面接のときとかに、相手の会社は御社と貴社のどちらで呼ぶべきかな?
失礼がないようにしたいんだけど…。
確かに!少し使い分けがややこしいわよね。
今回は、面接時などに貴社と御社のどちらを使うべきかなど紹介するわ!
エントリーシートや面接の際、企業を尊重する表現として「御社」や「貴社」を用いますが、普段あまり使わないため、適切なシチュエーションでの使用が迷うこともあります。
ここで、それぞれの言葉の使い分け方について説明します。
貴社と御社のどちらを使うべき?
「御社」と「貴社」はどちらも、企業に対する敬意を表すために使われますが、その違いは何でしょうか。
両語は、企業を尊敬する際に用いられる語で、共通している「社」という文字は、会社や組織を指します。
「御社」は「社」に対する礼節を示す接頭語「御」が付く形で、一方の「貴社」は相手を敬う意味の「貴」が付きます。
どちらも尊敬の意を込めて使用される語です。
ビジネスマナーでは、「御社」と「貴社」のどちらを使っても間違いはありません。
これは、「貴社」が他の同音異義語と混同される可能性を避けるためです。
「御社」「貴社」の使い分け方
就職や転職活動での「御社」「貴社」の使い分けは主に、話し言葉であれば「御社」を、書き言葉であれば「貴社」を使用するという点にあります。
面接や電話での会話では「御社」を使い、履歴書やメールなどの文書では「貴社」を使用することが推奨されます。
以下、就職や転職活動における「御社」「貴社」の具体的な使用例です。
「御社」の使用例
- 面接で「御社での勤務を通じて、既存の営業スキルを活かして貢献したいと考えています」
- 電話で「来週の面接に向けて、御社までのアクセス方法を教えていただけますか?」
「貴社」の使用例
- 履歴書に「貴社のイノベーションへの取り組みに共感し、貢献したいと思い応募しました」
- メールで「貴社の新規プロジェクトに興味があり、詳細をお聞きしたいです」
これらの表現は、企業への敬意を示すと同時に、自身のプロフェッショナリズムをアピールする際に有効です。
「御社」と「貴社」の使用時の留意点
「御社」や「貴社」を正しく使い分ける際には、以下のポイントに注意が必要です。
特に一般の企業以外に応募する場合、適切な敬称を選ぶことが重要です。
異なる組織に対する敬称の例を挙げます。
転職活動時にこれらを参考にしてください。
- 銀行 = 「御行」や「貴行」
- 信用金庫 = 「御庫」または「貴庫」
- 学校・学校法人 = 「御校」または「貴校」(学園や学院等の名称がある場合は、「御学園」「貴学園」「御学院」「貴学院」が適切)
- 市役所・区役所 = 「御庁」または「貴庁」
- 病院 = 「御院」または「貴院」
- 機構 = 「御機構」または「貴機構」
- 組合 = 「御組合」または「貴組合」
- 協会 = 「御会」または「貴会」
二重敬語の使用を避ける
「御社」「貴社」といった敬称を使う際は、二重敬語にならないよう注意しましょう。
これらの言葉に「様」や「殿」を付け足すと、不自然な重複敬語となってしまいます。
役職名を記載する場合も、「部長様」などとするのは避け、役職名だけで充分です。
混同しやすい語句の正しい使用
「御社」「貴社」と混同しやすい言葉には「当社」「弊社」がありますが、使用する文脈が異なります。
これらの語句を間違えると、不適切な印象を与えかねません。
- 「貴社」= 相手の企業を指す(書面で)
- 「御社」= 相手の企業を指す(口頭で)
- 「当社」= 自己の企業を指す
- 「弊社」= 自己の企業を指し、相手に対して謙譲する表現
転職活動中に自身の企業を言及する際は、「当社」「弊社」は使用せず、「現職」「現勤務地」などの表現を使いましょう。
誤用時の対処法
もし「御社」と「貴社」を間違えた場合も、即座に訂正し、落ち着いて次に進みましょう。
面接やコミュニケーションの評価は、一つの言い間違いによって左右されるものではありません。
面接や電話で誤ってしまった場合は、すぐに訂正し、焦らずに続けることが重要です。
「御社」「貴社」の使い分け、および関連する敬語の使用は、ビジネスシーンでのマナーとして重要です。
適切に用いることで、相手に対する敬意と自身のプロフェッショナリズムを示すことができます。
貴社と御社はどちらも敬語! まとめ
礼儀正しさは、常に相手の立場を考慮することに根ざしています。
適切な状況や文脈に合わせて、伝わりやすい言葉選びをすることは、配慮の表れです。
コミュニケーションを取る際に、状況に合わせた言葉遣いを心掛けることにより、あなたの配慮深い心が相手にも感じ取ってもらえることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!