スメルハラスメントって今問題になってるんだってね。
体臭は本人が気づかないことも多いけど…。
香水や柔軟剤などもスメハラの原因になるらしいわ。
今回は、スメハラの発生原因など紹介するわね！
近年、「スメルハラスメント」（スメハラ）という言葉が登場し、自身の体臭や口臭が周囲に不快感を与えることが問題視されています。
ビジネスの場でも体臭を抑えたいものですが、どうしても臭いが発生してしまうことがあります。
体臭が発生する原因
体臭の主な原因として、「汗」「病気」「ホルモンバランスの変化やストレス」「腋臭症（わきが）」が挙げられます。
以下に、それぞれの詳細を説明します。
汗による臭い
体には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という汗腺があります。
エクリン腺から出る汗には塩分や尿素が含まれ、アポクリン腺から出る汗にはアンモニアや脂質が含まれます。
細菌が汗を分解することで臭いが発生します。
病気による臭い
- 糖尿病：インスリン不足によりケトン体が生成され、甘酸っぱいケトン臭が出ます。
- 肝臓病や腎臓病：これらの疾患により、体内で発生するトリメチルアミンが適切に代謝されず、魚の腐敗臭に似たアミン臭が発生します。
- 甲状腺機能亢進症：代謝と発汗が増加し、体臭が強くなります。
ホルモンバランスの変化やストレスによる臭い
- 男性ホルモンの増加：思春期などでテストステロンが増加し、皮脂の分泌が増えるため体臭が強くなります。
- 女性ホルモンの変化：排卵期や妊娠中、更年期などでホルモンバランスが変動し、体臭に影響を与えます。
- ストレスホルモンの影響：ストレスを感じるとコルチゾールが増加し、発汗と皮脂の分泌が増えるため体臭が強くなります。
腋臭症（わきが）
脇の下から特異な臭いが発生する症状で、遺伝性があり、手術が必要となる場合があります。
体臭を抑える方法
以下の7つの対策を試してみてください。
- 肌を清潔に保つ
出た汗を皮膚の常在菌が分解することで臭いが発生します。皮膚を清潔に保つことで臭いを予防できます。 - 制汗剤を使う
制汗剤には「汗を抑える」「常在菌を抑える」「体臭を抑える」「香りで臭いを隠す」という働きがあります。 - 脱毛する
毛があると汗や菌が溜まりやすくなるため、毛をなくすことで細菌の繁殖を抑えることができます。医療脱毛がお勧めです。 - ストレスをため込まない
ストレスがたまると皮膚の常在菌のバランスが崩れ、体臭が強くなります。 - ボトックス注射
脇にボトックス注射を行うことで、発汗を抑え体臭を軽減できます。 - 汗腺の除去手術を受ける
手術で汗腺を取り除くことで体臭を改善できます。 - 食生活を見直す
飲食物の臭いが汗から出ることがあるため、食生活を見直すことで体臭を抑えられます。
食生活で体臭を抑えるためのポイント
抗酸化作用があるビタミンEやビタミンCを含む食べ物のほか、善玉菌を含む『プロバイオティクス』や、善玉菌の増殖を促す『プレバイオティクス』を摂取するのがおすすめです。
- ビタミンE：ナッツ類、アボカド、ゴマなど
- ビタミンC：緑黄色野菜、果物、緑茶など
- プロバイオティクス：乳酸菌飲料、ヨーグルト、発酵食品など
- プレバイオティクス：穀物、キャベツ、バナナ、ハチミツなど
体臭を悪化させる飲食物
体臭が気になる場合、以下の食べ物の摂取を控えましょう。
- ニンニク：硫化アリルが血中に取り込まれ、汗から臭いが放出されます。
- アルコール：アルコールがアセトアルデヒドに代謝され、汗や呼気が酒臭くなります。
- 赤身肉：消化過程で発生する化合物が体臭に影響します。
- スパイス：体温を上げ発汗を促進し、体臭につながります。
- 高脂肪食：皮脂腺を刺激し、細菌が増えやすくなるため体臭が生じやすくなります。
スメルハラスメント（スメハラ）とは
スメルハラスメントについて、その定義と具体的な事例を説明します。
スメルハラスメントの定義
スメハラとは、体臭や口臭、柔軟剤、タバコなどの臭いが原因で他人に不快感を与える行為を指します。
臭いの基準が曖昧で、加害者自身が気づいていない場合も多いため、非常にデリケートな問題です。
こうした問題は、当事者同士ではなく、相談を受ける管理職やハラスメント窓口の担当者が適切に対応し、円満に解決することが求められます。
スメハラに該当する行為の例
以下のような行為はスメハラに該当する可能性があります。
- 強い体臭や口臭
- 香水のつけすぎ
- 柔軟剤の使いすぎ
- タバコの臭いを気にしない
オフィス内でこれらの強い香りが漂うと、他の人にとって不快な経験となることがあります。
例えば、体臭や口臭が原因で他者が不快に感じた場合、スメハラに該当します。
また、香水を大量につけることが、他の人にとって不快感を与えることもあります。
特にアレルギーや香りに敏感な人がいる場合、その行為はスメハラとして扱われる可能性が高くなります。
タバコの匂いもスメハラに？
タバコの臭いも、非喫煙者にとっては非常に不快なものであり、オフィス内でその臭いが強く漂うと、スメハラに該当することがあります。
喫煙者は、喫煙後の手洗いや消臭スプレーの使用など、他者に対する気配りが求められます。
何よりも、他者とのコミュニケーションを大切にし、不快感を与えていないか確認することがスメハラを防ぐ鍵となります。
スメハラの具体事例
スメハラは従来、個人間の問題とされてきましたが、現在では職場環境の改善が叫ばれる中、組織として問題に取り組む企業が増えています。
例えば、顧客からは「店員や担当営業の口臭や香水の臭いが気になって話を聞けない」「店の外へ出てほっとした」といった苦情が寄せられています。
また、社内のハラスメント相談窓口にも、「○○さんの臭いが気になって業務に集中できない」「面と向かって話すのがつらい」といった訴えが寄せられています。
これらの事例から、スメハラが作業効率の低下や社内のコミュニケーションの悪化に直結していることが分かります。
職場環境の悪化が進むと、チームの士気や業績の低下にもつながりかねません。
スメハラへの対策は難しい まとめ
スメハラが個人間の問題とされてきたのは、その指摘のしにくさが原因です。
被害を受けた側は我慢するしかなかったのです。
しかし、相談窓口に苦情を寄せられるようになったことで、少しずつ改善が見られています。
相談を受けた側は適切な対策を講じ、サービスや職場環境の質を向上させるべきでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました！
