
抜毛症の人はついつい毛を抜いちゃうんだってね。
僕も昔そうだったかも。

どうやら抜毛症は精神的な側面もあるみたい。
今回は、抜毛症の原因や対処法など紹介するわ!
自身の髪の毛や体毛を無意識に引き抜いてしまう行為を繰り返す、「抜毛症」とも称される心理的障害が存在します。
SNSでは「抜毛症に陥ってしまったが、その起因が不明」「近頃、症状が悪化している」との報告が散見され、この問題に直面している人々が少なくないことが伺えます。
抜毛症が発生する背景や、その克服法についてはどうでしょうか。
「抜毛症」とは

「抜毛症」について、その定義や発症のきっかけ、症状の詳細ですが、トリコチロマニア、別名「抜毛症」とも呼ばれ、自らの髪やまつげを引き抜く行為、さらには抜いた毛を口にする症状を含みますが、正確には公式な疾患とは認められていません。
統計によると、影響を受ける人々の約80%が女性で、その中でも10代の女性が全体の約40%を占めています。
個人差はありますが、学校でのいじめや孤立、家庭内の問題に起因する心理的な不安やストレスが発症の主な理由とされています。
最近では、発達障害のある人々が人間関係の構築に苦労し、抜毛症を併発するケースも見られます。
このような状態に陥ると、ストレスを感じる度に、抜毛を止めるべきと分かっていても、それを行わないと安心できなくなってしまいます。
抜毛症になりやすい人物像
抜毛症になりやすい人物像としては、先に述べた通り、心理的な不安やストレスが主な発症理由であるため、以下のような特性を持つ人は特に発症しやすいと考えられます。
抜毛症になりやすい人の特徴
- 感情的に不安定になりやすい
- 他人の評価を過度に気にする
- 内心の思いを抱え込みがち
- 責任感が強く、周囲の期待に応えようと過労に陥りやすい
- 否定的な環境で育ち、「自己の価値に自信が持てない」と感じることが多い
- 幼少期から従順で素直な性格
自分が抜毛症かどうかを見極める基準
自分が抜毛症かどうかを見極める基準は、日々の生活で苛立ちや緊張を感じた際に髪の毛を触るのは一般的です。
それが一時的なものであれば心配はいりません。
大抵は時が経つにつれ自然と治まります。
しかし、髪や体毛が部分的に欠けたり、特定の場所が完全に無くなったりして生活に支障をきたす場合は、抜毛症を疑うべきかもしれません。
抜毛症への対処法

「抜毛症」という心理的な問題は治療することが可能ですが、どの医療専門家に相談すべきか、またどのような治療手法があるのかについて説明します。
「抜毛症」は精神的な問題のカテゴリーに属し、特に強迫性障害と関連が深いとされています。
ただし、これらの薬剤には副作用も存在するため、使用には慎重な配慮が必要です。
患者さんが抜毛行動だけでなく、不安感やうつ状態、睡眠問題を併発していることも珍しくなく、これらの問題はしばしば、内面的なストレスや不安が外部に表れた結果と解釈されます。
このため、治療には患者さんの家族や周りの人々の理解と支援が極めて重要です。
抜毛症におけるストレスや不安の感じ方は個人差が大きく、同じ状況下でも感じ方に差があるため、この違いには栄養状態が関与している場合もあります。
精神症状と栄養障害の関連
日本では、DSMのガイドラインに基づいて精神疾患を診断するのが一般的ですが、このガイドラインでは、精神症状と栄養障害の関連についても考慮する必要があるとされています。
抜毛症の治療で使用される薬剤は、脳内で生成されるリラックス感や幸福感、睡眠リズムを調整するホルモンに作用しますが、これらは本来は適切な栄養素から自身で生成することが可能です。
不安感や自己肯定感の問題は、ビタミンB群の不足や糖質の過剰摂取が原因である場合もあります。
そのため、治療を検討する際には、精神科や小児科、またはカウンセリングや栄養療法を提供している医療施設を選ぶことが推奨されます。
身近な人が「抜毛症」を発症しているケース
もし身近な人が「抜毛症」を発症している場合、どのように対応すれば良いでしょうか。
症状の改善には、家族や友人が患者さんの気持ちを理解し、支える姿勢が重要です。
患者さんが感じている苦痛を共有し、孤独感を抱え込ませないようにすることが大切です。
この行為は患者さんの内面的な不安や悩みが表出したものであるため、単に行動を制止するだけではなく、その根底にある問題に対処する必要があります。
抜毛症はメンタルケアが大切 まとめ
抜毛症に対処する際は、患者さんが毛を抜く行動をしても温かく見守り、『何か悩み事はあるか?』や『どの瞬間に毛を抜きたくなるか?』といった質問で、その気持ちを優しく探ってあげることが大切です。
さらに、抜毛の誘因となる瞬間を紙に書き出してもらうことや、手袋を着用することで手が髪に触れにくくし、無意識に毛を抜いてしまう行動を予防することも、症状の軽減につながります。
最後までお読みいただきありがとうございました!