梅雨って初夏にしかないと思ってたけど。
実は、４種類もあるんだって！
梅雨の季語はいくつもあるというわけね。
今回は、４種類の梅雨の読み方や意味など紹介するわ！
一般的には、夏初めの長い雨期である梅雨がよく知られていますが、実は一年を通じて四つの異なる梅雨が存在することが知られています。
これらの梅雨にはそれぞれ特徴があり、次のように名付けられています。
菜種梅雨、通常の梅雨、すすき梅雨、そして山茶花梅雨です。
梅雨には4種類ある？
梅雨の多様性は、特定の時期に特有の名前で表されます。
①菜種梅雨とは
初めに「菜種梅雨」という期間があり、これは大体3月の終わりから4月の始めにかけて見られます。
この名前は、その時期に開花する菜の花に由来しており、「催花雨」とも呼ばれることがあります。
この季節は、移動性高気圧が北に移動し始め、前線が停滞しやすくなるため、特に太平洋沿岸で雨が降りやすくなります。
②梅雨とは
次に「梅雨」そのものがあり、これは5月中旬から7月下旬にかけて続きます。
日本列島の形状により、南から北へと進行するこの梅雨は、国内で最も長期間にわたる雨期です。
特に、雨が続く日々や突然の豪雨が特徴的で、この時期には梅雨特有の様々な現象が見られます。
③すすき梅雨とは
「すすき梅雨」は、8月の終わりから10月の初めにかけての期間を指し、夏の終わりに起こる特有の気象現象です。
この時期は、太平洋高気圧と大陸高気圧の間で前線が形成され、穏やかな雨が降りやすくなります。
④山茶花梅雨とは
最後に「山茶花梅雨」という期間があり、これは11月下旬から12月上旬にかけての短い雨期を指します。
この時期は、山茶花が咲く時期にちなんで名付けられており、比較的穏やかな雨が特徴です。
この梅雨は、他の梅雨期間と比べてあまり知られていないかもしれませんが、それぞれの梅雨は日本の四季を象徴する重要な気象現象です。
他にもある！いろいろな梅雨のつく言葉
「梅雨」という季節を象徴する言葉には、さまざまな表現が存在します。
最も一般的な「梅雨」の他に、「長梅雨」、「初梅雨」、「迎梅雨」、「後梅雨」、「再梅雨」など、特定の時期を指す用語が豊富にあります。
どちらが正しいかは定かではありませんが、いずれにしても古人の知恵と観察力が感じられるものです。
松尾芭蕉の句にも登場
「青梅雨」という表現もあり、松尾芭蕉の句には、「梅の雨」を感じさせる言葉が使われています。
梅雨の風情を表す言葉
一方で、一日のうちで感じる梅雨の風情を表す言葉には、「梅雨夕焼け」、「梅雨の雲」、「梅雨の月」、「梅雨の星」といったものがあります。
これらは、雨上がりの清々しい夕焼けや、湿気を含んだ雲、月、星を指し、それぞれが梅雨特有の情景を描き出します。
「梅雨の闇」は深い夜の暗さを、「梅雨晴れ」は雨続きの後の晴れやかさを表現します。
乾燥が続くと「旱梅雨」と呼ばれ、その後に降る待ち望まれた雨は「喜雨」と称されます。
梅雨入りと梅雨明け
夏の間、梅雨は特別な存在として位置づけられています。
四季折々の草花や風景は、太陽と雨のバランスによって成り立つ自然の美しさを物語っています。
しかし、海外で「梅雨」を説明する際は、「baiu」という言葉が最も伝わりやすいかもしれません。
「rainy season」という言葉は「雨季」を意味しますが、日本独自の「梅雨」という季節感は異なるものです。
梅雨が4種類ある理由は？まとめ
この記事を通じて、日本に存在する梅雨の四つの異なる形態と、それぞれの期間や特性について説明しました。
日本は四季が明確に分かれており、各季節の間に位置するのが梅雨の期間です。
梅雨は連続する雨天によって憂鬱な気持ちにさせられることもありますが、同時に季節の移り変わりを告げる重要な役割を担っています。
それぞれの梅雨を独自の魅力とともに楽しむことができれば、季節の変化をより豊かに感じることができるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました！
