚えています。」(記憶する)
- 「理想のフォームとタイミングを身につけることが重要です。」(習得する)
- 「特定のテレビ番組のシーンを見て違和感を感じました。」(感じる)
②「憶える」の使い方例
- 「試合中のことは、夢中で何も記憶していない。」
- 「あの夏、僕は君と一緒にホタルを見たことを覚えている。」
- 「特定のきっかけがないと、人の性格や特徴を覚えるのは難しい。」
- 「サッカーワールドカップまでに覚えておきたい選手がいくつかいます。」
常用漢字に関する補足
「覚える」は文化庁が定める常用漢字表に掲載されており、公的な文書や新聞などで使用されます。
「憶える」は常用漢字表には含まれていないため、公式文書での使用は一般的ではありません。
ただし、個人的な使用においては、どちらの漢字を使っても問題ありません。
常用漢字とは
常用漢字は、公的文書や教育で主に使用される漢字の集まりです。
これに含まれない漢字が使われてはいけないわけではありません。
実際に、常用漢字は時代に応じて変化するもので、新しい漢字が追加されたり、削除されることもあります。
たとえば2010年には新たな漢字が追加され、一部が削除されたという歴史的変更がありました。
使用する文脈によって異なる意味
「憶える」と「覚える」には、使用する文脈によって異なる意味があります。
「憶える」と「覚える」の基本的な意味の違い
- 「憶える」は、「記憶する」という意味に限定され、他の意味では使用されません。
- 「覚える」は、「記憶する」の他に、「身につける・習得する」と「感じる」という意味でも使われます。
具体的な使用例
「覚える」の使用例
- 「新しい技を覚える」(習得する)
- 「嫌悪感を覚える」(感じる)
- 「名前を覚える」(記憶する)
「憶える」の使用例
「その日の出来事を憶えている」(記憶する)
憶えるはあまり使われない言葉 まとめ
要するに、「憶える」と「覚える」は、どちらも「記憶する」という意味で使われますが、「覚える」はより広い意味を持ち、さまざまな文脈で使用されます。
また、常用漢字表に関連して「覚える」はより公式な文書で使われる傾向があります。
最後までお読みいただきありがとうございました!