4月7日はアトムの誕生日だね!
鉄腕アトムは、小さい頃漫画で知ったけど、面白い漫画だったなぁ。
ロボットの三原則は大人でも難しい話題だと思うわ。
今回は、4月7日がアトムの誕生日になった由来など紹介するわね!
手塚治虫が描いた未来のビジョンでは、アトムは2003年4月7日に誕生し、その20年後の2023年はアニメ化60周年を迎える記念すべき時でした。
鉄腕アトムの誕生日は、1952年4月7日に『少年』誌で連載開始された手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」の設定に基づき、2003年4月7日と公式に定められています。
4月7日はアトムの誕生日
物語では、ロボットのアトムが市民権を得るために奮闘する様子が描かれており、この日にはアトムが実際に埼玉県新座市の市民として登録されたこともあります。
「鉄腕アトムの日」としては、アニメ放送開始の1963年1月1日が記念されています。
このアニメは世界中で放送され、日本のロボット技術発展にも大きな影響を与えました。
今日、我々はインターネットやスマートフォンが普及し、AI技術の発展と共に、便利さとコンピュータ依存の社会が進行しています。
手塚治虫が示した、人間と機械の共存のビジョンは今もなお、多くの気づきを与えてくれます。
アトムの物語を読み返すことで、新たな発見があるかもしれません。
前作のアトム大使とは?
昭和26年4月に『少年』誌でスタートした「アトム大使」は、「鉄腕アトム」の前作であり、その中でアトムの誕生物語が第4回目の連載で紹介されました。
この時点で手塚治虫がロボットを「人間の代理」としてどれほど認識していたかは定かではありませんが、現代のロボット開発の一つの目標としても同様のコンセプトが見られます。
しかし、アトムは最初、天馬博士の期待を満たすことができず、成長しないことを理由にサーカスに売られてしまいます。
これは表面上の理由で、深層にはアトムが「人間らしくない」という問題があったことを示唆しています。
アトムは感情の表現や自己の意志を持つことができないロボットとして描かれていました。
鉄腕アトムが人間味を帯びる
その後の「鉄腕アトム」連載では、アトムは徐々に「人間らしく」なります。
特に、アトムがタマオの母親に甘える様子を見たお茶の水博士がロボットの両親を作るエピソードは、身代わりとしてのロボットの役割を強調しています。
この設定は、身代わりロボットの概念を深め、読者に深い感動を与えました。
アトムは、「ふつうの子」としてではなく、常に「差別される子」として描かれていますが、その中で信念を持ち、決して諦めない強さを持つキャラクターとして描かれています。
これは手塚治虫が子どもたちに向けて持つ願いでもあります。
ロボット工学三原則とは
2012年2月号の「虫ん坊」に掲載された「手塚マンガのロボット年代記・後編」では、ロボットと人間の関係性に焦点を当てています。
特に注目されるのが、アイザック・アシモフによる「ロボット工学三原則」です。
これは、ロボットが守らなければならない三つのルールを定めたもので、アシモフの1950年に発表された短編集『わたしはロボット』に初めて登場しました。
- ロボットは人間に害を与えてはならず、また、害を受けるのを放置してはならない。
- ロボットは人間の命令に従う必要があるが、それが第一原則に反する場合は除く。
- ロボットは自身を守らなければならないが、それが第一や第二原則に反する場合は除く。
手塚治虫は、ロボット法をアシモフの原則からインスピレーションを受けたと言われがちですが、手塚自身はロボット法が独自のアイデアであると明確にしています。
これは現代のロボット開発にも大きな影響を与えています。
人間と同じ感情を抱くロボット
また、「アルプスの決闘の巻」では、アトムが恐怖を感じるという心理的な側面にも焦点を当てています。
人間と同様に、美しいものを感じたり、恐怖を感じたりする能力が、ロボットにも可能になったことを示唆しています。
これは、人間の感情を持つロボットを作ることの意味を探求する現代のロボット工学にも関連しています。
記念日にはアトムのマンガを読んでみよう! まとめ
手塚治虫の「鉄腕アトム」は、子供向けの作品でありながら、ロボットと人間の関係、人工知能の進化といった深いテーマを扱っており、今日においても多くの考察を促しています。
最後までお読みいただきありがとうございました!