黄色信号になったら、子供の頃、急いで駆け抜けなさいって習ったけど…。
本当なら、黄色信号は止まれだよね?
それね!多くの人が勘違いしているみたい。
今回は、黄色信号の本当の意味や黄色信号でブレーキを踏むとなぜ危険なのか理由を紹介するわ!
昭和生まれの私は、学生時代、赤信号はもちろん「止まれ」ですが、黄色信号になったら急いで駆け抜けなさいなどと習った覚えがありますが、これは大きな勘違いです。
今回は、黄色信号の本当の意味や黄色信号でブレーキを踏むのが危険な理由などご紹介します!
黄色信号は「もう少しで赤になる」という意味ではない?
信号が赤だった場合、もちろん止まれという意味ですが、昭和生まれの方に多いのは黄色信号の意味を勘違いしている方が多いんです。
私も昭和生まれですが、交通規則を習う時に「赤は止まれで、黄色はダッシュ」なんて教えられました。
ただ、これこそが大きな勘違いで、黄色信号の意味は「もうすぐ赤信号に変わるので気をつけてください」ではなく、同時に「周りに注意しながら進んでください」の意味では決してないんです。
これは、道路交通法施行令の第2条を見るとわかるので、以下に抜粋してご紹介してみます。
第二条
黄色の灯火:
一 歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また、道路を横断している歩行者は、すみやかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと。二 車両及び路面電車(以下この表において「車両等」という。)は、停止位置をこえて進行してはならないこと。 ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。
この第二条の「二」に注目して欲しいのですが「ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。」の部分で多くのひとが勘違いをしています。
条文では、黄色信号の場合は停止位置を超えて交差点などに進入してはいけないと書かれていますが、例外として、停止位置直前で黄色信号に変わった場合は、後続車の追突される可能性があるので、安全に停止できない場合のみ、そのまま進行することが許されています。
歩行者にも同じルールが規定されている?
歩行者側にも同じルールが規定されているので、黄色信号でダッシュは、歩行者だから罰金を支払わなくて済んでいるだけで、こちらもれっきとした信号無視です。
歩行者は優先という言葉があるので、ついつい歩行者は交通ルールを無視しがちですが、罰金がないからと言って、ルールを守らず、好き勝手に歩いてもいいわけではありません。
イエローダッシュとイエローストップとは?
交差点の直前で信号が黄色に変わった場合、アクセルを踏んで通り抜けるのを「イエローダッシュ」と呼び、逆にブレーキを踏んで止まることを「イエローストップ」と言います。
本来の意味での黄色信号は、原則止まれなので、イエローストップが正しいことに間違いはありません。
青信号の「進め」と赤信号の「止まれ」なので、その中間と勝手に解釈をした結果「注意して進みましょう」という勘違いが生まれています。
また、黄色の点滅信号が「注意して進む」なので、これと混同する方も多いようですが、黄色信号は、赤信号と同じように「止まれ」の意味なので、イエローダッシュは交通ルール違反であることを忘れないでください。
信号のない横断歩道+歩行者は赤信号と同じ
横断歩道の中には、白い線が道路に書かれているにも関わらず、信号がないケースもあります。
ただこれは、車側にとってみれば、赤信号と同じです。
もし信号のない横断歩道で歩行者がいるにも関わらず、そのまま車で通過してしまうと、歩行者妨害となり、警察に捕まる可能性があります。
また、信号のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいない場合でも、周りに人がいないなど確実に歩行者が通らない場合を除き、横断歩道の直前で停まれる速度で進む必要があります。
信号がないからと、油断していると、歩行者がいる時点で走行はできなくなるので、横断歩道は歩行者が優先であることを忘れないでくださいね。
黄色信号で急ブレーキを踏むのが危険な理由
ブレーキを踏むことで減速することは、通常は安全な行動ですが、黄色信号で急激にブレーキを踏む場合、後続車との衝突の危険性が高まる点には注意が必要です。
もちろん、上記でもご紹介したように「イエローダッシュ」が違反なのは間違いないですが、以下に該当する場合は、黄色信号での急ブレーキは避けるべきとされています。
反応時間の短さ
黄色信号の表示は一定時間で変わるので、ドライバーが急ブレーキを踏んだとしても、停止までに十分な時間がない場合があります。
そんな時、交差点の途中で、黄色信号に変わったからと言って、急ブレーキを踏んでしまえば、車が停止できずに、交差点を突っ切ってしまうかもしれません。
なので、黄色信号の場合でも、交差点の途中に差し掛かっている場合は、あえてブレーキを踏まずに、スピードを落として進んだ方がいい場合もあります。
後続車の対応が困難に
急ブレーキ操作によって後続車が驚いたり、反応しきれなかったりすると、追突する危険性が高まります。
特に高速道路や交差点などでの黄色信号での急ブレーキは、後続車の間隔や速度によっては、重大な事故につながる可能性があるため、道路によっては、スピードを落として走り抜けた方がいい場合もあるんです。
もちろん、早めに黄色信号に気付くべきではありますが、高速道路ではスピードがある程度ないと、後続車に追突される危険性が高いため、信号が黄色になったからと、急ブレーキを踏むのは避けましょう。
黄色信号の本当の意味は「止まれ」を知らない人も多い まとめ
それでは、黄色信号の本当の意味や多くの方がしている勘違い、黄色信号で急ブレーキを踏むのが危険な理由などご紹介してみました。
黄色信号は、私のように昭和生まれの方の多くが「もうすぐ赤になる合図」や「注意して進め」もしくは「ダッシュしなさい」のように教わった方が多く、それによって本当の意味を勘違いしている方が多いです。
ただ、黄色信号で急ブレーキを踏むのは逆に危険なので、黄色信号の変わるタイミングによっては、通り抜ける方がいいケースもあり、判断に迷う部分かもしれません。
とはいえ、重ねて言うようですが、黄色信号は「止まれ」が本当の意味であり、減速したとしても進んでいい合図ではないことは覚えておいてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!