8月3日は「司法書士の日」だね!
司法書士ってなるのがすごく難しい職業の1つだよね。
司法書士ってどんな仕事があるのかも知りたいわよね。
今回は、8月3日が「司法書士の日」になった由来など紹介するわ!
日本司法書士会連合会は、平成22年から8月3日を「司法書士の日」として定めています。
この日を記念して、全国の司法書士会では、高校生向けの「一日司法書士」体験や、司法書士による無料相談会などが実施されます。
司法書士の日<記念日の背景>
明治5年(1872年)8月3日に、司法職務定制が太政官布告により制定され、「証書人」「代書人」「代言人」という3つの職能が誕生しました。
この日を記念日とすることで、司法書士がその社会的使命や職能の重要性を再確認し、市民に対して司法書士制度の社会的意義を広める機会としています。
司法書士の起源は明治時代にさかのぼる
司法書士の職業が誕生したのは、1872年に発布された「司法職務定制」によるもので、この法律により「証書人」「代書人」「代言人」という役職が設けられました。
代書人が生まれる以前は、紛争が起きると役人に直接訴えるしかなく、当事者同士の主張が不明確なことが多かったため、文書にまとめることの重要性が認識され、代書人という職業が必要とされるようになりました。
その後、1886年には「登記法」が制定され、不動産登記制度が導入されましたが、当初の司法書士の主な業務は訴状の作成で、登記業務が主要業務になったのは後のことです。
1935年に「司法書士」という名称が登場
日本では、司法書士と行政書士が異なる役所での業務を担当するため、それぞれの業務が細分化され、資格制度が整備されてきました。
1978年には司法書士法が改正され、司法書士の職責規定が新設され、法律家としての地位が確立されました。
この後、社会保険労務士や土地家屋調査士など、役所の効率化のために専門職がさらに細分化され、資格制度が増えていきました。
法律に関する専門職が多様化しているのは、役所業務の効率化を図るためだと考えられます。
司法書士バッジは貸与されるもの
画像引用元:アガルートアカデミー
司法書士バッジは、司法書士としての身分を示すためのもので、他の専門職と同様に、公にその職業であることを示すために使用されます。
このバッジは、司法書士として登録する際に、所属する都道府県の司法書士会から貸与されます。
貸与費用は地域によって異なりますが、通常6,500円から7,000円程度かかります。
貸与という形を取るため、バッジは自分の所有物ではなく、司法書士を辞める際には返却が必要です。
これは、登録後も不正にバッジを使用することを防ぐためと考えられます。
司法書士バッジを手にしたとき、多くの人が誇らしい気持ちになるでしょう。
司法書士バッジのデザインとは?
司法書士バッジには、五三桐(ごさんのきり)がデザインされています。
桐紋は格式の高い紋章で、日本政府の紋章にも使用されています。
桐は神聖な植物とされ、日本でも高貴なものとして扱われてきました。
歴史的にも、功績が認められた武将に桐紋が授けられることがありました。
司法書士バッジに五三の桐が使用されているのは、法務省の紋章が同じデザインであることが関係していると考えられます。
このため、司法書士バッジは格式の高いデザインといえるでしょう。
バッジの着用義務とその実態
司法書士は業務を行う際にバッジを着用することが求められています。
司法書士会の会則では、業務中はバッジの着用が義務付けられていますが、実際には多くの司法書士がバッジを着用せずに業務を行っています。
複数の資格を持つ人が他の資格のバッジを優先する場合や、ジャケットを着用しない場合など、バッジをつけない理由はさまざまです。
住民票などを取得する際にも、バッジではなく会員証の提示が必要です。
万一バッジを紛失した場合は再発行の手続きが必要ですが、バッジのみで悪用される可能性は低いです。
バッジは小さく、通常はジャケットの襟に着けますが、夏場などはジャケットを着ないため、バッジを着用しない人が多くなります。
とはいえ、業務中に着用する義務があるため、携帯しておくことが望ましいです。
バッジの使用シーン
司法書士がバッジを着用することが多いのは、不動産決済の立ち会いや、法廷で訴訟代理人として立つ場面です。
このような重要な場面では、バッジを着用することで信頼を得やすくなります。
また、バッジを着用していると、裁判所での手荷物検査が免除されるという利点もあります。
司法書士はなるのが難しい職業 まとめ
日本司法書士会連合会(東京都新宿区、会長:細田長司)は、本年6月の第72回定時総会における決議により、8月3日を「司法書士の日」として制定しました。
司法書士の仕事はなるのが難しい職業でもあり、誰でもがなれるわけではありません。
だからこそ、価値も高いイメージがあるんですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!