スケジュールがうまくいかなくて、土用の日に土いじりをしちゃったよ。
でも、なぜ土用に土いじりはいけないんだろ?
どうやら古くから伝わる風習の1つらしいわ。
今回は、土用の日に土いじりをしてはいけない理由など紹介するわね!
土用期間に草むしりや土いじりを避けるというのは、古い風習に由来する考え方です。
今回は、なぜ土用の日に土いじりをしてはいけないのか、また土いじりをしてしまった場合の対処法などご紹介します!
土用の日に土いじりをしてしまったら?
土用とは、中国の五行思想に基づいた雑節の一つで、「土旺用事」の略語です。
この思想では、世の中のあらゆるものは「木・火・土・金・水」の5つの要素で構成されており、これらを四季に当てはめた際に「土」に当たる期間が季節の変わり目に設定されました。
これが「土用」であり、春、夏、秋、冬の各季節の始まる前の約18日間がそれぞれの「土用期間」とされています。
具体的には、建築や土木の基礎工事、造園、農業、ガーデニング、畑仕事などが該当します。
草むしりや草刈りはOK?
草むしりや草刈りは直接的には「土を動かす」行為ではないため、土用期間中でも問題ないとされています。
しかし、根が深い雑草の除去などで土を掘り起こす場合は、土を動かす行為に含まれる可能性があります。
また、除草剤の使用も土に作用するため、土用期間に避けるべき行為と考えられることがあります。
したがって、個人の裁量に基づいて作業を進めても良いと考えられます。
土用の日に土いじりをしてしまった場合の対処法
土用の日に土をいじってしまった場合、特に心配する必要はありません。
土用期間の休息は、古くからの習慣に基づくものであり、体調を崩した場合は季節の変わり目の影響かもしれません。
心配な場合は、土の神様への謝罪を心の中で行うか、神社に参拝して清めるという方法もあります。
「間日(まび)」を利用する方法も
また、土用期間に草むしりや土いじりをしたい時は、「間日(まび)」という特定の日を利用するのが良いとされています。
土用期間中に農作業を計画している場合は、間日を利用すると良いでしょう。
このように、土用の日に土をいじってしまっても、過度に心配する必要はなく、自然と調和しながら作業を行うことが大切です。
また、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、健康に気を付けながら作業を行うことが重要です。
農家は土いじりOK?
農家にとって、土用の期間中の土いじりは特別な取り扱いが必要です。
農作業を行うためには、土用の間日を利用することが一般的です。
間日は、上記でもご紹介しましたが、土を司る神様が天上界に行く日であり、この日だけは土を動かしても良いとされています。
間日は、春夏秋冬の土用のそれぞれに設定されており、干支日に基づいて決められています。
これらの日には、土用期間であっても土いじりが許されるため、農家の人々は作業計画を立てる際にこれらの日を活用します。
2023年の間日一覧
たとえば2023年の間日は以下の通りです。
- 春の土用:4月17日、18日、21日、29日、30日、5月3日
- 夏の土用:7月20日、21日、25日、8月1日、2日、6日
- 秋の土用:10月28日、30日、11月1日
- 冬の土用:1月20日、21日、23日、2月1日、2日
これらの日は、土用期間中であっても土の気に影響されることなく、農作業を行うことができます。
農家はこれらの日を利用して、土用期間中でも効率的に農作業を行うことが可能です。
土用の日に避けるべき行為
土用の期間中に避けるべき土関連の活動には、地鎮祭、建築基礎工事、家の増改築、エクステリア工事などが含まれます。
さらに、庭園の造園やガーデニング、土木工事全般の穴掘りや土の移動(例えば盛り土など)も避けるべきです。
ただし、土用の期間に入る前に開始したプロジェクトは、土用期間中でも続行して問題ありません。
土用の日に土いじりをしてしまっても大丈夫! まとめ
土用期間は年に4回、それぞれ約18日間続くため、土いじりを避ける日が多くなります。
どうしても土をいじらなければならない場合は、間日を選んで作業を行うと良いでしょう。
また、土用は季節の変わり目でもあるため、この期間は体調管理にも注意し、できるだけ身体を休めることが推奨されます。
最後までお読みいただきありがとうございました!