
ダンプカーについてるナンバーは、ゼッケンって言うらしいね。
でも、なぜダンプにだけゼッケンがあるんだろう?

どうやらゼッケンで、車の使用者をわかりやすくする意味があるらしいわ。
今回は、ダンプにゼッケンがある理由など紹介するわね!
ダンプにはナンバーがついていますが、実はあれはナンバーではなくゼッケンと呼ばれ、ゼッケンが生まれたのには悲しい理由がありました。
今回は、ダンプにゼッケンがある理由やゼッケンの示す意味などご紹介します!
ダンプにゼッケンがあるのはなぜ?

まず、ダンプにゼッケンがある理由は、過去にあった悲しい事故がきっかけです。
この事故を受けて、1967年にダンプ規制法が施行され、また当時はダンプカーによる事故が多かったことから、ナンバーよりも使用者を判別しやすいようにとゼッケンが義務付けられたんですね。
ただ、それから半世紀経った今では、もうゼッケンは必要ないのでは?という声も挙がっており、将来的にはゼッケンの義務も緩和されるかもしれません。
ダンプの文字や数字はナンバーではなくゼッケン?
大型ダンプカーの荷台には「品川 営 23456」などのように、普通の車とは違う文字や数字が書かれていますが、ナンバーではなくゼッケンと呼ばれています。
このゼッケンは、ダンプ規制法=「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」による義務で、大型ダンプカー(最大積載量5t以上または車両総重量8t以上)の中でも、特に土、砂利、コンクリート、砕石などを公道で運ぶ車両(ダンプ)に表示するようにと義務化されているんですね。
地名は、その車両が登録される運輸支局、もしくは検査登録事務所の名称が2文字記載されることになっており、通常の車のナンバープレートとは似て非なるものです。
ご当地ナンバーの表記はないので、例えば「杉並」ナンバーが表記されているダンプでも、ゼッケンは「練馬」と表示されるんですね。
番号は最大で5桁になるそうですが、ナンバープレートとの違いが少しややこしいですね。
ダンプのゼッケン届出対象となる車は?

ダンプのゼッケンは、過去の事故を受けて、使用者の特定がしやすいようにと定められたものなので、ダンプの中でも、以下に該当するものを運ぶ車は届け出の対象になります。
- 土
- 廃鉱及び石炭がら
- 砕石
- 砂利(砂及び玉石を含む)
- 砂利又は砕石をアスファルト又はセメントにより安定処理した物及びアスファルト・コンクリート
- 鉱さい
- コンクリート
- レンガ
- モルタル
- しっくいなどに類する物のくず
- 砂利状もしくは砕石状の石灰石及びけい砂
ダンプのゼッケン届け出に必要な書類
ダンプの荷物の種類によっては、ゼッケンの届け出が必要ですが、届け出を提出する時に必要な書類は以下の通りです。
- 土砂等大型自動車使用届出書(甲)
※「初回の届出時」もしくは「新たな種類のゼッケンを指定するとき」にだけ必要で、過去に届出を行った場合は不要とされます。 - 土砂等大型自動車使用届出書(乙)
- 自動車(予備)検査証
- 自重計技術基準適合証
- 車両を使用する者が経営する事業の挙証書類(下記参照)
ダンプのゼッケンは、該当車両には記載義務がありますが、普通の自動車ナンバーとは違うものなので、道路を走行中は、ゼッケンがある車の後ろにつく時など、十分に注意してください。
ダンプのゼッケンが必要な理由 まとめ
それでは、ダンプにゼッケンがあるのはなぜなのかや、生まれたきっかけ、届け出が必要な車両などご紹介してみました。
ダンプにゼッケンの記載が必要になったのは、過去に悲しい事故があったからですが、ナンバーとの違いに戸惑う方も多いと思います。
ただ、同じ事故を繰り返さないためにも、ゼッケンはやはり必要だと思いますし、今後も戒めの意味も込めて、ゼッケンの表示義務は残って欲しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!