最近若者にヘッドホン難聴が増えてるんだってね。
難聴が早いと、年を取ってから大変だよね。
若者だけじゃなく、ヘッドホンを仕事で使う人も注意が必要よ?
今回は、ヘッドホン難聴の原因や対策など紹介するわ!
近年、スマートフォンの普及やテレワークの増加に伴い、ヘッドホンやイヤホンを長時間使用する人が増えています。
それに伴い、ヘッドホンやイヤホンの使用が原因で起こる「ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)」が問題となっています。
このヘッドホン難聴はどのような病気なのでしょうか。
ヘッドホン難聴とは
ヘッドホン難聴とは、ヘッドホンやイヤホンを長時間使用し続けることで、聴覚がダメージを受け、徐々に聴力が低下してしまう病気です。
スマホや携帯型オーディオプレーヤーの普及やテレワークの増加により、若年層の半数程度が難聴のリスクにさらされているとWHO(世界保健機関)は発表しています。
難聴は聴力が一度に低下するわけではなく、徐々に進行するため、気づきにくいという問題があります。
ヘッドホン・イヤホン難聴の症状
毎日ヘッドホンやイヤホンで音楽やラジオを聴いている人は、ヘッドホン・イヤホン難聴のリスクを理解しておくべきです。
以下のような症状が現れることがあります。
- 耳鳴り: 実際には音が鳴っていないのに「キーン」や「ブー」といった音が聞こえる現象です。数十秒で収まる場合は問題ありませんが、数時間続く場合は聴力の低下の兆候かもしれません。
- 耳が詰まった感じ: 専門用語で「耳閉塞感(じへいそくかん)」と呼ばれる症状で、飛行機の気圧変化で耳が詰まるような感覚です。数分で収まる場合は問題ありませんが、長時間続くと注意が必要です。
- 高音が聞き取りにくい: ヘッドホン・イヤホン難聴は高音域の聴力低下から始まります。携帯電話の着信音が聞こえにくくなるなどの症状が現れることもあります。
- 聴力の低下: 会話中に聞き返す回数が増えたり、周囲の人が聞こえる音が自分には聞こえないなど、聴力の低下を自覚したら要注意です。
ヘッドホン・イヤホン難聴の原因
ヘッドホン・イヤホン難聴の原因は何なのでしょうか?
耳の最奥部にある内耳は、音を感知する役割を担っています。
内耳には『有毛細胞』が並び、毛先にあるセンサーが音の振動を捉え、聴覚神経を通じて脳に音の情報を伝えます。
その結果、聴力が低下し、ヘッドホン・イヤホン難聴が発症します。
通常の音は拡散しますが、ヘッドホンやイヤホンは耳を密閉するため、音のエネルギーが減衰せずに直接内耳に伝わり、有毛細胞に大きなダメージを与えます。
また、長時間連続して音を聴き続けることも有毛細胞の劣化につながります。
ヘッドホン・イヤホン難聴のリスク
ヘッドホン・イヤホン難聴のリスクは『音量 × 時間』と指摘されています。
大音量を短時間でも聴くと急性難聴になる場合もあるため、個人差はありますが、控えめな音量でも長時間連続で聴くと耳にダメージを与える可能性があります。
ヘッドホンやイヤホンを使用した長時間のオンライン会議も不安に感じるかもしれませんが、会話は途切れ途切れなので、音楽よりはリスクが低いと考えられます。
それでも、会議後はヘッドホンやイヤホンを外して耳を休める時間を作りましょう。
対処法
一度失った聴力を回復する治療法は今のところありません。
聴力が大きく低下した場合は補聴器の使用が唯一の選択肢となります。
しかし、早期発見と治療によって進行を遅らせることは可能ですので、『耳の調子がおかしい』と感じたらすぐに医療機関を受診してください。
ヘッドホン難聴を防ぐには
ヘッドホン難聴の主な原因は『大きな音量で長期間音を聴くこと』です。
音量を抑え、休憩を挟むなどして耳を休めることが重要です。
WHOはヘッドホン難聴を予防するために80デシベルの音量を推奨しています。
周囲の雑音が気になる場合、ノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンやイヤホンを使用すると、適度な音量でクリアな音が聴けるのでおすすめです。
ヘッドホン難聴は予防が一番大切 まとめ
ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴く際に、周囲の音が聞こえないほどの音量を上げることは耳に大きな負担をかけます。
音楽に集中したいと思い音量を上げると、将来的に難聴になるリスクが高まる可能性があります。
ヘッドホンやイヤホンを長時間使う習慣がある人は、耳の健康を守るために音量を適切に調整し、耳を休ませることを心がけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!