全く褒めない親と褒めすぎる親ってどっちが良くないのかな?
褒めた方が子供の力も伸びそうだけど…。
子育てで悩むポイントよね。
今回は、褒めない親と褒めすぎの親のどっちが良いのか紹介するわ!
近年、子どもの自己肯定感を育むために「褒める」子育てが推奨されることが増えていますが、「褒めすぎるのはどうなのか」「過剰に褒められて育つのも問題かもしれない」という意見も耳にします。
一方で、「褒めない育て方」についても、「悪影響が多いのではないか」「褒めすぎるよりはマシかもしれない」という見解が分かれています。
それでは、「褒めすぎる親」と「全く褒めない親」のどちらが“教育上望ましくない”のでしょうか?
「褒めすぎる」には2つの種類がある
どっちが良いかは『褒めすぎ』がどのような状況を指すのかによります。
大きく分けると、頻繁に褒める『褒めすぎ』と、言葉で過度に持ち上げる『褒めすぎ』の2種類があります。
前者は、子どもの成長をしっかり観察しているからこその結果であり、むしろ好ましいといえるでしょう。
一方で、後者については注意が必要です。
特に『生まれつき才能がある』といったような褒め方をすると、子どもが『何もしなくてもできる』と思い込んでしまう可能性があります。
適切に自分を信じることは重要ですが、過信してしまうと悩みの原因にもなり得ます。
努力の大切さを伝えたい親であれば、過剰な持ち上げには気をつけるべきでしょう。
全く褒めない親」について
人間には承認欲求があり、他者から認められたいという願望は自然なことです。
全く褒めないという育て方では、この欲求を満たすことができず、さまざまな影響が出てくる可能性があります。
子ども時代には、親の注意を引きたくなったり、自信が持てなくなったりするかもしれません。
私の相談室では、大人になってからの悩みとして、『幼少期に親から褒められた記憶がない』と話す人が少なくありません。
教育上“良くない”のはどっち?
確かに、『褒めすぎる』ことにも問題がある場合がありますが、『全く褒めない』方が、より多くの問題を引き起こしやすいと考えます。
なぜなら、褒めるという行為は、日常のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たすからです。
褒めるときには、通常、表情が柔らかくなり、笑顔や明るい声で話すことが多いです。
「褒めること」や「褒めないこと」について悩む親も多い
『叱ること』と比較すると、『褒めること』についての悩みは少ないかもしれませんが、実際には“どのように褒めるか”が重要です。
今回は『褒めすぎ』と『全く褒めない』という対立的なテーマでしたが、褒めるかどうかだけでなく、褒め方の“質”も大切です。
褒めることには、何かしらの意図があるように思われるかもしれませんが、実際には『純粋に嬉しいから褒める』というのが一番だと思います。
褒めるシーンは、子どもが何かを成し遂げたときや、望ましい行動をとったときに自然に発生します。
これに加えて、『褒めてやる気を引き出したい』という意図もあり、モチベーションを高めるために褒めることもあります。
そして、それが次の行動への動機付けにもつながります。
「褒めない」親に育てられた子ども
『褒められずに育った』という人は多く、その結果、『子どもをうまく褒められない』と悩む親が多いです。
褒め方が分からないだけでなく、『自分はこの程度では褒められなかったのに』という感覚を持つ人もいます。
幼少期に満たされなかった思いが、大人になってから再燃するのです。
そういった大人の悩みから見えてくるのは、『自分に注意が向けられなかった』『もっと関心を持ってほしかった』という満たされなかった思いです。
親からの関心は、子どもの心の成長に欠かせないものですので、それがないとメリットが見つからないということです。
「褒めない」育て方は賛成?反対?
褒めないのが良くないのは間違いありません。
1位になったり、テストで満点を取ったりすることに対して『すごいね』『天才だね』と褒めるのも良いですが、私が『褒めない育て方は反対』だと言いたいのは、子どもの様子をしっかり見て、日々の小さな成長や変化を見逃さないことが重要だからです。
子どもの日常の変化に目を向け、それを言葉にして伝えることで、子どもは『見てもらっている』という安心感を得られます。
この安心感が子どもの心の安定につながるため、褒めない育て方は避けるべきだと思います。
褒めると褒めないのバランスのとり方
褒めるか褒めないかで悩む親は、『褒めないと子どもがやる気を失うのでは』『褒めすぎると調子に乗るのでは』といったことを心配しているのだと思います。
確かに、能力を過剰に褒めると、子どもが『何もしなくてもできる』と思い込んでしまい、努力を怠る可能性があります。
これは避けたい状況です。
しかし、日々の小さな進歩を言葉にして褒める方法なら、子どものやる気を引き出し、親子の絆を深めることができます。
さらに、行動の改善にもつながることがあります。
そうすることで、日常がよりスムーズに進みやすくなるでしょう。
教育上良くないのは全く褒めない方 まとめ
褒めることに抵抗を感じている親の中には、『褒められないと子どもがやる気を失うのでは?』と不安に感じる人もいるかもしれません。
大人になってからは、自分で動機付けする力が必要ですが、小さい頃からその力を持つのは難しいことです。
ですので、まずは周囲の褒め言葉や労いの言葉でエネルギーをもらいながら、前向きに取り組む姿勢を身につけることが大切だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!