鍋の取っ手が折れる事故ってどういうこと?
何が原因で、そんな事故が起きたんだろ?
火力調整を誤るとかも事故の原因らしいわ。
今回は、鍋の取っ手が折れる理由など紹介するわね!
調理中に鍋の取っ手が折れたり、圧力鍋のふたが飛んだりする事故が発生しているとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)がXの公式アカウントで注意を呼びかけています。
火力調整の重要性
NITEによると、調理中に鍋を持ち上げた際に取っ手が折れ、熱湯が飛び散ってやけどを負う事故が報告されています。
これは、鍋底からはみ出すような炎によって長時間使用したため、取っ手が加熱されて脆くなり、亀裂が生じたことが原因とされています。
また、圧力鍋のふたが飛んで天井やレンジフードを破損する事故も発生しています。
この事故は、圧力調整装置に調理物が詰まり、内圧が異常に上昇して破裂したことが原因です。
さらに、圧力鍋を使用する前には必ず圧力調整装置が詰まっていないか確認し、使用後は取扱説明書に従って手入れを行うことを推奨しています。
詰まりがある場合は、付属のクリーニングピンで解消するよう呼びかけています。
商品テストの結果
消費生活センター等の依頼に基づいて行われた商品テストの結果を紹介します。
「約3年前に購入したフライパンで調理中に突然取っ手が破損した。原因を調べて欲しい。」という依頼がありました。
止めねじは鉄製で亜鉛めっき処理が施されていました。
水抜きテストを行った結果、取っ手内に水が残りやすいことが判明し、止めねじが腐食して強度を失ったことが原因で取っ手が破損したと結論づけられました。
事業者にこの結果を伝えたところ、同型品は廃番であるが、今後はステンレス製の止めねじを使用するとの回答があり、相談者には商品代金が返金されました。
片手鍋の取っ手破損事故の再現映像
【動画の解説】
片手鍋の取っ手破損事故の再現映像です。
長期間、鍋底からはみ出すような炎で使用したため、取っ手が加熱されて脆くなり、亀裂が生じて折れました。
調理時は、鍋をコンロの中央に置き、炎が鍋の底面より大きくならないよう火力を調整してください。
以上の注意点を守り、安全に調理を行いましょう。
取っ手が回る原因
取っ手と鍋本体は一本のネジで固定されています。
このネジが緩むと、取っ手が回るようになります。
解決策は、このネジを締め直すことです。
内部構造の確認
取っ手はビスで引き付けられて鍋に固定されています。
すべて分解するのは手間がかかりますが、取っ手を締め直すだけなら完全に分解する必要はありません。
ネジを締める側のナットホルダーは鍋に溶接されており、この部分が外れると修理が難しくなります。
ビス締め付けのコツ
多くの片手鍋のビスは錆びていることが多いです。
錆びたビスは回しにくく、無理に回すと折れることがありますので、慎重に作業しましょう。
回らない場合の対処法
ビスが回らない場合、以下の方法を試してみてください。
- 一度緩める 締める方向に回らない場合、一度緩める方向(反時計回り)に回してみます。錆びたネジが「クキッ!」とか「キー!」と音を立てて回り始めることがあります。一度動き始めたら、締めたり緩めたりを繰り返して錆びを取り除きます。
- 防錆潤滑剤を使う キッチン用品にはあまり使いたくないですが、防錆潤滑剤を使用する方法もあります。例えば「5-56」や「ラスペネ」を使用します。スプレーしてしばらく放置してから作業すると効果的です。
ビスが折れた場合
ビスが折れたら、折れた部分を持ってホームセンターへ行き、同じようなビスを購入しましょう。
修理が難しい片手鍋のタイプ
一部の片手鍋(例えば雪平鍋)の場合、取っ手が鍋本体に刺さって固定されているため、同じ方法では修理できません。
この場合、取っ手が回らないようにサイズが一致しているために動かないのです。
時間の経過で取っ手が腐る
取っ手と穴の隙間から水が入り、長い年月が経つと木の部分が腐ることがあります。
この場合、取っ手を取り外して新しいものに交換します。
修繕部品は道具屋やAmazonなどで見つかることが多いです。
鍋の取っ手が折れないように火力に注意! まとめ
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、調理中に発生する鍋の取っ手が折れたり、圧力鍋のふたが飛んだりする事故を受けて、注意を呼びかけています。
NITEによると、調理時には鍋をコンロの中央に置き、炎が鍋の底面より大きくならないように火力を調整することが重要だとしています。
最後までお読みいただきありがとうございました!