パイプファンは見た目がエアコンみたいだけど…。
換気扇とは違うものなのかな?
基本は同じだけど、風力に違いがあるらしいわ。
今回は、パイプファンと換気扇の違いや使わない方が良い理由など紹介するわね!
パナソニックなどの商品にパイプファンがついていることが多いですが、換気扇のようでもあり、エアコンのようでもあり、違いはどこだろう?と思ったことはありませんか?
今回は、パイプファンと換気扇の違いなどご紹介します!
パイプファンと換気扇の違いはどこ?
パイプファンは、商品によってはエアコンそっくりに見えますが、壁に取り付けた穴にパイプを通し、そのパイプに取り付ける換気扇を指します。
このファンは外側にも穴があるのが特徴で、雨が入ってこないようにと「パイプフード」を取り付けるのが特徴です。
最近のパイプファンは多機能で「人感センサー」「湿度センサー」「温度センサー」「煙センサー」などが付いており、取り換えも比較的簡単と人気があります。
ただ、長く使用していると、換気扇の羽のモーターが劣化してしまい、音がうるさくなるので、もし音がうるさくなったら寿命かもしれません。
また、使用頻度や使い方にもよりますが、一般的なパイプファンの寿命は、約10年と言われています。
パイプファンと換気扇の一番の違い
パイプファンは、長いパイプをダクトに接続して使用する換気扇の一種なので、ダクトに風を送り込むと、風速が上がるにしたがって、空気抵抗が増していきます。
一方、一般的な換気扇に使われているプロペラファンは、風量を優先するので、圧力はさほどかけられない仕組みになっているのも違いと言えます。
ちなみに、加圧式のタイプは「シロッコファン」が多く、窓の換気用には「プロペラ型」が多く用いられているようです。
ダクトファンとの違い
ダクトファンは、別名「天井埋め込み型換気扇」と呼ばれる換気扇の一種で、天井に取り付けるタイプの換気扇で、パイプファンのように壁にはついていません。
天井裏に換気扇の機械本体が埋め込まれているので、室内に換気扇の吸い込み口が見える形になっています。
こちらも利用用途としては、浴室や洗面所、トイレなどの水回りに多く使われていますが、天井の吸い込み口から吸気し、本体からダクトを通して排気するタイプの換気扇なので、一般的なファンと言えばこちらを思い浮かべる方も多いかもしれません。
パイプファンと同じように、音がうるさくなってきたら取り換え時期なので、寿命も恐らく同じ10年程度だと思います。
パイプファンは利用しない方がいい?
パイプファンは換気扇の一種ですが、一部では利用しない方がいいとの声もあります。
なぜ、そんな意見があるのかと言えば、理由は「パイプファンは静圧(パワー)が弱い」「建物の気密が高い」「ファンを複数つけても効果が疑問」などがあります。
なので、以下のような理由から、パイプファンは思うような排気がされないのが問題視されています。
- 強風が吹いた時や建物の気密が高い時」空回りしてしまい、換気量が低下
- 静圧が弱いパイプファンは、換気量がカタログ値の半分程度になる
- 必ずしも、カタログ通りの換気能力が発揮されないことがある
つまり、気密の低い建物であれば問題なく動くファンでも、気密の高い建物(C値1.0レベルの気密性など)では、パイプファンの力が気密性に負けるとの結果が出たんですね。
ファンを複数つければいいわけではない?
単純にファンを増やしても効果はあまり変わらないので、もし複数のファンを設置するのであれば、それよりも、大きな静圧のあるファン(シロッコファンやターボファンなど)を1つだけ設置する方が効果は得られるそうです。
家の気密によってもファンの威力は変わってきますが、昨今の大手ハウスメーカーではパイプファンを付けないことも多いと言います。
理由は上記のように、パワーが弱いからというのもありますが、コストを安くして建てた家では、パイプファンを取り付けることも多いようなので、もしパイプファンが取り付けられていたら、家の気密などもチェックして、換気が十分かどうかを確認してみてください。
パイプファンはちょっと時代遅れかも? まとめ
それでは、パイプファンと換気扇、ダクトファンとの違い、パイプファンを付けない方がいい理由などご紹介してみました。
パイプファンは壁に取り付けるタイプの換気扇で、一般的なダクトファンは天井に取り付けることが多いみたいですね。
ただ、パイプファンは今大手のハウスメーカーでは取りつけることが少ないとも言われていて、理由はパワー不足などありますが、換気扇として使うなら、できれば、パワーの大きいシロッコファンやターボファンなどを取り付けてもらうようにしてもらう方がいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました!