沖縄のお水取りってどんな儀式だろ?
沖縄の水事情も知りたいな!
お水取りは水を飲む行事だから、どんな水かは重要よね。
今回は、沖縄のお水取りの詳細を紹介するわ!
沖縄の伝統的な行事「お水取り」は、琉球開闢の聖地である安須杜(アスムイ)に位置する辺戸大川(ヘドウッカー)から「美御水」(ヌービー)と称される聖水を取り、首里王府へ献上する儀式です。
今回は、沖縄のお水取りの詳細をご紹介します!
お水取りの概要と歴史
お水取りは、古くから琉球王朝において重要な役割を果たしてきました。
- 起源と目的:お水取りは、琉球王朝の時代から行われていた祭礼で、沖縄の最北端に位置する聖地から聖水を取り、首里城へ献上する儀式です。
- 実施時期:旧暦の12月20日に使者が派遣され、聖水の採取が行われます。
- 用途:採取された聖水は、元旦の「御水撫で」(ウビーナディ)という儀式で使用されます。
- 神聖な流れ:お水取りは、首里城から始まり、シチャラ嶽、アフリ川、辺戸ノロ火神(ヒヌカン)などの聖地を経由して行われます。
復活と現代における意義
- 復活の背景:お水取りの儀式は、135年の時を経て復活し、今日では「若水献上役伝(エキデン)」として新たに名付けられ、多くの有志によって行われています。
- 現代の実施:現代においては、琉球の繁栄と安寧を祈るという儀式の本質が尊重され、首里城へと聖水が運ばれます。
お水取りのプロセス
- 取次役所の役割:12月28日には取次役所が円覚寺へ聖水を奉納し、歴代国王を祀る御照堂に安置します。
- 伝統と現代の調和:この行事は、古代の神歌と霊能者による祈りとともに行われ、沖縄の豊かな文化と伝統を今に伝えます。
お水取りは、沖縄の文化と歴史に根差した重要な儀式であり、沖縄の人々の生活と信仰に深く関わっています。
現代においても、この伝統的な行事は、沖縄の繁栄と平和を祈る神聖な意味を持ち続けています。
沖縄の水質とその特徴
沖縄の水質は硬水で、サンゴ礁の島特有の地層が影響しています。
特に、琉球石灰岩からなる地層を流れる水は硬度が高くなりがちです。
県内では取水源による硬度の違いもあり、地下水やダム水を使用している地域では特に硬水となる傾向があります。
硬水の定義
沖縄の水道水の硬度は平均で約84mg/Lですが、地域によっては141mg/L〜209mg/Lと硬水となるエリアも存在します。
地層の影響
沖縄本島はカルシウムが豊富な琉球石灰岩地層で構成されているため、地下水は硬水の特性を持つ傾向があります。
硬水が及ぼす影響
- 肌や髪への影響:硬水は洗浄力が弱く、シャンプーや石鹸が流れ落ちにくいため、肌荒れや髪のダメージの原因になりがちです。
- 結石のリスク:硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムが尿結石の原因になることがあります。沖縄では、水道水を直接飲用することによる尿結石のリスクが指摘されています。
- 白濁現象:カルシウムやマグネシウムが固まることにより、コップや浴槽などに白い濁りが残ることがあります。
飲用に関する注意点
沖縄の水質はその特徴的な地層から来る硬水であり、日常生活においてはいくつかの注意点がありますが、適切な対処によって健康的に利用することが可能です。
そもそもお水取りの水はどこから?
3月12日、奈良県の東大寺二月堂で行われる「お水取り」は、修二会の中心的な神事です。
この行事で特に重要なのが、「香水」と呼ばれる若狭井の水です。
この水は、福井県小浜市の神宮寺で行われる「お水送り」の神事を通じて東大寺に届けられるとされ、これが「お水取り」の起源となっています。
この伝統は1200年以上続いており、福井と奈良をつなぐ見えない絆を築いています。
沖縄のお水取りが復活した現在では? まとめ
「お水取り」の際には、首里公民館での歓待の宴が開かれ、琉球舞踊などの華やかな出迎えがあります。
この宴は無料で、誰でも参加できます。
宴後、参加者は水を先頭にして公民館から首里城までの道を行列で歩きます。
最後までお読みいただきありがとうございました!