ミキサー車って常にタンクがグルグルと回ってるよね?
あれってなぜ回しているんだろ?
コンクリートが固まるのを防いでいるらしいわ。
今回は、ミキサー車のタンクがなぜ回っているのかなど紹介するわね!
工事現場に生コンクリートを運搬するミキサー車は、常に後部のドラムを回転させています。
これには、生コンクリートの特性が大きく関係しています。
ミキサー車のタンクが回る理由は?
生コンクリートは、セメント、砂利、砂、そして水を混ぜ合わせて作られます。
セメントと水が反応することで化合物が生成され、これが砂利や砂と結合して生コンクリートが形成されます。
生コンクリートの状態を保つためには、これらの成分を継続的にかき混ぜる必要があります。
さもなければ、成分が分離し、コンクリートの質が落ちてしまうからです。
生コンは鮮度が命?
生コンクリートは“鮮度”が重要です。
時間が経過すると固まり始め、品質が低下します。
工場で製造後、一般的には気温により異なりますが、90分から120分以内に現場に届ける必要があります。
この間、ミキサー車は生コンをゆっくりと混ぜ続け、現場に最適な状態のコンクリートを届けるのです。
生コンクリートは生ものとして扱う?
上記でもご紹介したように、ミキサー車のドラムが常に回転している理由は、生コンクリート(生コン)の特性にあります。
さもなければ、成分が分離し、品質が落ちてしまいます。
また、生コンは時間が経つと固まるため、工場から現場まで90分から120分以内に運ぶ必要があり、「生もの」としての扱いが必要です。
1分間に1.5回転するドラム
ミキサー車のドラムは通常、1分間に1.5回転する程度ですが、場合によっては13回転するように設計されています。
この高速回転機能は、工場ではなくミキサー車内で材料を混ぜ合わせ、コンクリートを製造する際に使用されます。
そのため、ミキサー車によるコンクリート製造機能はあまり使われていない状況です。
ミキサー車は、生コンを攪拌しながら運ぶだけでなく、必要に応じて生コンを製造する機能も持っていました。
一般的には、ドラムの回転スピードは1分間に約1.5回転ですが、材料を混ぜ合わせて生コンを作る際には、13回転という高速で回転させることもあったんですね。
到着したら逆回転?
現場到着時、ドラムは逆回転し、シュートから生コンを排出します。
作業後、ドラム内に残った生コンが固まらないよう、水を使って洗浄するのが一般的です。
ミキサー車の種類
一般的にミキサー車と呼ばれる車両には、実際には二つの種類があります。
厳密には、「ミキサー車」という言葉は生コンクリートを製造する車両を指し、生コンを運搬するために設計された車両は「アジテータ車」や「レディミクスト車」と呼ばれます。
しかし、日常用語ではこれらの区別はほとんどされず、どちらも「ミキサー車」として一般的に認識されています。
ミキサー車はコンクリートが固まらないようにしている? まとめ
ミキサー車のからくりをご紹介してみました。
ちなみに、コンクリートとは別に、道路などの舗装材として使用されるアスファルト合材は、砂利、砂、アスファルトを原料として作られます。
アスファルト合材の品質管理は比較的容易で、通常の平トラックでの輸送が可能です。
これはコンクリートが固まる性質や特殊な運搬要件とは異なり、輸送方法に大きな違いがあります。
最後までお読みいただきありがとうございました!