倒れている人を発見したら、びっくりちゃうよね。
でも正しい起こし方を知っていれば、少しは安心かも。
警視庁のXからの案内みたいね。
今回は、倒れている人を発見した時の上半身の起こし方を紹介するわ!
警視庁警備部災害対策課は、Xの公式アカウントを通じて、地面に倒れている人の上半身を効率的に起こす方法を共有しています。
これには物理学のてこの原理が応用されています。
警視庁による上半身の起こし方
具体的な手順は以下の通りです。
- 救助する人は、倒れている人の首の下に右手を差し入れます。
- 左手は救助される人のへその辺りに置きます。
- 救助する人は、自らの右膝を倒れている人の背中側に置き、その支えとして使います。
- 救助される人を少し起こした後、その人の膝の下に救助する人の左手を差し入れ、足を軽く持ち上げます。
- 最後に、救助される人のお尻を軸にして体を横に回転させます。
警視庁はこの方法を「上体起こし」と称しており、介護の現場や緊急の際に人を助けるのに役立つ技術として紹介しています。
このやり方は、身体に負担をかけずに行うことができるため、助ける側も助けられる側も安全です。
緊急救命措置
意識不明で呼吸や脈が停止している人を見つけた際、迅速な救命措置が生存率を高める鍵です。
この処置はCPR(心肺蘇生)と呼ばれ、ABCの手順で実施します。
A. Airway: 気道確保
意識が失われると、舌が後ろに落ち込む(舌根沈下)や吐き物が気道を塞ぐことがあります。
最初のステップは、気道を確保することです。
- 倒れている人が意識を持っているかを確認し、「大丈夫ですか?」と声をかけながら軽く肩を叩いてみます。
- 周囲に助けを求め、「誰か助けてください!」や「119番通報を!」と叫びます。
- その人を硬く平らな場所に仰向けに寝かせます。
- 次に、気道を開けます。
- 頭部後屈/おとがい挙上法:額を押さえつつ頭をゆっくり後ろに倒し、下顎を持ち上げて気道を確保します。
- 下顎押し出し法:熟練者向けの方法で、頭部を後屈させることなく、下顎を前に押し出して気道を確保します。
B. Breathing: 人工呼吸
気道確保後、呼吸があるかを確認し、なければ人工呼吸を開始します。
- 胸や腹部の動きを観察し、口や鼻からの空気の流れを感じて呼吸を確認します。
- 呼吸がある場合は、気道の確保を続けて救助が来るのを待ちます。
- 呼吸がない場合は、以下の人工呼吸法を使用します。
- 口対口呼吸法:患者の鼻をつまみながら、口をしっかりと覆い、息を吹き込みます。
- 口対鼻呼吸法:患者の口が開かない場合に用い、鼻に息を吹き込みます。
C. Circulation: 心臓マッサージ
脈がない場合、直ちに心臓マッサージを開始します。
- 正しい位置を見つけます:剣状突起のすぐ上、胸骨の中央部に両手を重ねて置きます。
- 肩を患者の胸の上にしっかりと落とし、腕をまっすぐにして、体重を利用して胸を垂直に強く押します。
- 成人は1分間に100回から120回の割合で押し、小児や乳幼児には異なる技術が要求されます。
心臓マッサージと人工呼吸の割合は、1人で行う場合は30回のマッサージに対し2回の呼吸、2人で行う場合は5回のマッサージに対して1回の呼吸です。
これを繰り返し行います。
倒れている人を発見したら落ち着いて対処しよう まとめ
警視庁はXの公式アカウントを通じて、「体の向きを変える際には、”上体を起こす”動作をイメージすること」が大切です。
特に、自力で起き上がることが難しい人を支援する場面や介護の状況で役立ちます。
最後までお読みいただきありがとうございました!