イギリスは左側通行で右ハンドル？日本で左側通行になった理由とは？

日本は左側通行で右ハンドルですが、実は意外と世界でも左側通行の国は多いと言います。

今回は、日本が左側通行＆右ハンドルになった理由を歴史から探っていきます！

左側通行＆右ハンドルは日本だけじゃなくイギリスも？

日本は左側通行＆右ハンドルですが、海外ドラマの多くがアメリカ発信なのが影響しているためか、海外は右側通行のイメージが強いかもしれません。

ただ、実は左側通行＆右ハンドルの国は海外にも意外と多く、とくにイギリスなどは有名です。

イギリスは昔から右ハンドルなのですが、日本に輸入されたロータスなどのイギリス車が左ハンドルなのも、アメリカから輸入したイギリス車だからです。

とはいえ、やはり左側通行＆右ハンドルの国は少数派であることは間違いなく、日本が右ハンドルになたのにはイギリスが影響していると言います。

右側通行の国が多い理由は？

左側通行＆右ハンドルの国は少数派と書きましたが、世界で見てみると、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、インド、南アフリカなどは左側通行＆右ハンドルの国として知られています。

世界で右側通行が多い理由は諸説ありますが、有力と言われているのが「ナポレオン独自の戦法」「教皇が左側通行を推奨していたから」「当時のフランスの馬車の御者が左側の馬に座っていて、右側通行の方が安全とされた」などの説です。

このように当時強大な国として知られていたフランスにならって、右側通行が推奨されていたようです。

イギリスが左側通行になった理由

一方、同じように強大国であったイギリスは、フランスと逆に左側通行です。

なぜフランスと逆になったかと言えば「当時のイギリスの馬車は御者が馬車中央に乗っていて、右手で鞭を扱っており、左側通行の方が運転しやすかった」との説が有力です。

ちなみに、北米は元々イギリス領でしたが、独立戦争後は地区ごとに右側通行に変更されてきているようです。

また、カナダやスウェーデンなどを見てみると、最初は左側通行でしたが、後に陸続きの周辺国にあわせて右側通行に変更されているなど、同じ陸続きの国なら、通行の左右は同じに設定した方が便利とされたのでしょう。

なので、現在では右側通行が主流で、左側通行になっているのは一部の島国(日本など)のみとなっています。

日本は海に囲まれていて陸続きになっていないため、周りと合わせる必要がなく、イギリスと同じように左側通行になったみたいです。

日本が左側通行になったのはいつから？

日本が左側通行になったのには諸説ありますが、イギリスに倣ったとの説が有力で「道路交通政策史概観」によると、大正9年の「道路取締令」が制定された時からと言われています。

この法律が制定されたことで日本にも道路交通の知識が深まり、その際に左側通行になるとされました。

当時は、日本は日英同盟を結んでいたこともあり、より近しい間柄だったイギリスを見本としたみたいですね。

江戸時代の武士も左側通行？

俗説ではありますが、左側通行になったのは江戸時代の武士に由来するとの説もあります。

と言うのも、武士が刀を持ち歩いていた時代に、右側を歩くと刀のサヤがぶつかって諍いになる可能性が高く、不必要な争いを避ける意味で左側通行になったとの説もあるんですね。

また、大正時代の「道路取締令」にも、「歩行者も車両も左側通行」と義務付けられており、江戸時代の武士が由来かはわかりませんが、車だけでなく人も左側通行と決められていたようです。

右側通行の可能性もあった？

日本は戦後にGHQの指揮下に入りましたが、その際にアメリカによって「自動車の通行を右側に変更しなさい」との指令が下されたことがあったようです。

とはいえ、歩行者に関しては、人とクルマの「対面通行」を実施するとの目的から、昭和24年の道路交通法の改正を機会として、今のように右側通行が奨励されています。

左側通行＆右ハンドルになったのはイギリスの影響？ まとめ

それでは、左側通行＆右ハンドルになった理由や左側通行となったのはいつからかなどご紹介してみました。

左側通行＆右ハンドルの国は世界全体でみると少数派ですが、日本がそうなったのにはイギリスの影響が強いと言います。

当時フランスとイギリスの影響を受けたことで、それぞれ反対側の道を通るようになっていますが、車の左ハンドルが多いのは、アメリカに輸出する車が多かったからだそうです。

左側通行＆右ハンドルの国は少ないので、海外に行くと戸惑うかもしれませんが、ぜひどこの国に行っても安全運転を心がけてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました！