
僕は牛乳を飲んでもおなかがゴロゴロしないけど。
母がゴロゴロするから、必ずレンチンして飲んでるよ。

牛乳はおなかがゴロゴロするから、控えてる人もいるかもしれないわ。
今回は、牛乳でおなかがゴロゴロする時の対処法など紹介するわね!
牛乳を飲んだときにおなかがゴロゴロしてしまうことはありませんか。
農林水産省は、牛乳を飲む際のおなかの調子を整えるための対策を公式サイトで紹介しています。
おなかのゴロゴロは乳糖の消化不良が原因

牛乳を飲んだときにおなかがゴロゴロするのは、牛乳に含まれる「乳糖」が消化不良を起こすことが原因です。
通常、乳糖は小腸内で乳糖分解酵素(ラクターゼ)によって分解され、小腸で吸収されます。
しかし、ラクターゼが不足しているか、働きが弱いと、乳糖は小腸で分解されず、そのまま大腸へ進みます。
大腸で乳糖が腸内細菌によって分解される際にガスや酸が発生し、これが腹部膨満感や腹痛の原因となります。
また、乳糖が大腸内に水を引き込み、下痢を引き起こすこともあります。
このような症状を「乳糖不耐症」と呼びます。
乳糖不耐症は病気ではなく、哺乳動物全般に見られる自然な現象です。
牛乳を飲んだときの対処法
農林水産省が公式サイトで紹介している、牛乳を飲んだときのおなかの調子を整えるための対処法を以下にまとめます。
- 少量ずつ分けて飲む 一度に大量に飲むのではなく、少量ずつ数回に分けて飲むことで乳糖が分解されやすくなります。
- 温めてゆっくり飲む 牛乳を温めることで腸への刺激が緩和されます。コーヒーや紅茶に混ぜるのもおすすめです。
- 料理に加える 牛乳が苦手な人でも料理に加えることで摂取しやすくなり、料理にコクが出て美味しくなります。
- ヨーグルトやチーズを摂取する ヨーグルトは製造過程で乳糖の一部が分解されており、チーズは乳糖の大部分が除去されています。
- 牛乳を毎日飲む習慣をつける 継続的に牛乳を摂取することで腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝が促進されることが期待できます。
「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」

牛乳が苦手な人は多く、飲んだ後におなかがゴロゴロしたり、下痢をしたりすることがあります。
実は、その原因は2種類あります。
乳糖不耐症とは
「乳糖不耐症」は、牛乳に含まれる「乳糖」を消化吸収するための消化酵素(ラクターゼ)が小腸で十分に分泌されないことが原因です。
これにより、消化不良、腹部の不快感、腹痛、下痢、おならなどの症状が現れます。
症状の程度は個人差があり、少量なら問題ないが、たくさん飲むとおなかを壊すという人もいます。
また、ホットミルクは大丈夫でも、冷たい牛乳はダメという人もいます。
これは、温かい牛乳の方が体温に近く、ラクターゼの活性が上がりやすいためと考えられます。
なぜ大人になるとゴロゴロする?
大人になるとラクターゼの分泌が減少するため、子供の頃は大丈夫だったのに、大人になってから牛乳が飲めなくなる人もいます。
市販の乳糖をあらかじめ分解した「おなかがゴロゴロしにくい牛乳」を飲むことで、次第にラクターゼの分泌が増え、通常の牛乳も飲めるようになることもあります。
まれに、先天的にラクターゼを持っていない「先天性乳糖不耐症」という病気もあります。
これは赤ちゃんが母乳や粉ミルクを飲むとすぐに下痢をする深刻な状態ですが、適切な診断を受け、特殊なミルクやラクターゼ製剤を使用することで対処可能です。
牛乳アレルギーとは
「牛乳アレルギー」は、食物アレルギーの一種で、原因となる食物を摂取した後にアレルギー反応が起こります。
これには、腹痛、下痢、じんましん、呼吸困難、アナフィラキシー反応などが含まれます。
原因物質は牛乳に含まれるカゼインやβラクトグロブリンなどのタンパク質で、特に乳幼児に多く見られますが、3歳以降に自然に治ることが多いとされています。
牛乳を飲んでおなかゴロゴロは自然な現象 まとめ
牛乳を飲んで不快な症状を感じる場合、乳糖不耐症と牛乳アレルギーの可能性がありますが、これらは異なる原因によるものです。
「おなかがゴロゴロしにくい牛乳」で症状が軽減される場合は乳糖不耐症の可能性が高いです。
牛乳アレルギーが疑われる場合は、医療機関に相談することをおすすめします。
さらに、牛乳による不快感は乳糖不耐症以外の原因であることもあります。
最近の研究では、牛乳を飲んでお腹の不調を感じる4人に1人は、心因性など乳糖以外の原因による可能性があることがわかりました。
最後までお読みいただきありがとうございました!