
この前、スーパーに検食って書かれた安いお弁当があったんだけど…。
検食って何かヤバい商品なの?

うーん。食品に異常が生じた時の原因究明に使われる保存食だから、食べても問題はないと思うけど。
今回は、検食とは何かや、スーパーで売られることはあるのかなど紹介するわ!
スーパーでたまに見かける「検食」と書かれたお弁当は安く売られることも多いですが、検食って食べても大丈夫なの?と不安になりますよね。
今回は、検食がスーパーで売られる理由や検食の目的などご紹介します!
検食がスーパーで売られることはある?

検食がスーパーで売られる理由として、ラベルのミス、もしくは、店側の保管目的用を陳列してしまった、味などに問題が無くても試食の段階で大量に余ったので安く売りだした可能性などが考えられます。
そもそも検食には2種類あり、1つ目は、学校や介護施設、病院など給食が行われる施設で検査され、献立が計画通りか、栄養価が高い食事か、食事に異常がないかを試食して検査することで、食中毒の発生を防ぐものがあります。
2つ目は、検査用保存食として、スーパーなどでは保存条件が細かく設定されているため、食中毒、異臭、腐敗、カビの発生など食品に異常が生じた時に、原因究明に使われる保存食を検食と呼ぶこともあるそうです。
たまたま間違って陳列された可能性が高く、万が一食中毒が発生しても、店側に責任があるかの立証は難しいので、検食と書かれていた場合は、安くても買わないか、もしくは自己責任で食べるようにしてみてください。
なぜ検食を行うの?
そもそも検食を行う理由は、食材についている食中毒の菌があるかどうかを調べるためです。
大量に調理する時などによく検査され、100食中の1食分を冷凍保存に、残りを売り切れから1~2週間程度まで保管し、仮に食中毒などの訴えがあった時の証拠品として使う一種の保存食となるため、検食が義務付けられる店もあるみたいですね。
実際に使用した食材や提供した食事を、冷凍で保存しておき、保健所に提出する食事なんですね。
だからこそ、通常はスーパーなどで売られることはほぼなく、お店側のラベルミス、在庫処分などが考えられますが、検食が安く売られていた場合などは、一定のリスクがあると思ってください。
検食が義務付けられている店舗の種類
検食は「食品衛生法」に基づくもので、給食施設はもちろん、飲食店舗、仕出し屋、弁当屋、旅館、製造業など、食に関係するさまざまな施設に義務付けられています。
たとえば、食品衛生法では、検査用保存食については、給食施設、弁当屋、仕出し屋、民宿、ドライブイン、旅館、そのほかの飲食店に対して、1回に50食以上の仕出しや調製などを行うケースでは、72時間以上冷蔵で保存することと定められています。
さらに、弁当屋や仕出し屋では、配送先や配送時刻、配送量の記録とその保存も義務付けられるなどするため、本来はスーパーなどで見かけることはありません。
検食で異常があった場合はどうなる?
検食で特に給食に異常が出た場合は、すぐに給食は中止となります。
ただ、自校で作っている場合は、自校の給食だけを中止すればよいですが、共同調理場で給食を作っている場合などは、納入している共同調理場に連絡をしないといけなくなります。
もし、食中毒などの事故や苦情が発生したら、速やかに原因をはっきりさせ、健康被害の拡大や再発を防止する必要があることから、普段から、事故発生時の責任者を決めておくことが必要です。
なので、万が一食中毒などが発生した時のために、飲食店などでは、マニュアルを準備して全員で役割役割分担することも必要でしょう。
本来検食がスーパーに並ぶことはない? まとめ
それでは、検食がスーパーに並ぶことはあるのかや、検食の意味や目的などご紹介してみました。
検食は2パターンありますが、食中毒の発生などを防ぐために検査される点は同じで、一種の保存食に分類されます。
通常であれば、スーパーに検食が並ぶ可能性は低いですが、もし安く売られていた時には、自己責任でリスクも負う可能性があります。
検食が店頭に並んでいる時には、お店側の手違いの可能性もあるので、気になるなら買わないでおくのも1つの方法です。
最後までお読みいただきありがとうございました!