人に迷惑をかけてはダメと言われて育った子供は?NGな子育て! | トレトレの昨日の?を今日で解決!
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人に迷惑をかけてはダメと言われて育った子供は?NGな子育て!

人に迷惑をかけてはダメと言われて育った子供は? 雑学・地域

人に迷惑をかけてはダメって言うのは、僕も小さい頃よく言われたよ。

でも、実はこれはNGな子育てらしいね。

間違いではないんだけど、度を過ぎるのは良くないわ。

今回は、人に迷惑をかけてはダメと育つ子供の問題点など紹介するわね!

「迷惑をかける」と「助けを求める」という行為は根本的に異なりますが、子どもたちはこれらの違いを理解していません。

その結果、常に「迷惑をかけてはならない」と教え込まれると、助けが必要な時にも周りに頼れない子に成長する恐れがあります。

たとえ迷惑をかけたとしても…

ある夏の日、暑さで熱中症に近い状態になっていたにも関わらず、忙しい先生に「水を飲みたい」と言えずにいた小学生の話があります。

また、「先生に迷惑がかかる」「親を心配させたくない」と、いじめに遭っていても助けを求めることができなかった子もいます。

喉の渇きやいじめられていることを伝える行為は、大人にとっては迷惑をかけることには当たりません。

しかし、子どもたちにとってはその区別が難しいのです。

目指すべきは、「迷惑をかけることを恐れずに助けを求められる子ども」を育てることです。

そして、助けを受けた後は「ありがとう」、迷惑をかけたなら「ごめんなさい」と言える子どもになってほしいと思います。

「迷惑をかけてはいけない」は親の面子の問題

「迷惑をかけてはいけない」という言葉は、子どもたちが直面する問題や疑問に対して余計な心配を抱かせてしまう可能性があります。

親が持つ「他人に迷惑をかけることの恥」という強い意識が、まだ小さな子どもたちに重すぎる負担を課すことになりかねません。

実際に筋ジストロフィーを患いながらも人生を謳歌した鹿野靖明さんの生き方を描いた映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」では、鹿野さんを演じた大泉洋さんが、人に迷惑をかけずに生きることの価値について見直したことを語っています。

助け合いは自立の一形態である

私の息子は知的障害を伴う自閉症児であり、現在23歳です。

中学生の時、私は息子に一人での買い物をさせようとしましたが、特別支援学級の担任から「重要なのは助けを求められること」と教えられました。

息子は計算ができないものの、自ら店員に「計算ができないので、お金を取ってください」と頼むことで、一人での買い物や外食が可能です。

この能力は、将来彼が独り立ちする上で非常に重要です。

障害の有無に関わらず、人は得意不得意があります。

全てを自分でこなさなければならないというよりも、「助けを求める力」を身につけることがより重要です。

価値観を強く植え付けないことが大切

私たちは、子どもに「他人に迷惑をかけない」という価値観を強く植え付けがちですが、これが子どもの成長や自立を阻害することもあります。

特に、自分で解決できない問題に直面したとき、適切に助けを求める能力は生きていく上で不可欠です。

「迷惑をかけることを恐れない」ことが、実は社会で生きる上での強みになり得ます。

人との関係性の中で助け合うことは、共同体の一員としての責任感や感謝の心を育みます。

また、自分が助けられた経験は、他人を助けるときの大切な基盤となります。

他人の支援が不可欠

鹿野靖明さんの例や私の息子の例からもわかるように、人生は予期せぬ困難に満ちており、時には他人の支援が不可欠です。

この現実を受け入れ、子どもたちには「人に迷惑をかけること」のネガティブな意味だけではなく、「助けを求める勇気」を育てることが親としての役割です。

結局のところ、社会で生きていくうえで最も大切なのは、「ありがとう」や「ごめんなさい」を心から言えること、そして困った時に適切に助けを求め、与えられた助けに対して感謝することです。

これらの価値を子どもたちに教えることこそが、本当の意味での「自立」を支えることになるでしょう。

「迷惑をかけない」という指導は見直すべき?

「迷惑をかけてはいけない」というフレーズは、多くの親が子どもに向けて口にする言葉ですが、このアプローチは再考の余地があります。

実のところ、誰もが他人の助けを借りずに完全独立で生きているわけではありません。

失敗や誤りは生きているうえで避けられないものであり、他人のサポートを受けながら日々を送っています。

生活する上でゴミを出すこと、水を消費すること、二酸化炭素を排出することなど、他人に何らかの形で迷惑をかけるのは避けられない現実です。

迷惑をかけずに生きるは健全じゃない?

よって、「迷惑をかけずに生きる」ことよりも、「助けてもらった分を他者に還元する」という思考の方が健全なのです。

「迷惑をかけてはならない」という考えが強すぎると、助けを求めることに躊躇してしまうデメリットがあります。

何か問題が発生しても、他人に頼ると迷惑をかけることになると考え、一人で解決しようと苦労します。

例えば生活保護の受給をためらう人も、自己責任論の影響で自分の状況を社会の負担とみなし、支援を求めることが難しいと感じています。

迷惑をかけるのは当たり前 まとめ

  • 「迷惑をかけない子」… 困った時に誰かに助けを求められない子。
  • 「どこへ出しても恥ずかしくない子」… 他人の目を気にして自分の行動を制限する子。
  • 「我慢ができる子」「弱音を吐かない子」… 「辛い」「苦しい」と感じていても本心を明かせない子。
  • 「わがままを言わない子」… 自己主張をしない子、他人の批判を恐れて自分の意見を言えない子。

表面的には理想的な子育てのように見えるかもしれませんが、子どもの自立や自己表現の能力を抑える側面もあります。

子育てにおいては、子どもが自分の意見を持ち、困った時に適切に助けを求めることができるようサポートすることが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました!