からっ風とはどんな風?意味や起こる時期・地域差など解説! | トレトレの昨日の?を今日で解決!
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からっ風とはどんな風?意味や起こる時期・地域差など解説!

からっ風とはどんな風? 12月

北海道ではあまり知られていないけど、からっ風って冷たい風なんだってね。

でも、なんでからっ風と呼ぶのかな?

どうやら、からっ風にも地域差があるらしいわ。

今回は、からっ風の意味や起こる時期、地域による呼び方など紹介するわね!

冬の時期の日本、特に関東エリアで体感するあの冷ていし、乾いた風を、「からっ風」と呼びます。

今回は、からっ風の謎に迫り、その魅力や秘められた事実などご紹介します!

からっ風の意味や定義

からっ風は、日本特有の冬の気象パターンで、「空っ風」の表記も見られます。

この風は、冬が終わりに近づき春が訪れる頃、日本海から山を越えて太平洋方面へ下っていく下降気流を示します。

この気流は、日本海の上空で海から水蒸気を吸収し、日本の山々に衝突して日本海側に雪を降らせます。

その後、水分を失い、乾燥して冷たくなった風が太平洋側へと流れていきます。

関東地平では、この風は特に強烈に感じられ、その冷たく乾いた性質から、皮膚が乾燥するなどの影響が見られます。

この風の特性を理解することで、冬期の関東エリアの気候や生活に及ぼす影響をさらに理解できます。

群馬県の「赤城おろし」

群馬県は、「からっ風」の気象現象で特別な位置を有しています。

この地でのからっ風は「赤城おろし」という名前で知られています。

この名称は、群馬県の美しい山「赤城山」から名付けられ、山から吹き降ろす冷たくて乾いた風を指します。

群馬県の文化や日々の生活では、この風が深く根ざしています。

特に「かかあ天下とからっ風」というフレーズは、群馬県の人々には親しみ深いものです。

このフレーズは、群馬県の女性たちが努力家であると同時に、からっ風が吹くことを指しており、県のキャラクターを表しています。

また、この風は群馬県の気候やライフスタイルにも大きな影響を与えています。

冷たくて乾いた風が吹くことで、肌の乾燥や風邪を引きやすくなるなど、健康上の影響も考えられます。

しかし、この風がもたらす乾燥は、農作物の育成にポジティブな条件も生み出します。

栃木県那須野原の「那須おろし」

那須野原は、栃木県北部に広がる地域で、那須連山のふもとに美しい高原が広がっています。

ここで吹くからっ風は「那須おろし」として知られ、その名前は那須連山から吹き降ろす風に由来しています。

関東平野中央部の「筑波おろし」

関東平野の中央部、利根川の沿岸で、筑波山から吹き降ろすからっ風は「筑波おろし」と呼ばれています。

筑波山は、関東地方のシンボルとして知られ、その山からの風は、この地域の特徴的な気象現象とされています。

静岡県西部の「遠州のからっ風」

静岡県西部の遠州地方では、地元独自のからっ風を「遠州のからっ風」と呼んでいます。

遠州地方は、古くからの文化や歴史が豊かで、この風も地域の風物詩として受け継がれています。

これらの名称は、各エリアの特徴や地方風を反映しており、それぞれの地でのからっ風の特徴や影響を知ることで、日本の多様な気象文化をより深く理解する手助けとなります。

からっ風の出現する時期

冬の日本、とりわけ関東エリアには「からっ風」と呼ばれる特徴的な風が吹きます。

この風は季節風の一形態で、一年を通じてある特定の時期と方向から一定のリズムで吹くものを指します。

季節の変動や地球上での気圧差、地形が組み合わさってこれらの風が生み出されます。

例として、夏季には暖かく湿度の高い風が南東から北西の方向に吹き、「夏の季節風」と呼ばれます。

逆に、冬季には北西から南東に向かって冷たく、乾いた風が吹き、「冬の季節風」と称されます。

この冬の季節風の一部として、関東地方に特有な冷たく乾いた風が「からっ風」として吹くのです。

冬の終わりから春の初めにかけて、シベリア高気圧から太平洋低気圧へ風が移動し、からっ風が発生します。

この風が日本海を越えて移動する際、海から水蒸気を吸収し、日本の山々にぶつかって日本海側に雪をもたらします。

その後、風は水分を奪われ、乾いたまま関東平野に吹き抜けます。

この特徴的な風は、日本の地理的および気象的要因と深く結びついており、多くの人々に日本の冬の風物詩として認識されています。

からっ風のメカニズム

関東地方を中心に多い「からっ風」は、冬季の気象現象として知られています。

この風のメカニズムを把握するためには、日本の気圧の動きと季節風の循環を考慮することが必要となります。

冬季から春先にかけて、日本の西部には高気圧が、東部には低気圧がしばしば形成されます。

この状況は「西高東低」と通称される気圧配置です。

この配置下で、シベリアからの強力な高気圧の影響を受けた冷たい空気が日本海を越えて日本の山地に入り込みます。

この空気が日本海を越えて進む過程で、海から水蒸気を吸収します。

そして、日本の山地に達すると、その水蒸気が冷えて雪となり、日本海側に多くの降雪をもたらします。

このプロセスで、空気から水分が排除され、残された冷たく乾燥した空気が山を越えて太平洋側に下りてきます。

この冷たくて乾燥した風が、特に関東平野で強烈に感じられ「からっ風」として認識され、住民の生活にもさまざまな影響を及ぼします。

からっ風は冬に吹く冷たくて乾燥した風 まとめ

それでは、からっ風とはどんな風なのかや起こるタイミング、地域による呼び方の差などご紹介してみました。

北海道にはからっ風が吹くことは稀ですが、関東圏では冬の冷たい風として認知されています。

地域によって呼び方が違うのはユニークですが、からっ風は乾燥した風なので、風だけに風邪には注意してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!