冬至の日って太陽はどのくらいの高さに上がるのかな?
角度的にはどのくらいの位置だろう?
南中高度って言葉も聞く事があるけど、難しいわよね…。
今回は、冬至の日の太陽の角度は何度になるのかや、日照時間の違いなど紹介するわ!
冬至の日は、一年で最も昼が短い日として知られていますが、どの程度太陽の角度が違ってくるのかが気になる所です。
今回は、冬至の日の太陽の角度は何度になるのかや、日照時間の違いなどご紹介します!
冬至の日の太陽の角度は何度?
まず、冬至の日の太陽の南中高度ですが、他の夏至や春分・秋分の日とも比較してみると、このような違いがあります。
ちなみに、緯度を35度とした東京などの場合です。
- 春分の日の太陽南中高度 = 90 − 35 ± 0 = 55.0
- 夏至の日の太陽南中高度 = 90 − 35 + 23.4 = 78.4
- 秋分の日の太陽南中高度 = 90 − 35 ± 0 = 55.0
- 冬至の日の太陽南中高度 = 90 − 35 − 23.4 = 31.6
このように、角度はかなり違います。
日本は赤道から見て35度ほど北の方向にあるため、夏は日差しが強く照りつけて暑くなりますが、逆に冬は日射が短くなることで寒くなる特徴があるんですね。
太陽の角度をもう少し詳しく見ていくと、このような違いもあります。
太陽の角度はこんなにも違う
上記の図からもわかりますが、冬至と夏至を比べるだけでも、太陽の角度はかなり違うのがわかります。
図のような太陽の動きが日の出と日の入りにも影響しますが、夏至と当時を比べてみると角度の差は歴然です。
夏至を見てみると、高い位置から日光が射すので影は短くなり、逆に冬至を見てみると、低い位置から日光が射すので影が長くなります。
夏至の太陽の角度は垂直に近い
こちらも図を参考にしてみると、夏至の太陽の角度は垂直に近いため、その分日照時間が長く、地表も温められるため、気温が上がり、夏の暑さも生まれます。
冬至の太陽の角度は水平に近い
冬至の太陽の角度も図を参考にしてみると、水平に近く、日光が低い角度から射すので、地表が十分に温められず、地域にもよりますが寒い冬の気温となります。
冬至と夏至の日照時間の違い
夏至は一年で最も昼の日照時間が長く、冬至は一番日照時間が短い日とされていますが、日照時間とは、太陽の光が当たる、いわば正味の時間帯を指します。
なので、もし一日中曇りの日であれば、日照時間はゼロとなる計算です。
また、日光には「可照時間」と言うのがあり、こちらは一日の中で日光が届くはずの全ての時間を指します。
可照時間は天候に関係なく、日の出から日の入りを指すので、夏至と当時の日照時間を考える場合は、可照時間も問題になってきます。
日の入りと日の出はずれがある
夏至と冬至の日が最長と最短を示す日でもありますが、厳密には夏至と冬至ではなく、日の入り・日の出は一週間ほどのずれがあります。
日の出が一番早い日 | 夏至の約1週間前 |
日の出が一番遅い日 | 冬至の約10日後 |
日の入りが一番早い日 | 冬至の約10日前 |
日の入りが一番遅い日 | 夏至の約1週間後 |
このように、日の出と日の入りが最短と最長になるのは、夏至や冬至ではありません。
●冬至=太陽の日照時間が最短に当たる日
となってはいますが、夏至と冬至は、あくまでも最短と最長のサイクルが近付いてくる目安でもあり区切りです。
昼間の長さは太陽の高さにも影響するため、太陽が高い所を通れば、それだけ空を横切る時間が長くなり、結果日照時間も長くなります。
昼間が長いと言うことは、日の出が早く、日の入りが遅くなるということですが、夏至の日を挟んで、徐々に日の出が遅くなり、日の入りも早くなるということでもあります。
冬至の太陽の角度は日の入りや日照時間にも影響 まとめ
それでは、冬至の日の太陽の角度は何度になるのかや、日照時間、日の出や日の入りの時間帯などご紹介してみました。
冬至は一年で最も昼が短い日と言われていますが、厳密には一週間ほどの誤差があります。
ただ、太陽の角度が低くなることは間違いないので、それもまた日照時間に影響し、区切りの意味で冬至が一番日照時間が短い日となっているんですね。
ややこしいですが、冬至の日は太陽の日照時間が短い日であることは変わりないので、太陽の角度も低いと覚えておけば問題ないと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!