ハイヒールを履いた女性って脚が長く見えるよね。
でもそれって、目の錯覚なの?
そう!いわゆるトリックみたいなものとされてるわ。
今回は、ハイヒールで脚が長く見える理由など紹介するわね!
ハイヒールを履いた女性を見ると、脚が長く見えることがありませんか?
ハイヒールや化粧品、アクセサリーなどの製品は、人間の錯覚を利用して女性を美しく見せているとのことです。
なぜハイヒールを履くと脚が長く見えるのか?
ハイヒールを履くと脚が長く見えるのは、錯覚によるものです。
通常、私たちはくるぶしが足の前方に折れ曲がる位置にあると認識しています。
また、一般的な靴はくるぶしから下を隠しているため、くるぶしから上がすねだと知っています。
これにより、すねの下端を足の指の直前だと錯覚させ、結果的に脚を長く見せることができます。
脚の長さを錯覚させる仕組み
錯覚はさらに続きます。
私たちは、すねとももの長さがだいたい同じだと認識しています。
これにより、脚全体が長く見え、胴が短く見えることでスタイルが良く見えるのです。
ハイヒールを履くことで、実際の脚の長さよりも最大20センチも長く見せることができます。
これは、身長の10%以上脚を長く見せる効果があり、スタイルの印象を大きく変えることができます。
錯覚の利用
ハイヒールを履くことでスタイルが良く見えるのは、脳が過去の経験や知識に基づいて物を認識するためです。
もし脳がこのような錯覚を起こさなければ、ハイヒールを履いた人は「ちょっと変わった靴を履いている普通の人」に見えてしまうでしょう。
こういった錯覚は、エラーや情報伝達の失敗の原因となることがありますが、ファッションの分野では私たちをより魅力的に見せるためのありがたい特性と言えるでしょう。
過去の経験や知識で世界を認識する
そもそも、人間は目や耳などの感覚器官から受け取った情報を基に外の世界を認識します。
この過程を研究するのが認知心理学です。
認知心理学は、教育、ユーザーインターフェースのデザイン、意思決定、メンタルヘルス、記憶力の向上、コミュニケーション、安全、ファッションなど、私たちの生活のあらゆる面に関わっています。
私たちの周りには、「脳がだまされて実態通りに見えない現象」がたくさんあります。
例えば、ミュラー・リヤー錯視は、線の長さは同じなのに違う長さに見える典型的な錯覚です。
これは、私たちが四角いものに囲まれて生活しているため、平面上の線を立体的に捉え、近くのものは大きく、遠くのものは小さく見えるという経験に基づいています。
脚を美しく見せるヒールの高さ
ハイヒールは高ければ高いほど美脚に見えると思いがちですが、実際にはバランスを考えると高すぎるヒールは逆効果です。
ポーランドの大学の研究によると、脚の長さが身長に対して5%長いと最も魅力的に見えることがわかりました。
日本人女性の平均身長は約158cm、脚の長さは約72.2cmです。
脚が長い人はもう少し高いヒールでも問題ありませんが、脚が短い人が高いヒールを履くとバランスが悪く見えてしまいます。
また、背の低い人が厚底靴を履くと靴ばかりが目立ち、全体のバランスが崩れてしまうので注意が必要です。
自分に合ったヒールの高さを知ることで、買い物の失敗を防ぐことができます。
ポインテッドトゥでエレガントな印象に
脚を長く見せたいなら、つま先が尖ったポインテッドトゥの靴が効果的です。
シャープなシルエットが脚を実際よりも長く見せてくれます。
シンデレラの靴は特別な日に
どんなに美脚に見える靴でも、履いていて痛みを感じる靴は長時間履くのは難しいです。
シンデレラの靴はパーティー用として活用しましょう。
私も外反母趾があり、尖った靴を長時間履くと痛みが出るため、短時間だけ履くようにしています。
車で移動する際や、レストランへの短い距離を歩く時などに使用しています。
通勤には快適な靴を
通勤には、デザインよりも足の健康を優先した靴を選びましょう。
何足も試し履きして、自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。
デパートや専門店でシューフィッターに相談し、自分に合った靴を選んでもらうと無駄がありません。
ハイヒールで脚が長く見えるのは目の錯覚 まとめ
脳の錯覚を利用したおしゃれの例は、ハイヒールに限らず、服のデザインや色、ヘアスタイル、メイク、ネイル、アクセサリー、写真撮影時のアングルや背景など、あらゆる場面で見られます。
日常の中で周囲のものを観察し、脳の不思議な働きについて考えてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!