お盆の料理マナーってどういうのがあるのかな?
やっぱり、定番は精進料理だよね?
お盆にはお供え物を食べるのが定番みたいね。
今回は、お盆で押さえておきたい料理マナーを紹介するわ!
お盆の期間中、家に迎えたご先祖様へお供えをし、その後、家族や親戚でそのお供え物を分けて食べることが一般的です。
お供え物には、普段食べている身近なものや、修行僧が食べる「精進料理」などがあります。
ここでは、お盆にお供えする伝統的な食事や注意すべき点についてご紹介します。
お盆に定番のお供え物とは?
お盆に仏壇の前にお供えするものは、ご先祖様への大切な食事です。
感謝の気持ちを込めて用意しましょう。
以下に、精進料理や定番のお供え物について説明します。
精進料理
精進料理は、仏教の教えに基づいた食材で作られる伝統的な料理です。
「御霊供膳(おりょうぐぜん)」というお膳に盛り付けられ、お供えされます。
お盆では「不殺生戒」という教えに従い、動物性食品を避け、野菜や穀物を中心とした精進料理を用意します。
必ずしも精進料理を用意する必要はありませんが、伝統に沿って、お盆の間に一度はご先祖様へお供えしてみてはいかがでしょうか。
一汁三菜
「一汁三菜」は、ご飯(飯椀)、漬物(高杯)、汁物(汁椀)の3品を基本とした略式の配膳形式です。
正式な精進料理ではご飯は白飯が基本とされ、器に丸く盛りつけます。
一汁五菜
一汁五菜の形は、より一般的な精進料理の形式です。
内容は、ご飯、汁物、煮物、和え物、漬物の5品で構成されます。
器の配置は宗派や地域によって異なるため、詳しい方に確認するとよいでしょう。
その他の精進料理
お盆に作る精進料理としては、以下のメニューも定番です。
- ご飯系:いなり寿司など
- 惣菜系:きんぴらごぼう、がんもどきなど
- 汁物系:けんちん汁、おくずかけなど
- 甘味系:ずんだ餅、ゼリーなど
お盆で避けるべき食べ物
仏教の教えでは、以下の食材を避けるべきとされています。
三厭(さんえん)
仏教では、獣類、鳥類、魚類を「三厭」と呼び、精進料理には使用しません。
仏教の戒律「不殺生戒」に基づき、動物の命を奪うことを避けるためです。
五葷(ごくん)
辛味や香りが強い食材は「五葷」と呼ばれ、煩悩を刺激するとされます。
ニンニク、タマネギ、ネギ、ニラ、ラッキョウなどがこれに該当します。
お供え物の置き方とタイミング
お供え物を仏壇の前に置く際は、ご先祖様が食べやすいように向きを調整します。
お供え物を下げるタイミングは、食べ物が冷めて常温になるくらいが一般的です。
長時間置いたままにする必要はなく、少しずつ下げていきましょう。
お供え膳の意味と正しい配置方法
お供え膳は、その小さく可愛らしい印象から、お盆が近づくとショッピングセンターや百貨店で目にすることがあるかもしれません。
このお膳に供える料理は、基本的に精進料理で構成されています。
精進料理と聞くと少し難しそうに思われるかもしれませんが、基本を押さえれば意外と簡単に作れます。
お供え膳の構成
お供え膳に供える料理は、以下のような組み合わせで準備します。
- 親椀:ご飯
- 汁椀:味噌汁またはお吸い物
- 平椀:煮物
- 壺椀:和え物、またはお浸しや酢の物
- 高皿:漬物
ただし、宗派によっては、平椀や壺椀、高皿の配置が異なることがありますので、ご自宅の宗派に合わせて配置を確認してください。
お供え膳は、箸の向きをご先祖様側にして配置し、蓋を開けてお供えすることを忘れないようにしましょう。
ご先祖様が食べやすいように配慮することが大切です。
お供え膳の作り方
お盆の期間中は、基本的に3食お供え膳を用意するのが一般的ですが、毎回準備が難しい場合は、親戚が集まる時や家族揃って食事をする際に供えるだけでも構いません。
最近では、ちりめん細工で作られた精進料理も販売されています。
何よりも、ご家族と一緒に過ごす時間が最も大切な供養になりますので、無理のない範囲で準備しましょう。
お盆の料理マナーの基本は精進料理 まとめ
お盆の期間は、迎え盆から送り盆までの4日間が一般的です。
この期間中、ご先祖様が家にいらっしゃる間に、お供え物を召し上がっていただくとされています。
送り盆の後は、普段通りのお供え物に戻します。
最後までお読みいただきありがとうございました!